Copyright(C)長谷川芳典 |
※クリックで全体表示。 | 正月はほぼ毎年、妻の実家のある北九州に帰省しているため、初日の出を眺めることができない。写真は1月9日朝、岡山に戻ってから見た最初の日の出。これが今年のマイ「初日の出」となる。 |
【連載】チコちゃんに叱られる!「初詣の由来」 昨日に続いて、1月6日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。本日は、
さて、初詣の由来だが、放送では「京急電鉄の戦略」が正解であると説明された。 放送によれば、
なお、今のように初詣に行く人が増えたのは、明治6年に休日が定められ、三が日が休日になったことも要因の1つであると補足説明された。 ここからは私の感想・考察になるが、以上の説明を聴いた限りでは、京急電鉄の戦略はある程度は初詣ブームのきっかけになったと言えるものの、「初詣に行くようになったのはなぜ?」という疑問への正解とするのは少々無理があるように思われた。 そもそも初詣といっても近所の寺社に参る人はたくさんいる。また放送の中でも紹介されたように、徳川家康が奨励したという七福神めぐりもあった。また、川崎大師には、「大師鉄道」が開業する前からたくさんの参拝者があった。なので、そもそも元の疑問は「三が日に多くの人が電車に乗って初詣に行くようになったのはなぜ?」というように改める必要がある。その場合の正解は放送内容通りであるが、「電鉄会社が宣伝したから」という正解ではあまり面白味がなさそう。 なお、今回取り上げられた川崎大師は真言宗智山派。また、参拝者数トップの成田山新勝寺も真言宗智山派。大本山は、これら2寺と、高尾山薬王院となっているようだ。総本山は京都の智積院。いずれも仏教のお寺なので、参拝の時には「二礼二拍手一礼」をしないはず。もっとも、初詣参拝者が宗派を意識しているかどうかは分からない。 あと、「三が日に初詣」の始まりは、放送でも補足説明されたように、元日が定められ、三が日が休日になってからでないと始まりようがない。ウィキペディアによれば、三が日が休日となったのは、、1873年(明治6年)1月7日太政官布告第2号「休暇日ヲ定ム」による。 1月3日は1874年(明治7年)から1948年(昭和23年)まで元始祭という祭日、1月1日は1949年(昭和24年)以降元日という祝日でもあるが、正月三が日の3連休ないし年末年始の6連休は、「年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム」「休日ニ関スル件」「国民の祝日に関する法律」といった祭日・祝日を定める休日法に先んじて公布された「休暇日ヲ定ム」による連休であり、ゴールデンウィークのような祝日を活用した連休とは異なる。と記されているが、1月2日と1月3日は祝日ではないため、カレンダーで赤色に表示されることはない。休暇日ヲ定ムという太政官布告第2号は昭和22年12月31日限りで失効しているため、1月2日と3日を休日とする法的根拠は存在しないように思われる。 次回に続く。 |