じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 2020年12月頃から低脂肪牛乳で自家製ヨーグルトを作っている。これまで購入してきたのはラ・ム−で売られている森永の商品(画像青枠右側)であったが、昨年、1本180円台だったものが198円に値上げされた[]。最近、近くのマルナカ(イオン系列)で、トップバリューの商品として1本188円で売られていることが分かり、こちらに切り替えることにした。マルナカでは月に何回か、5%割引の日があり、さらにWAONポイントもつくので、現金払いのラ・ム−よりさらにお得となる。
追記]2023年2月15日に確認したところ、さらに値上げされて1本212円になっていた【税別】。

 このほか、ラ・ム−では1本128円だった無調整豆乳の販売が打ち切られ、138円で売られていたロングライフパック(画像水色枠左側)も156円に値上げされた。しかし、近隣のドラグストアでは時たまセールとしてmarusanの同等品を同じ価格で売ることがある。ドラグストアのほうが1ポイント分、シニア割引の日は5%割引になるのでお得ということになる。
 一般にラ・ム−の価格は周辺の競合スーパーよりかなり割安であることが多いが、個別にチェックすると、そうでないケースもあるようだ。この価格差が続く限り、ラ・ム−への買い出しの頻度が減ることになりそう。

※今回取り上げたのはあくまで低脂肪乳。「牛」がつかない「低脂肪乳」は殆どのスーパーで売られているが、私が試した限り、低脂肪乳はヨーグルトを作ろうとしてもうまく固まらず風味も落ちて全く使い物にならない。脱脂粉乳を水で溶かして風味をごまかしているだけではないかと思ってしまうほど。いっぽう低脂肪牛乳のほうは、ヨーグルト生産を繰り返しているうちに低脂肪に適した乳酸菌の比率が増えるせいか、問題無く再生産を続けることができる。


2024年1月31日(水)




【連載】ヒューマニエンス「“左と右” 生命を左右するミステリー」(13) 「カタツムリとヘビ」「左利きが有利になる条件」

 昨日に続いて、1月8日に初回放送された、NHK『ヒューマニエンス』、

「“左と右” 生命を左右するミステリー」

についてのメモと感想。

 昨日の日記では、宣伝広告における自動車(四輪車)、バイク、自転車の写真の向きについて取り上げた。これらの向きが固定されやすい【日本では自動車は左向き、バイクと自転車は右向きが多い】理由についてはいろいろな考察がなされているようだが、科学的にどこまで実証されているのかどうかについては何とも言えないところがある。もっとも根拠に乏しい俗説であっても、依頼主や広告制作担当者がそれを信じていれば、その傾向は維持される。そういうバタフライエフェクトは広告業界全体に波及する。文字通り「右にならえ」(←「左にならえ」の場合もある)で、向きが画一化した可能性もある。
 なお、余談だが、こちらによれば、「左にならえ」ではなく「右にならえ」が多いのは、

「左にならえ!」でなく「右にならえ!」が頻繁に使われ・定着した理由は、日本の兵士の世界では、「自分より偉い側を基準にして・兵隊たちを動かすのが自然だった」からです

と説明されていた。




 さて、元の放送内容に戻るが、放送の終わりのところでは、『左利きとは最後のジョーカー』という興味深い話題が取り上げられた。これまでのところで、人間の右利き・左利きの比率は概ね9:1であると紹介されてきた。右利きのほうが圧倒的な多数派であることは確かだが、左利きの比率もしっかりと1割前後を保っており減ることはない。これはなぜだろうか?
 細将貴さん(早稲田大学)はこの点について、

右利きと左利きの共存は何百万年も続いてきた。遺伝子で決定されているとすると、もう片方は確実に消えてしまう。有利さが無かったとしても偶然に消えてしまうことが予想される。マイノリティーであることに何か有利さがある、そういう特殊な条件がないと説明がつかない。

と述べておられた。
 放送では続いて、細さんの研究室で飼育されている琉球列島に棲息する右巻きカタツムリが紹介された。琉球列島にはカタツムリを食べるセダカヘビがいるが、このヘビの下あごは、左側の歯が16本、右側の歯が24本となっていて、右巻きカタツムリを捕食しやすい構造になっている。いっぽう、4万分の1の割合の突然変異で、別種の左巻きカタツムリが生まれる。セダカヘビは左巻きをうまく捕らえることができない。このように、天敵がいることで、少数派(この場合は左向き)が有利になることがあるという。
 なおこの話題は2019年3月27日に初回放送された、

又吉直樹のヘウレーカ! 「この“なぜ”はほっとけない!?」

でも取り上げられた【この時も、細将貴さんが登場しておられた】。

 では、人間では、1割にすぎないマイノリティーの左利きはなぜ存続し続けるのか? 何か左利きのほうが有利な条件があるはずだ。
 スタジオでは、「地球にやってきた宇宙人は左利きを優遇する」、「流しそうめんを食べる時に、左利きの人は流れの左岸側に立つので、たくさんの右利きが立つ右岸側よりも自由に動けるので有利になる」という冗談も交わされた。いっぽう細さんは、
  1. カタツムリの場合は、右利きの種はみんな右巻き、左巻きの種はみんな左巻き。右巻きの種の中に左向きの変わり者が出てきても構造上、右巻きとは交尾できない。4万分の1の変異で左巻きの相手が誕生しその「運命の相手」と交尾し、それをヘビが後押しすることで存続する。
  2. 左利きのヒトが遺伝子である程度決まっているとすると、何か特別な理由が無いと存続し得ない。
と述べておられた。もっともスタジオの議論では、あまり説得力のある説明には至らなかった。

 次回に続く。