【小さな話題】2月に視たTV番組「平出和也さんの挑戦」「DTPオペレーター技能競技会」
2月22日に続いて、最近視たTV番組のメモと感想。【以下、敬称略】
- 【2月25日 NHK-BSP】もう一度、あの高みへ 登山家・平出和也 再起をかけた挑戦
登山家には「43歳の壁」というジンクスがあるという、植村直己、谷口けい、長谷川恒男といった著名な登山家はみな43歳の時に遭難しお亡くなりになっている。1979年生まれの平出和也もちょうどその歳に到達した。ところが運悪く、コロナ禍で計画していたチャレンジができず、またようやく感染が収まってきた2年半後に三戸呂拓也と登った未踏峰でうかつにも凍傷にかかる。幸い速やかな対応により足指の損傷は最小限に抑えることができたがクライミングの際にはハンディを背負うことになった。
今回の放送ではそこからの再起をかけた挑戦として、中島健郎とカールンコー北西壁(6,977m/パキスタン)への初登攀に成功した。
2022年9月と言えば、ちょうど私がモロッコ・ツブカル山登山ツアーに出かけていた時期であり、その帰路、ドバイから日本に帰る飛行機の左側の窓からカラコルムの山々を眺めたことがあった【元日の楽天版に1枚だけ掲載。残りは3月上旬に掲載予定】。機上からはまずラカポシと確認できる山が直下に見えており、その後クンジュラブ峠上空辺りを通過したようなので、今回のカールンコーも写真に写っていたはずである。中島・平出の初登攀は9月21日の14時50分【現地時間】、いっぽう私が機上からカラコルムの山々を眺めたのは、9月23日の6時45分〜7時頃【現地時間】であったので、残念ながら2日ほどズレていたが、もしかするとベースキャンプに無事に戻った頃の様子は見えていたかもしれない。
平出さんの活躍もすごいが、最近視た登山関連番組(冬の利尻山やアンナプルナなど)で必ずと言ってメンバーをリードしている中島健郎の活躍もスゴイ。くれぐれも事故に遭わないようお祈りする。
- 【2月7日 NHK総合】ニッポン知らなかった選手権実況中!「第6回 DTPオペレーター技能競技会」
妻が録画していたものを偶然視聴した。ウィキペディアによれば、この番組は2017年から不定期で放送されていたが、2023年1月17日よりレギュラー第2期として放送が開始されたとのこと。
「DTP」という言葉は、このWeb日記の執筆を始めた1997年頃、「デーテーペーな1日」という夜久さんの日記のタイトルで初めて知った。なお、夜久さんの日記は現在では懐古癖というタイトルに変更されているが、2020年11月30日以降は更新されていない。
この選手権は日本グラフィックサービス工業会の主催によるもので、公式サイトによれば、選手権の正式名称は
●ジャグラコンテスト委員会主催「ジャグラコンテスト第6回 Illustrator第2次審査実技試験」
であり、NHKの放送では一般視聴者向けに「DTPオペレーター技能競技会」という名称で放送されたようである。
郵便受けに勝手に投げ込まれている広告チラシは、我が家では殆ど目にすることなく資源ゴミBOXに廃棄してしまうが、じつはそれらのデザインには様々な工夫が凝らされており、1枚1枚がDTPオペレーターの渾身の作品であった。今回の選手権で1位となった長渡洋介さんは「僕たちのデザインは捨てられるデザイン。例えばコンサート(の仕事の場合)、その日のコンサートが満席になると、チラシのおかげではないと思うんですけど、そういうのは喜び」と語っておられた。
今回の競技では、不動産物件チラシを制作するという課題が出題され、文字の飾り(例えば「座布団」)、背景と文字の色、見る人の視線を誘導する配置、などについて、動作やデザインの優劣が詳細項目に分けてチェックされていた。またあまりに精密な設定を行うとパソコンに負担がかかってフリーズしてしまうこともあった。
グラフィックデザインは一見面白そうな作業であるように見えるが、プロとして生計を確保するためにはかなりの苦労が必要と思われる。また近年のAIの飛躍的な進歩によって、広告対象やセールスポイントなどいくつかの項目を設定するだけでAIが自動的にデザインをしてくれるようなビジネスも近々登場するのではないかと予想される。そうなると、よほどの名声が無ければ失業してしまう恐れもありそう。またそもそも「広告」自体の収益には限界があり、すでに今からユーチューバーになっても生活資金は稼げないとも言われているし、また私自身もその一人だが、Web画面であまりにも広告が頻繁に出現すると内容にかかわらず広告嫌いになってしまい、Braveのようなブラウザを利用する機会が多くなることも予想される。
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