Copyright(C)長谷川芳典 |
※クリックで全体表示。 |
日曜日に岡大構内で見かけた巨大キノコ。かなり朽ちていて形だけから種名の特定は難しいが、生育場所によく生えるキノコから推定してオオシロカラカサタケの可能性が高い。 |
【連載】チコちゃんに叱られる!「味付け海苔の起源」 6月9日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。この日は、
『味付け海苔』の起源は、放送では「明治天皇のおみやげが普通の「のり」ではつまらなかったから。」と説明された。京都から東京に住まいを移した明治天皇が京都御所に行幸する際に、お土産として味付けの焼き海苔が考案された。これは山岡鉄舟から相談された海苔店店主の山本徳治郎が普通の海苔ではつまらないとして味付け海苔を作ったとされている。但し当時の資料は関東大震災で焼失しているという。この功績により山本徳治郎の店は宮内庁御用達として認められた。 放送では紹介されなかったが、山本徳治郎のお名前から推測してこの海苔店は『山本山』ではないかと思ったが、ネットで検索したところ山本海苔店【1849年創業】と山本山【1690年開業。但し当時は『鍵屋』で、和紙やお茶や茶器類などを扱っていた】は全く別会社であることが分かった。 もっとも山本徳治郎が開発した味付け海苔は高級品であり一般には普及しなかった。その後、大阪の海苔屋が味付け海苔の大量生産を始めたことで一般にも広がった。このこともあって、味付け海苔は、関東よりも関西のほうが一般的であり、ライフコーポレーションの調査によれば、味付け海苔vs焼き海苔の比率は、関西では7:3、関東では4:6になっている。関西地方の一部のコンビニでは味付け海苔が使われていることがある。 ここからは私の感想・考察になるが、まず、Bingに「味付け海苔が一般に普及したのは、大阪の海苔店が大量生産を始めたためと言われています。その大阪の海苔店の名前を教えてください。」と質問したが、 味付け海苔が一般に普及したのは、大阪の海苔店が大量生産を始めたためと言われています。その大阪の海苔店は、「山本海苔店」です1。という回答をいただいた。そこでさらに「NHKの番組によれば、山本海苔店の味付け海苔は高価であり普及しなかったそうです。大阪で大量生産を始めた海苔店は別の会社ではありませんか?」と質問を重ねたところ、 大阪の海苔店が味付け海苔の大量生産を始めたのは、山本海苔店ではなく、「千林のりや」だったという説もあります1。ただし、詳細は不明です。となった。 Bingの出典をたどったところ、2022年10月27日配信のNHKのコンテンツに、 ●おにぎり 関西“味付けのり” 関東“焼きのり” なんでなん? という記事があり、上述の「関西>関東」となった原因に関しては、 当時は味付けのりは1枚1枚手作業で塗られていたため手間がかかり、「米一升よりも高い」と言われるほど高級品でした。 なぜ一般の食卓にも広がるようになったのか。と記されていた。上掲では「大阪のある企業が関係している」となっていて企業名は出されていなかったが、インタビューのところに企業名が出ており、どうやらニコニコのりが関係していたようであった。ウィキペディアによれば、ニコニコのりの沿革には
すみません、間違えました。『ニコニコのり』は、大阪に本社を置く海苔メーカーで、味付け海苔も製造しています2。ただし、山本海苔店との関係は不明です。というように訂正があった。 ちなみに私自身は東京生まれ・東京育ちであるが、塩分をあまり好まないため、おにぎりの海苔が味付け海苔であっても焼き海苔であっても特にこだわることはない。しいて言えば、ベトベトする味付け海苔よりは焼き海苔のほうが食べやすいという印象。 なお近隣のラ・ム−では、韓国海苔が安価で売られており何度か買ったことがある。これもまた味付け海苔の一種であるようだ。リンク先には、 全世界の海苔生産量の50%を韓国が占めており、世界の海苔販売量の90%以上は韓国産海苔が占めている。・・・【略】・・・2017年、スイス・ジュネーブで開かれた国際食品規格委員会(Codex Alimentarius・コーデックス委員会)総会において、韓国が提案した「のり製品規格案」がアジア地域の規格として認定された。海藻類の中で国際規格に選ばれたのは世界初である。といった記述があり、日本の海苔生産はそれほど多くないように思われる。 次回に続く。 |