じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 半田山植物園の頂上付近に高さ5m以上と思われるような句碑が建てられている。これまでずっと刻まれている句は、

●大そらえ はえあふ木 この三千種

だと思っていたが、数日前、この句碑の近くでこのことを話題にしている会話が偶然耳に入り、正しい読み方は、

●大そらえ はえあふ木々の三千種

であると初めて知った。確かに「この三千種」では意味がおかしいし、「こ」の文字だけが小さく刻まれているのも不自然。「こ」ではなく「木々」の「々」であると見なせばちゃんと通じる。こんど園長さんに会ったときに確認させていただく予定[]。
追記]園長さんに尋ねたところ、「はえあふ木々の三千種」で正しいことが確認できた。なお句碑の裏側には「昭和三十九年五月開園」と刻まれているが、作者等の情報は見当たらない。園長さんの話では植物園創立に関係した委員会の委員長の「片山」というお名前の方の句ということだったが、細かい経緯までは聞いていない。


2024年2月14日(水)




【小さな話題】1月下旬〜2月上旬に視た海外取材番組「サヘル・ローズのサウジアラビア」「最美公路」「ドイツによるヘレロ族の虐殺」「家康とベトナム

 録画・再生により視た海外取材番組の感想。いずれも単なる観光案内ではなく、「じぶん更新」に相当する貴重な情報を得ることができた。
  • 【1月6日初回放送 NHK-BS】サウジアラビア千夜一夜 〜サヘル・ローズ メッカへの旅〜
     イスラム教徒以外では絶対に訪れることができない聖地メッカのグランドモスク、ラフマ山、ジャマラート橋などを高精細画像で拝見することができた。サウジアラビアの自然景観については別番組『体感!グレートネイチャー 6億年!軌跡の絶景 〜初公開!サウジアラビア〜』を視たことがあり、私としては実際に旅行にでかけなくてもこれで満足。


  • 【1月27日初回放送 NNHK-BSP4K】“最美公路”をゆく〜中国 果てしなき絶景の道
     こうした絶景の道があることは全く知らなかった。こちらの情報によればこの道路は、
    北のカラマイ市ドゥシャンジ地区から始まり、南のアクス県クチャ市で終わる全長561キロメートルで、そのうちの半分は海抜2,000メートルを超えています。天山山脈の冬季は積雪や氷などの自然要因の影響を受け、通常11月上旬から翌年の5、6月まで交通規制が実施され、通行止め期間は8か月にも及びます。
    とのことだ。NHKの放送によれば外国人の立ち入りは制限されているらしい。
     紹介された絶景は確かに「最美」の1つではあるが、私自身が訪れた西寧〜カトマンズ西チベットに比べれば、それほど大したことはないようにも見えた。ま、青蔵高原の道路は標高5000メートルを超えるところもあるので、一般観光客が高度障害を受けずに絶景を楽しむ場所としては、こちらのほうが適しているようにも見えた。


  • 【1月20日初回放送 NHK-BSP4K】アフリカ縦横無尽 絶景と悲劇の大陸をゆく 第1集
     ナミビアのナミブ砂漠、ザンビアの世界最大級の滝、タンザニアの動物の楽園を4Kの映像美で描くという内容であったが、単なる観光案内ではなく、過去の悲しい歴史についてもふれられた。特に印象に残ったのは、140年前、ドイツの植民地となったナミビアで起こった「20世紀の最初のジェノサイド」と言われる虐殺であり、中でもヘレロ族は民族の8割が殺されたという。ドイツ人の入植者のためにヘレロ族の土地や牛が奪われ、反乱者は処刑されたり過酷な収容所に送られた。また、ウォーターバーグ高原では、ドイツ軍は組織的に井戸に毒を入れたり農地を焼き払ったりしてヘレロ族を僻地に追いやった。この時のジェノサイドが後のナチスドイツによるユダヤ人大量虐殺に繋がったと指摘する学者もいるという。ドイツはその後罪を認めて30年かけて12億ドルを支払うと言っているが、8割が殺されたヘレロ人から見ればその程度では屈辱にしか過ぎないという声があった。
     放送内容から外れるが、アフリカのいろいろな国では資源開発に伴う環境汚染が進み、現地で暮らす人々の健康を脅かしている点も忘れてはならない。


  • 【2月10日初回放送 TBS系】日立 世界・ふしぎ発見! 第1696回 徳川家康×ベトナム天下統一の謎
     妻が録画しており偶然に視聴した。世界ふしぎ発見!は子どもたちが小さい頃から見ていたが、だいぶまえに終わっていたと思い込んでいた。30年以上にわたる長寿番組になっていたとはスゴイ。放送で印象に残った点は以下の通り。
    1. ダナンへから車で1時間の街に家康ゆかりの町、ホイアンがある。そこには400年前に作られたとされる来遠橋があり現在は修復中だが、本来ホイアンを代表する観光スポットになっている。江戸時代の始め朱印船貿易で来た日本人たちがこの町に住んでいて、川を渡るのが大変なので作られた橋だと言われている。
    2. 慶長5年、関ヶ原の戦いで勝利した徳川家康は、朱印状を与え、アジアの国々を相手に朱印船貿易を始めた。当時、玄関口だったホイアンには多くの日本人が暮らす日本人町が存在した。
    3. 当時日本から輸出していたのは銅で、現在のベトナム通貨の単位のドンは日本語の銅が由来だという。【←漢字の発音は日本とベトナムで似ていると聞いたことがある】
    4. 『カオラウ』は米粉の麺に醤油ベースのタレを合わせて食べる名物料理であるが、伊勢の商人が持ち込んだ伊勢うどんがルーツと言われている。
    5. ベトナムでは『鯉カフェ』が全土で200軒ほどあり、近年は日本から輸入された錦鯉がブームになっている。
    6. 家康は国内で需要が高まっていた広南の生糸に目をつけた。その輸入には茶屋一族が深く関わっていた。茶屋一族は、本能寺の変の際に、堺に滞在していた家康にいち早く信長の死を伝えたり、大坂冬の陣でイギリスから最新式の大砲を手配するなど、家康の天下統一を支援した。
    7. 朱印船貿易でベトナから持ち込まれ薬として重宝された植物としてアロエ(「蘆薈」)がある。
    8. 家康は生糸とともに沈香を重視した。中でも最上級の『伽羅』は権力者の力の誇示にもなった。『伽羅』は家康の整髪料にも使われた。
    以上の情報の中には一部信憑性の低い言い伝えも含まれているように思われたが、家康の時代にここまでベトナムと交流があったことは全く知らなかった。
     なおレギュラー出演者の黒柳徹子さんは、昔に比べるとずいぶんと寡黙になっていて、他の出演者との掛け合いもなく、指名された時にボソボソと言葉を発するだけであった。ちょっと心配。なお2月23日には『徹子の部屋』で藤井聡太・八冠が出演されるとのことでどんな内容になるのか大いに期待している。