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【連載】チコちゃんに叱られる! 「なぜ1日は24時間?」 11月29日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。本日は、
2.の問題については、最初は、私には何を尋ねているのかよくわからないところがあった。「1日はなぜ10時間や20時間ではなく24時間なのか?」という意味かと思ったがそうではなくて、 ●なぜ地球は24時間の周期で安定して自転しているのか? ということと、月が地球の自転にブレーキをかけているということの説明であった。なお、この放送では言及されなかったが、ウィキペディアに記されているように、 地球の自転周期は、86 164.098 903 691秒(23時間56分4.098 903 691秒)である。平均春分点の移動、即ち歳差運動に対する自転周期は恒星時と呼ばれ、86 164.090 530 832 88秒(23時間56分4.090 530 832 88秒)である。後者は前者よりも8.4ミリ秒程度短い。 となっている。公転を考慮しないと太陽の周りを地球が半周した自転で夜と昼が逆転してしまう。歳差運動の影響についてはこちらに解説があったものの、ザッと閲覧した限りではよくわからなかった。【歳差を無視すると夏と冬が逆転してしまうことは理解しているのだが、その影響は1年の長さに関わる調整であって、1日の長さには関係がないように思われる】。 さて、元の話題に戻るが、放送では「月が地球にブレーキをかけているから」が正解であると説明された。惑星の起源などを研究している小久保英一郎さん(国立天文台)&ナレーションによる解説は以下の通り【要約・改変あり】。
ここからは私の感想・考察になるが、地球の自転速度が少しずつゆっくりになっていることは以前から知っていた。但しその原因は、大量の海水がその場所に留まろうとして自転とは反対の力が生じているためだと思っていた。バケツでモノを運ぶ時などもそうだが、バケツに石などの固形物が入っている時よりも水が入っている時のほうが波が立って運びにくくなる。これと同じ現象かと思っていた。 地球の自転の第一原因が他の天体の衝突によるものだということは初めて知った。念のためCopilotに「地球はなぜ自転しているのですか?」と尋ねたところ以下のような回答をいただいたが、火星規模の大きな天体が衝突したという記述は無かった。 地球が自転している理由には、宇宙の形成と物理法則が関係しています。約46億年前に太陽系が形成される際、ガスと塵の雲が収縮し、その中心に太陽が誕生しました。その周囲の物質は回転しながら集まり、最終的に惑星や他の天体を形成しました。地球以外の惑星もそれぞれ固有の周期で自転していることからみて、別段、大きな天体の衝突が無くても自転は起こるのではないかと思われる。もちろん別の天体が衝突することで自転軸の向きや速度が変わることはあるし(例えば天王星)、月のように自転と公転の周期が等しくなった時点で安定する場合もある。 月と地球の間に相互に働く力によって地球の自転速度や月の公転軌道が影響を受けることは今回の説明で納得できたが、地球の公転軌道が影響を受けない(らしい)という理由はよくわからなかった。ま、こんなことで地球の公転軌道が縮小してしまえば太陽に焼き尽くされてしまうので変わらないことに越したことはないが。 月と地球の関係についてはこのほか、
地球上の生物で1日24時間をきっちり守ろうとしているのはおそらく人間だけだろう。野生の動物たちはたいがい、日の出から日の入りまでの時間を基準にして昼行性や夜行性の活動をしている。興味深いのは太陽が真南に位置する南中の時刻は日々少しずつ変化をしているということ。これは地球の自転速度に変動があるためではなく、地球の公転軌道が楕円であるためだと思われるが、いずれにせよ、人間は1日の真ん中を南中時ではなく時計の正午だと思い込んで行動している。 あと、1日24時に関連する別の話題として、最近、 ●【海外の反応】「日本人た゛けか゛違う時間を生きている」日本にしかない特殊な概念に世界の研究者か゛大混乱した理由とは… という動画を視聴したことがあった。リンク先では、
次回に続く。 |