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1月8日の朝はよく晴れて前日に続いて、南東の空の月と金星と水星を眺めることができた。デジカメの露光の関係で月の輪郭ははっきり撮れていないが、この日は水星をちゃんと写すことができた。 なお、金星の右下にかすかに写っているのはアンタレス。月はアンタレスに大接近したあと、水星の右側を移動する。 |
【連載】チコちゃんに叱られる! 「墨」「給食とミルク」 昨日に続いて、1月5日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。本日は、以下の4つの話題のうち残りの3.と4.について考察する。
まず、3.の『墨』について、放送では「すすをにかわで固めたもの」が正解であると説明された。
私が子どもの頃はまだ身近に炭があったことと、「すみ」という同じ発音であったことから、墨の原料は炭の粉であろうと思ったことがあった。上掲の説明から言えば、じっさい炭の粉とにかわを混ぜても墨ができるようにも思われる。その後、高級な墨は『すす』から作られるが、学校で使われる墨の原料は別であると聞いたことがあった。また、固形墨よりも墨汁が使われるようになった。小学校低学年の頃は、標語や掲示は墨で書かれていたと記憶しているが、その後マジックインキに置き換わっていった。 墨汁の原料も固形墨と同じようなものだと思われるが、書道教室などでは万が一墨汁を机や床にこぼしても汚れが残らないよう、特製の墨汁が使われていると聞いたことがある。 次の4.の「給食で牛乳を飲むのはなぜ?」であるが、正解は「アメリカ大統領だったフーバーが心配になっちゃったから」であると説明された。もっとも、放送の中で取り上げられていたのは、戦後の学校給食導入、および脱脂粉乳提供の経緯であった。ウィキペディアによれば、脱脂粉乳から牛乳に移行されたのは1960年代から1970年代前半であったというが、私が小学校時代は一貫して脱脂粉乳とコッペパンが提供されていた【但し、水不足により一時期は弁当持参に切り替えられた】。 放送では、アメリカ元大統領のハーバート・フーバーやGHQのクロフォード・F・サムスの貢献が美談として紹介されており、もちろんそのこと自体は感謝すべきことだとは思うが、おそらくその背景には、
放送ではこのほか、フーバーが後継の大統領選挙候補としてマッカーサーを推すために日本の復興を成功させる必要があったというような話も出ていたが、じっさいはマッカーサーは支持が集まらずに1952年の選挙には出馬しなかったという。なおフーバー(フーヴァー)については、ウィキペディアでは、大恐慌のときに有効な手を打てなかったので、大統領としての評価は低いが、大統領を辞めた後や第二次世界大戦後には、今回の日本復興策を含めていろいろな功績を残しているようである。 |