じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 YouTubeでたまたま見かけた面白い地図。これが何を示すのかを当てるのはまず不可能と思われる。

 出典は「〇〇大学」駅、47都道府県に存在する説【鉄道】であり、白色になっている都道府県には、「○○大学」、「○大」、さらに「高校」、「学園」、「学院」を含む駅名が1つも存在しないということであった。
 私の住む岡山県もその中の1つであり、確かにそのような駅は存在しない。但し、2008年に新設された西川原・就実駅の『就実』は就実大学に由来している。リンク先によれば、
当駅は、就実大学・就実短期大学を運営する学校法人就実学園が駅の建設費全額を、岡山市が駅の周辺整備費をそれぞれ負担して設置された請願駅である。2023年12月現在、岡山県内で最も新しい駅である。線路名称上では山陽本線単独駅であるが、運転系統上赤穂線の列車も乗り入れ、当駅に停車する。駅番号は山陽本線がJR-S02、赤穂線がJR-N02。
駅名については、JR西日本側が地名の「西川原」、地元西川原地区や就実学園側が「就実大前」をそれぞれ主張し、2006年春の開業予定が延期となった。この経緯から、時刻表や運賃表、路線図に表示される正式駅名は「西川原」となり、同駅の駅舎やホームの駅名表示、列車の車内放送は「西川原・就実」となった。

 ちなみに、私が時たま利用する津山線・法界院駅は、駅名の由来となった金剛山遍照寺法界院からは1.2kmも離れており、じっさい、津山線・法界院駅を利用してこのお寺をお参りする人は皆無に近いと思われる。そのこともあり、『法界院』は、『岡山大学前』あるいは『岡山大・岡山理大入口』という駅名に改称した方が実態に即しているはずだ。なぜそのように改称しないのかについては推測の域を出ないが、岡山駅と岡大や岡山理大を結ぶバスの利用者がJRに奪われることを懸念して無言の圧力をかけている可能性はある。そう言えば、かつて、岡大の要望を受けて岡山駅西口から岡大西門方面へのバス路線が開業した当初、乗客数を確保するために岡大の新入生は自転車通学を禁止する【←岡山駅と岡大の間のバス通学に誘導するため】という要望がバス会社側から出されたことがあったと記憶している。実際にはそのような措置はとられなかった。

 このほか、山陽本線の中庄駅も『川崎医大前』に改称しても良さそうな気がする。もっとも、川崎医大が川崎市にあると勘違いして切符を買う人が出てくるかもしれないが。




2024年1月26日(金)




【連載】ヒューマニエンス「“左と右” 生命を左右するミステリー」(10) 「言語中枢と利き手」「軸足は左?」

 昨日に続いて、1月8日に初回放送された、NHK『ヒューマニエンス』、

「“左と右” 生命を左右するミステリー」

についてのメモと感想。

 前回までのところで少々脇道に逸れてしまったので、本題の放送内容に戻ることとする。

 放送では、右利きの比率が人間で多くなったことの2つ目の理由として、言葉の使用が挙げられた。大久保街亜さん(専修大学)&ナレーションによれば、
  1. 95%以上の人では、言語は脳の左側でつかさどられている。人が言葉を使うことで左脳が鍛えられた可能性がある。
  2. 左脳は私たちの右手を動かしている。言葉を使って左脳が鍛えられることで、右手の動きが精密になり利きを増やしたのではないか。
 また、野崎大地さん(東京大学)&ナレーションも、
  1. 右手は左半球が支配している。左半球は言語をつかさどるドミナントな脳半球と言われている。
  2. 言語の出現で左脳の優位性が高まり右利きが多くなったのではないか。


 大久保さんが引用した資料:

●Knecht, S., et al. (2001). Handedness and hemispheric language dominance in healthy humans. Brain、1213, 2512-2518.

