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岡山市ではこれまで、発泡トレイ以外のプラスチックは可燃ゴミとして分別されていたが、3月からは新たにプラスチック資源として毎週1回(私の住んでいる地域では毎週金曜日)に収集されることになった。 写真上は、初日のゴミ出し風景。資源ゴミなので、有料ゴミ袋ではなく透明もしくは半透明の袋に入れて出すというルールになっている。 写真下は、これまで発泡トレイの拠点回収していた公民館。3月1日からは回収しないと思っていたが、『発泡トレイ』と書かれた回収ボックスはまだ残っており中には発泡トレイが入っていた。暫定的な措置なのか、それとも公民館ではプラごみ全般ではなく発泡トレイだけに限定した回収を行うのかは不明。【どっちにしても、空き缶やガラスびん、蛍光管は従来通り回収を続けるようだ。】 |
【連載】チコちゃんに叱られる! 「酢豚のパイナップル」/レシピ本の著者の楊歩偉さん 3月1日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察【但し岡山では別番組が放送されており、NHKプラスのほうで視聴した】。この回は、以下の3つの話題が取り上げられた。
本日はこのうちの1.について考察する。 さて、酢豚のパイナップルについては、放送では「アメリカ人向けに作ったから!?」という疑問符つきの回答が正解であると説明された。 まず、パイナップルの成分が肉をやわらかくしているという俗説がある。土屋京子さん(東京家政大学)によれば、パイナップルには確かに『プロメラミン』というタンパク質を分解する効果がある酵素が含まれているが熱には弱い。そのため加熱調理をしたり、加熱処理された缶詰のパイナップルでは効果は期待できないという。 まずNHKの資料を調べたところ、1957年放送開始の『きょうの料理』の中の1960年9月の献立(講師:王馬煕純)に酢豚の紹介があり「パイナップル2枚と書かれていることが分かった。ただし「パイナップルは使わなくてもできる」という但し書きがあった。 次に川口幸大さん(東北大学)によれば、日本最古のパイナップル入り酢豚は1957年のレシピ本『中国の家庭料理』(馬■伯昌著、婦人之友社。■は「犀」にしんにゅう)に掲載されていた。中国では国が出しているレシピ集があるが、それには酢豚の材料にパイナップルは含まれてはいなかったので、日本のほうが古いということになる。 しかしそれより前、1945年にアメリカで出版されたレシピ本(『How to cook and eat in Chinese』(Buwei Yang Chao)にパイナップル入り酢豚の記述があり、現時点ではこれが最古であることから、発祥はアメリカだと考えられるという。19世紀半ば以降のアメリカではゴールドラッシュの影響で中国からの移民が急増して中国料理が広まった。当時のアメリカでは中国料理といえば広東料理が一般的だった。バーベキューソースなど甘酸っぱい味が好まれるアメリカでは酢豚も人気メニューのひとつだった。1900年代にハワイの食品会社がパイナップル農園を建設しパイナップル缶詰をアメリカ本土に売り込んだことで様々な料理に使われるようになった。人気の酢豚にパイナップルを入れアメリカ人向けにアレンジしたと考えられる。なお、1945年より前の別の国のレシピ本が見つかれば「アメリカ発祥説」は覆されることになるので、正解には「!?」がつけられている。 ここからは私の感想・考察になるが、調理の「発祥の地」というのは、世界でいちばん先にその調理を行った事実に対して認定されるものであるが、誰かが真っ先に始めても一代限りで途絶えてしまうこともある。なので最古のレシピ本を調べるだけでなく、その調理法がどのように広まり、継承されていったのかも明らかにしなければならない。 1957年に日本で発行されたレシピ本も、1945年にアメリカで発行されたレシピ本も、お名前から中国人の方が執筆されたものと推測されるが、いずれも中国人の間ですでに伝承されていた調理法をそっくり紹介したものであり、もっと前からその原形があったと思われる。もっとも、パイナップルを食材に使うためには、それが手軽かつ安価に入手できる必要がある。1957年時点の日本といえば私が5歳の頃であったが、パイナップル、メロン、バナナなどはそんなに簡単には手に入らなかったのではないかと記憶している。 なお1945年にアメリカで発行されたレシピ本の著者Buwei Yang Chaoさんは、ウィキペディア英語版でちゃんと紹介されていた。拙訳で要約・引用すると、
次回に続く。 |