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10月21日の朝、東の空に朝焼け、西の空高いところで月と木星が接近している様子【最接近は21日の17時05分】を眺めることができた。なお、備前富士の真上には雲があり『備前富士現象』を眺めることはできなかった。また前日20日の日没後はほぼ曇りで、遠ざかりつつある紫金山アトラス彗星を眺めることもできなかった。 |
血液型と出身県で病気リスクや体質が分かるか?(4)「AB型は脳卒中、認知症」、「B型は糖尿病」と言われるが 少し間が空いてしまったが、10月11日に続いて、「カズレーザーと学ぶ。」で9月10日に初回放送された、 ●血液型と出身県でわかる!最新タイプ別の病気リスク&太りやすい体質の県 についてのメモと考察。 放送では続いて、血液型別の病気リスクが紹介された。しかし、10月10日に記したように、それらの結論部分だけが一人歩きしてしまうと、差別や偏見が生じる恐れがある。「X型者はQという病気に罹りやすい」と主張された時には、最低限、以下の点に留意する必要があるように思う。
ということで本題に入るが、放送ではまず、AB型者とB型者のリスクが紹介された。
ここでいったん私の感想・考察を述べさせていただくが、まずCopilotでAB型者の脳卒中のリスクについて尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。 AB型の人が脳卒中になりやすいというのは、一般的には証明されていません。血液型が脳卒中のリスクに直接影響を与えるという科学的な根拠はありません。脳卒中のリスクは、高血圧、高脂血症、喫煙、運動不足、肥満、糖尿病などの生活習慣や健康状態により大きく影響されます。いっぽう認知症のリスクについては、 いくつかの研究によると、AB型の人は他の血液型に比べて認知症になるリスクが高い可能性があるとされています。例えば、ある研究では、AB型の人が認知症や認知機能障害のリスクが82%高いことが示されています1 。このリスクの増加は、血管の健康や血液の凝固に関連する要因が影響していると考えられています1 。という回答をいただいた。認知症に関する出典としては、2014年9月22日配信の、 ●AB型で認知障害リスク82%高 【米国神経学会】 という記事があり、 この研究は卒中に関する大規模研究(REGARDS研究)の一部で、被験者3万人超を平均3.4年追跡したもの。研究開始時に記憶や思考に問題がなかった者のうち、研究期間中に認知障害を来した495人を、認知障害のない587人と比較した。となっっていた。原著は確認できていない。なお同記事では、 過去の研究でO型での心疾患や脳卒中のリスクが低いことが示されていることを紹介した上で、「血液型は脳卒中のような血管疾患とも関連していることから、本研究の結果は血管疾患と脳の健康とのつながりを強く示す」と述べている。とも紹介されている。 次に「O型の人が糖尿病にかかりにくいというのは本当ですか?」と尋ねたところ、 O型の血液型が糖尿病にかかりにくいという説は、一部の研究で示唆されていますが、確定的な証拠はありません。 。血液型だけで糖尿病のリスクを判断することは難しいです。糖尿病のリスクは、遺伝、生活習慣、体重、年齢など多くの要因によって影響されます。という回答をいただいた。 このことについては出演者の武藤十夢さん(B型者)が、 ●武藤家は9割ぐらいがB型で糖尿病家系。今回、血液型【が原因】だったということで腑に落ちた気がした。 というように反応しておられた。放送を盛り上げるための発言であるとはいえ、これは誤りだろう。武藤家に糖尿病が多いこと自体は遺伝的要因によるものだが、そのリスクはB型者以外の子孫にも遺伝しているはずだ。あと「武藤家は9割ぐらいがB型」というのが、どういう範囲の何人の家系なのか、9割もB型ということがあるのは少々疑問。 次回に続く。 |