じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 半田山植物園内で見つけたカタツムリとヤマナメクジ。同じような顔をしているのに、カタツムリはでんでん虫として親しみをおぼえ、ナメクジのほうは嫌われる。なぜそうなるのかCopilotに尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。
カタツムリとナメクジは見た目が似ているのに、カタツムリは「かわいい」と感じる人が多い一方で、ナメクジは「気持ち悪い」と感じる人が多いのは興味深いですね。いくつかの理由が考えられます。
  1. **殻の有無**: カタツムリには殻があり、その殻が「家」を背負っているように見えるため、親しみやすさや可愛らしさを感じる人が多いです1。一方、ナメクジは殻がないため、ヌメヌメした体がむき出しで、見た目が不快に感じられることが多いです2。
  2. **文化的な影響**: カタツムリは童話や童謡などで「ほほえましい」存在として描かれることが多いです2。例えば、「かたつむり」の歌などがその一例です。一方、ナメクジはそのようなポジティブなイメージが少なく、むしろ害虫として扱われることが多いです。
  3. **生息場所**: カタツムリは葉っぱの裏など比較的「きれい」な場所にいることが多いですが、ナメクジは暗くて湿った場所にいることが多いため、その環境自体が不快感を増幅させることがあります2。
  4. **動きと触感**: ナメクジのヌメヌメした動きや触感が、多くの人にとって不快に感じられる要因となっています2。

このように、見た目や文化的な背景、生息場所などが影響して、カタツムリは好かれやすく、ナメクジは気持ち悪がられることが多いのです。

1: [カタツムリとナメクジの違い](https://yahuhichi.com/archives/5660.html)
2: [カタツムリはほほえましく感じるのにナメクジは気持ち悪く感じるのって](https://oshiete.goo.ne.jp/qa/1046259.html)

(1) カタツムリとナメクジの違い!実は同じ種類の虫だって知ってる?. https://yahuhichi.com/archives/5660.html.
(2) カタツムリはほほえましく感じるのにナメクジは気持ち悪く .... https://oshiete.goo.ne.jp/qa/1046259.html.
(3) カタツムリとナメクジ「かわいい?」「気持ち悪い .... http://xn--lckxbp6i1b.xyz/archives/314.
(4) カタツムリとナメクジは親戚なの? 双方の違いや共通点を徹底 .... https://onlineshop.sunshinecity.jp/blog/post-3396/.
(5) Getty Images. https://www.gettyimages.com/detail/news-photo/snail-is-pictured-at-the-wiener-schnecken-snail-farm-owned-news-photo/1241395284.
 ちなみに私は子どもの頃、カタツムリを手のひらに乗せて遊んだことがあったが、最近はアフリカマイマイを通して広東住血線虫に感染する事例があることから、素手で触るのは危険であるとされているようだ。ナメクジで遊んだことは一度も無いが、鉢の移動の際にうっかり触れてしまうことはある。



2024年10月5日(土)




【連載】チコちゃんに叱られる! イクラが赤い理由

 10月4日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。この日は、
  1. なんでイクラは赤いの?
  2. なんで冷たい飲み物はおいししく感じるの?
  3. ZAZY天才化計画 完結編
  4. なんで数えるときに「正」の字を書くの?
という4つの話題が取り上げられた。本日はこのうちの1.について考察する。

 1.の「なんでイクラは赤いの?」については、放送では「紫外線から命を守るため」が正解であると説明された。矢澤一良さん(早稲田大学)&ナレーションによる解説は以下の通り【要約・改変あり】。
  1. イクラはサケの卵で川で産卵されるが、同じように川で産卵されるアユ、コイ、フナ、ウグイなどの卵は透明であり、サケだけが最初から赤色になっている。
  2. サケ以外の川魚は深い海底に卵を産むが、サケは上流の浅瀬に卵を産む。それはサケは一度に産む卵の数が少ないから。コイは約70万個、フナは約15万個、アユは約3万個の卵を産むが、サケは約3000個というように少ない。そのため、敵の少ない上流の浅瀬を選んだ。
  3. 上流の浅瀬は遮るものが少なく、紫外線によって卵の中に発生する活性酸素が過剰となる。適量の活性酸素は体内の細菌やウイルスから体を守ってくれるが、必要以上に発生すると細胞を破壊してしまう。
  4. 卵を紫外線から守るのがアスタキサンチン。アスタキサンチンは紫外線から肌を守る効果が期待できるので日焼け止めや化粧品にも使われている。
  5. サケの卵だけアスタキサンチンが含まれているのは、サケが海で3〜4年かけて栄養補給し成長するから。海では、アスタキサンチンを多く含むエビやカニを食べ、メスは卵巣でこれを凝縮している。
  6. サケはもともと白身魚だがエビやカニを食べることで赤身の魚になっていく。
  7. このほか、アスタキサンチンは筋肉の疲労回復の効果がある。サケは、進化の過程でアスタキサンチンを筋肉に貯められるようになった唯一の魚類。サケは海に出て1〜3万km泳ぎ産卵のため川に戻る。それに備えるように、アスタキサンチンを貯めるように進化したのではないかと考えられている。
 放送では続いて、人工イクラの作り方が紹介された。放送内容をメモするのは面倒なので、Copilotで教えてもらった方法を以下に引用させていただく。