によれば、言語中枢が左脳にある人の割合は右利きの人では97〜98%、左利きの人でも70%になっており、脳の構造自体に利き手との関わりがある。
 このうち左利きの人の言語中枢の位置を調べてみると、
  • 左脳にある:70%
  • 右脳にある:15%
  • 両方にある:15%
という構成になっている。
 これらのデータについてスタジオゲストの竹内勇一さん(北海道大学)は、右利きについては左半球に言語中枢が多いことから説明ができるが、左利きは一筋縄ではいかない、と指摘した。じっさい、言語中枢のある側が利き手を決定づけているのであれば、左利きの70%の人の言語中枢がなぜ左脳にあるのかは説明できない。

 大久保さんは、
  1. 言語中枢と利き手の関係は密接なものがあるが、どちらが先なのかはなかなか分からない。
  2. 道具を使った細かい作業をすることは言葉とよく似た部分がある。
  3. もともと生物学的な左右はある。遺伝子の関係もある。これらは道具があることで強調されてくる。右利き用の道具ばかりであれば右手で使うほかはない。


 さて、これまでのところでは『利き手』が取り上げられてきたが、『利き足』についてはやや話が異なるらしい。竹内勇一さんによると、以下のように固定されている。
  1. 人の場合、スピードコントロールする側が利き足、もう一方が軸足になる。
  2. 人の場合、手が右利き、左利きのどちらであるのかにかかわらず、たいがいの人は左足が軸足となる。足の裏を比較すると、たいがいの人は左足のほうが大きい。大腿骨は左足のほうが長くて重たい。
  3. 陸上競技のトラックでも、左足を軸として右足を蹴れば自然に左回りになる。
 左足がなぜ軸足になるのかをBingni尋ねたが、以下のような回答であり、詳しいことは分からなかった。
殆どの人は、左足が軸足であり、大腿骨も左足の方が長くて重たいと聞きました。なぜでしょうか?

この質問には、科学的に確かな答えがあるわけではありませんが、いくつかの仮説や研究があります。以下に紹介します。
  • 利き足と軸足の関係については、一般的に右利きの人は右足が利き足で左足が軸足となり、左利きの人は左足が利き足で右足が軸足となると言われています。1 これは、利き足は動きやすさや正確さを重視するのに対し、軸足は安定性やバランスを重視するためです。1 しかし、これは必ずしも全ての人に当てはまるわけではなく、個人差や状況によっても変わる可能性があります。1
  • 大腿骨の長さや重さについては、軸足の方が利き足よりも長くて重たいというデータがあるという報告もあります。2 これは、軸足には利き足よりも多くの荷重がかかるため、骨が太くなったり、骨端線が早く閉じたりすることで、骨の長さや重さに差が生じるという仮説があります。2 しかし、これも必ずしも全ての人に当てはまるわけではなく、個人差や測定方法によっても変わる可能性があります。2
  • また、利き足や軸足の傾向には、文化的な要因も関係しているという見方もあります。例えば、日本では武士が左側に刀を差していたため、左側通行が一般的になり、左足が軸足となる人が多くなったという説があります。3 しかし、これも必ずしも全ての人に当てはまるわけではなく、他の国や文化との比較や検証が必要です。3

    以上が、殆どの人は、左足が軸足であり、大腿骨も左足の方が長くて重たいと聞きました。なぜでしょうか?という質問に対する、いくつかの仮説や研究に基づく回答です。ご参考になれば幸いです。
    (1) 大腿骨頚部骨折とは?原因や症状、予防法について .... https://medicalnote.jp/contents/180228-005-ZU.
    (2) 大腿骨骨折 - 基礎知識(症状・原因・治療など) | MEDLEY .... https://medley.life/diseases/555d815159747e3501e63345/.
    (3) 右利き,左利きの考え方 The view of a right-handed and a left .... https://www.jstage.jst.go.jp/article/jser/69/3/69_3_147/_pdf.
    (4) 利き足や軸足の調べ方や知ることのメリットとは?利き耳 .... https://belcy.jp/63498.
    (5) 【大腿骨】太もも骨構造【イラスト図解でわかりやすい骨解剖学】. https://mydr123.com/femur/.


 利き手にかかわらず左足が軸足になりやすいという話は初耳であった。私自身は明らかに右が利き足であるが、左右の筋肉を均等に鍛えるため、階段を上り下りするときは、意図的に左足を先に出すようにしている。

 次回に続く。