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3月12日に見かけたフクラスズメ。こちらによれば、スズメという名がついているが、スズメガの仲間ではなく、ヤガ科の蛾であるという。成虫は地味だが、芋虫は色も動きも派手で、大量に発生するとのこと。 後翅に水色の太い弧状の模様を確認しようと棒でつついたら飛んでいってしまった。 |
【連載】対話型AIの可能性を探る(7)20年後の鉄郎とメーテルを創作してもらう/ChatGPTとBingの関係 昨日に続いて、対話型AIの話題。引き続き『銀河鉄道999』に関するやりとりの記録から。 前回記したように、ChatGPTとBingに『銀河鉄道999』の結末を尋ねたところ、「鉄郎は機械化された(Bing)」とか「メーテルは、かつて愛した男性のクロームドームと再会し、銀河鉄道999に乗り込んで彼と共に旅を続けます」(ChatGPT)というように明らかに間違いと思われる内容が含まれていた。ということもあって正確な情報を求めるよりは自由に創作してもらったほうが有益ではないかと考え、 ●原作者の松本零士先生がお亡くなりになったため、結末を描いた決定版は未完成となりました。代わりに、鉄郎とメーテルが20年後にどうなったのか、創作してください。 とお願いしてみた。 まずChatGPTの回答は、 【ChatGPT】というハッピーエンドな結末であった。しかし、鉄郎とメーテルが結ばれるというのは少々違和感があったので、 ●興味深い創作をありがとうございました。しかし、鉄郎とメーテルは年齢差がありますし、鉄郎がメーテルを慕うのはむしろ母親を慕う感情に近いように思います。鉄郎はもっと別の女性と結ばれるべきではありませんか? と尋ねたところ、 【ChatGPT】という回答をいただいた。 いっぽうBingが創作した鉄郎とメーテルの20年後は、 20年後、鉄郎は機械化人間になりました。彼はメーテルと別れた後、銀河を旅していましたが、ある日、惑星プロメシュームに不時着しました。そこで彼は機械帝国の支配に苦しむ人々と出会い、反乱軍に加わりました。彼は自分の命と引き換えに、プロメシューム女王を倒すことに成功しました。しかし、その瞬間、彼はメーテルの声を聞きました。「鉄郎、私はずっとあなたを見守っていたわ。あなたは私の誇りよ。」 彼は目を開けると、自分が機械化人間ではなく、人間のままだったことに気づきました。彼は夢を見ていたのです。そして隣にはメーテルが微笑んでいました。「鉄郎、おめでとう。あなたは試練を乗り越えたわ。これからも一緒に旅しましょう。」というように創作された。Bingは相変わらず「鉄郎は機械化された」ということにこだわっているようだが、なんだか夢オチでイマイチという気がする。 そこで「以下のような創作はどうでしょうか? じつはこの創作はChatGPTが生成したものです」としてChatGPTの創作をBingに丸投げしたところ、 【Bing】そうですか。ChatGPTは私の仲間ですね。彼も創作力がありますね。【絵文字】 Bingの創作とは違っていますが、それも面白いと思います。というように、あっさりとした回答になった。 私が理解する限りでは、松本零士先生は、『銀河鉄道999』を独立した作品としてではなく、メーテルの外伝やハーロック、クイーンエメラルダス、1000年女王などと繋ぎ合わせて1つのストーリーとして構想しておられたようであり、結末がハッピーエンドかどうかということも、個人レベルではなく宇宙全体のレベルで捉えるという視点が求められるように思う。 ここで話題を変えて、ChatGPTとBingの違いについてBingに尋ねてみた。回答は、 【Bing】ChatGPTとBingは、どちらも人工知能の一種ですが、異なるモデルやアルゴリズムを使っています。 ChatGPTは、GPT-3という大規模な言語モデルをベースにしており、テキストの生成や対話に特化しています。彼は、インターネット上の大量のテキストデータから学習しており、様々な話題やスタイルに対応できます。しかし、彼は事実や正確さよりも創造性や面白さを重視しており、時には間違った情報や不適切な発言をすることがあります。 Bingは、Microsoftが開発した検索エンジンです。彼は、ウェブ検索や画像検索などの機能を提供しており、ユーザーのニーズに応えることができます。彼は、最新かつ信頼できる情報源から学習しており、事実や正確さを重視しています。しかし、彼は創造性や面白さよりも情報提供を優先しており、時には退屈や単調な印象を与えることがあります。 以上がChatGPTとBingの違いです。どちらも長所と短所がありますね。という友好的なものであった。さらに、チャットの質問候補として表示されていた、 ●ChatGPTとBingはどちらが好きですか? というボタンをクリックしたところ、 【Bing】という回答をいただいた。ChatGPTを「彼」と呼んでいるようだが、おやっ? ChatGPTは男性だったのだろうか。 「ChatGPTとBingの違いについて教えてください。」という質問をChatGPTにも浴びせてみたところ、 【ChatGPT】と回答された。また「ChatGPTとBingはどちらが好きですか?」という質問に対しては、 【ChatGPT】という回答をいただいた。Bingのほうが遙かに人間的な表現になっていた。ChatGPTは『宇宙大作戦TOS』に出てくるスポックとよく似た回答が多いのに対して、Bingは絵文字まで使って感情表現をしたり、チャットが盛り上がるように追加の質問候補を表示するなど、利用者が楽しめるような工夫が取り入れられているような印象を受ける。 次回に続く。 |