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近隣のスーパー「ラ・ムー」に買い出しに行ったところ、いつもの弁当売り場に何種類かの巻き寿司が大量に売られていた。その中の「牛焼肉キンパふう巻」(税込み298円)と「大黒様の七福巻」(税込み198円)を購入。味は価格相応。
なお、今年の恵方は南南東などと言われているが、正確な方位は165°。真北を0時としたときの時計の短針の5時半の方向となる。2016年2月3日の楽天版参照。恵方は方位75°、165°、255°、345°の4通りしかないため【165°となるのは西暦年の一の位が、1、3、6、8となる年なので一番多い】、2016年と2023年の恵方は同じ165°となる。ちなみに、私の家の食卓はちょうど165°の方位にテレビがあるので、恵方であろうとなかろうと、結果として今年の恵方の方位を向いて食事している。 |
【連載】チコちゃんに叱られる!「いたずらを注意しても繰り返す」理由と、ドーパミン説の限界 2月3日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。この日は、
放送では、子どもはいたずらを注意しても繰り返すのは「叱るから」であると説明された。以下、瀧靖之先生(東北大学加齢医学研究所)の説明(ナレーションを含む)を箇条書きにさせていただくと、
では、どうすればよいのか?ということになるが瀧先生によるポイントは、 親は子どもの行為に対してあまり大げさなリアクションをしない。とにかく興奮状態を抑えることが大事。あとは冷静に、なぜこれがいけないのかということを説明してだからやめてほしいと言う。であった。放送では、家の中でいたずらが多い女の子(7歳)を対象に、修理に出す予定の襖を破る「いたずら」に対して母親が「過剰に反応しない」という対応をとったところ、襖を破らなくなったという映像が紹介された。これは「お母さんの反応が無いのでドーパミンが出ず、テンションが下がったため」と説明された。母親はさらに、いつものテンションで、襖を破ると床が汚れて困っちゃうと説明した。最後に、10歳の男の子の父親でもある瀧先生は、「実際私もつい我が子をどなったりしてしまいます。でもすべて脳の発達の中で起きるどうしようもないことだとわかれば、注意のしかたも変わりますし、イライラすることも少しは減るかなと思います。」とまとめられた。なお放送で紹介された女の子はその後襖を破るいたずらをしなくなったが、その妹(3歳)が別の襖を破ったというエピソードも紹介された。 ここからは私の感想・考察になるが、「いたずらを注意しても繰り返すのは『叱るから』」は、行動分析学でも昔から説明されてきたことであり、それ自体は驚くには当たらない。但し、行動分析学では、その原因はドーパミンではなく、 ●「いたずら」→「親の過剰反応」 という随伴性にあると考える。要するに、親が子どもを叱るという行為は、「親からの注目」という好子(強化子)として機能してしまう。強化されるからこそ、いたずらを止めないし、時にエスカレートしてしまうのである。 もちろん、その随伴性のプロセスにおいて脳内でドーパミンが分泌しているかもしれないが、その量を測定したところで何か有益な予想や制御ができるわけではない。ドーパミンをいたずらの第一原因だとしてしまうことは、けっきょく「すべて脳の発達の中で起きるどうしようもないことだ」という諦めに繋がってしまうだけであるように思う。 ではどうすればよいのか? まずは、「いたずら」と競合するような別の行動を強化することであろう。「襖を破る」のではなく、ちぎり絵で遊ぶ機会を作るのも一案。家の中で天井の照明やテレビにボールをぶつけるといった「いたずら」は、屋外でのボール遊びの機会を増やすことで代替できる。 また、そもそも修理に出す予定の襖を、居間のいちばん手の届きやすい場所に放置しておくこと自体が問題とも言える【←テレビ撮影のためにわざわざ設置したと思われる】。 そもそも、 ●小さいお子さんは行動・感情をコントロールする脳の部分がまだ未発達であるため、快楽が勝ってブレーキが利かない。【ナレーション】「してはいけない」などの理性をつかさどる前頭葉が未発達なため、「してはいけない」(理性)よりもドーパミンの快楽が勝って、いたずらを止められない。 というのであれば、当該年齢の子どもに、「テンション」が下がった時になぜいけないことなのかを理性的に説明したところで、その後またまた「テンション」が上がれば「快楽が勝って」またまたいたずらをするはずではないか? テンションが高いとか低い、あるいはドーパミンが大量に分泌されるかどうか、ということではなく、あくまで
あと、ADHDが疑われるような「いたずら」が多発している場合には、専門家にも相談した上で、包括的に対応する必要がある。 ネットで検索したところ、今回の解説者の瀧先生は子育て関係で多数の一般向け解説書を刊行しておられるようであった。私の手元には1冊も無いので批評する立場にはないが、書籍のタイトルだけからの印象としては、子どもの発達や知育について、脳医学の知見からどこまで確かなことが言えるのかについては、少々、疑いの目を向けたくなるところがある。 次回に続く。 |