人工イクラの作り方は、化学の力を使って簡単に作ることができます。以下の手順で作成できます:

### 材料
  • アルギン酸ナトリウム
  • 塩化カルシウム
  • 食用色素(赤色)
  • スポイト


### 手順
  1. **アルギン酸ナトリウム溶液の準備**:
    - 水200mlにアルギン酸ナトリウム1gを加え、完全に溶けるまでよく混ぜます。とろみがつくまで混ぜてください。
    - 食用色素を加えて、好みの色に着色します。
  2. **塩化カルシウム溶液の準備**:
    - 水400mlに塩化カルシウム2.5gを加え、完全に溶けるまで混ぜます。
  3. **人工イクラの作成**:
    - スポイトでアルギン酸ナトリウム溶液を吸い取り、塩化カルシウム溶液に一滴ずつ垂らします。
    - 垂らした液が球状になり、人工イクラが完成します12。

    この方法で、ぷちぷちとした食感の人工イクラを楽しむことができます。ぜひ試してみてください!

    (1) 家でイクラを作る事が出来る!人工イクラの作り方について解説. https://www.kagakutantei.info/post-500/.
    (2) プチプチが楽しい「人工いくら」の作り方を研究してみた .... https://www.shokuota.com/shokuotanote_jinkoikura.
    (3) 人工イクラ(つかめる水) | ポリマーだいすきクラブ. https://bing.com/search?q=%e4%ba%ba%e5%b7%a5%e3%82%a4%e3%82%af%e3%83%a9%e3%81%ae%e4%bd%9c%e3%82%8a%e6%96%b9.
    (4) 人工イクラをつくろう! - 東京理科大学. https://www.rs.kagu.tus.ac.jp/~elegance/jikkensp10/jinkouikura.html.
    (5) 人工イクラ(つかめる水) | ポリマーだいすきクラブ. https://www.chitose.ac.jp/~n-tanio/culb/experiment_ikura.html.

 上記の製法はいくつかの薬品や色素を使うので安全性に不安があったが、アルギン酸ナトリウムについては「アルギン酸とその塩類の安全性は国連機関(JECFA:FAO/WHO合同食品添加物専門委員会)で評価され、ADI(一日許容摂取量)は「特定しない」という結果になっています。 天然海藻由来のアルギン酸ナトリウムは、BSEや遺伝子組換え、残留農薬等の影響のない安全な物質です。」とされているようだ。食用色素はかなり危ないものもあるので使いたくない。アスタキサンチンに関しては有害性は特に確認されていないという。

 元の話題に戻るが、回転寿司ではたまにイクラを食べることがあるが、ホンモノかどうかはいちいち確認していない。ま、発がん性など無ければ人工イクラでも構わないと思っている。

 放送では、川で産卵する魚の中では唯一サケが赤色の卵を産むと説明されていたが、透明の卵に比べれば目立ちやすく、食べられてしまうリスクも大きいのではないかと思われる。今回の説明では、「サケの産卵数は他の川魚より少ないため、敵の少ない上流の浅瀬を選んだ。」という説明がされていたが、卵の色が赤いのはエビやカニを食べたからであって、上流で産卵するようになったから赤色に染まったわけではない。であるとするならば、納得できる説明は以下のようになると思われる。
  1. サケは海でエビやカニを食べることで結果的にアスタキサンチンを体内に蓄積した。
  2. アスタキサンチンは筋肉の疲労回復効果があるため、より多くのアスタキサンチンを蓄積したサケのほうが川に戻る確率が高まった。
  3. 川に戻ったサケはいろいろな場所に産卵したが、中・下流域に産卵する性質を持ったサケは卵を食べられてしまって繁殖できず、結果的に上流で産卵したサケが生き残りやすくなった。
  4. 上流域ではその中でもよりアスタキサンチンの多い卵のほうが紫外線の影響を受けにくかった。アスタキサンチンの多い卵のほうがそれが少ない卵より目立ちやすく食べられやすいが、そのリスクよりも紫外線ダメージのリスクを避けるメリットのほうが大きかったため、より多くのエビやカニを食べる性質をもったサケのほうが生き残る確率が増えた。

 なお、赤い卵と言えば辛子明太子が真っ先に浮かぶが、あれは発色剤で赤くしたものであり本来の色ではない。また回転寿司で提供される『とびっこ』(トビウオの卵)も本来は薄い黄色であって、赤く着色しているらしい。

 次回に続く。