【小さな話題】2024年版 新語・流行語大賞の「知らない度」からみる隠居生活の進行/「記録よりも記憶」
この時期に、ユーキャン新語・流行語大賞ノミネート30語の『知らない度』を、
- 全く知らない。
- 言葉だけは聞いたことがある。
- 言葉を知っており、ある程度説明できる。
という3段階に分類している。いずれも、私自身が世間からどの程度隔たった生活をしているのかという指標になる。なお、過去日記をざっと検索したところ、
などでその年の話題を取り上げていることが確認できた。但しノミネート30語について『知らない度』を数えたのは2020年以降となっている【上のグラフ参照】。
ということで今年のノミネート語30語を分類してみると、...
- 【全く知らない】初耳であり、どういう意味で使われているのか全く知らない。
- アサイーボウル
- アザラシ幼稚園
- インバウン丼
- 界隈
- 初老ジャパン
- ソフト老害
- トクリュウ
- 猫ミーム
- はいよろこんで
- 8番出口
- はて?
- BeReal
- ふてほど
- Bling−Bang−Bang−Born
- 名言が残せなかった
- もうええでしょう
- やばい、かっこよすぎる俺
- 【聞いたことがある程度】言葉は聞いたことがあるが、他の人に説明できるほどではない。
- 【知っている】耳にしたことがあり、どのような経緯で流行しているのかほぼ知っている。
- 裏金問題
- コンビニ富士山
- 新紙幣
- 新NISA
- 南海トラフ地震臨時情報
- 被団協
- 50-50
- ブレイキン
- ホワイト案件
- マイナ保険証一本化
- 令和の米騒動
となり、「知らない」語は17語、「知っている」語は11語という結果になった。
さて、2024年の「新語・流行語大賞」は『ふてほど』に決まったというが、私はそのような言葉は一度たりとも耳にしたことが無かった。NHKの記事【2024年12月2日17時58分配信】によれば『ふてほど』は、
●タイムスリップした主人公が価値観の違いに戸惑いながらも奮闘する姿をコミカルに描いた民放のテレビドラマ「不適切にもほどがある!」を略した語
であるという。
ウィキペディアによればこのドラマは、2024年1月26日から3月29日までTBS系「金曜ドラマ」枠で放送されたテレビドラマであるというが、放送時間の22時台は私はすでに熟睡している時間帯なので、事前に予約録画をしない限りは視ることができなかった。タイプスリップ自体は私の大好きなジャンルなので再放送でもあれば視聴したいと思っている。
もっとも、私が好むタイムスリップの時代差は、『屋根部屋のプリンス』や『タイムトンネル』や『JIN-仁-』のように少なくとも100年以上の隔たりがあるか、もしくは、主人公が子ども時代に戻るといった想定になっているものばかりであり、昭和と令和の時代差と言われても私にはピントこない。令和から昭和30年代にまでスリップするというならまだまだ分かるけれど...。
このほか、私が全く知らない語の中で気になったのは、『アザラシ幼稚園』、『8番出口』、『名言が残せなかった』であった。
- 『アザラシ幼稚園』というのはアザラシを飼っている幼稚園かと思ったが、「聞いたことがない流行語」ランキング【1000人に聞いた】によれば、
●オランダにある、負傷・衰弱したアザラシを一時保護する施設。アザラシの様子をライブ配信でみられることがXで拡散し、大人気に。YouTubeのチャンネル登録は43.8万人。」 ということらしい。ま、アザラシは口元の「ω」の効果もあり、ぬいぐるみにもなりやすい可愛い顔をしているので、人気になりやすいのだろう。
- 『8番出口』は、「聞いたことがない流行語」ランキング【1000人に聞いた】によれば、
●地下通路からの脱出を目指すホラーゲーム。2023年11月に発売されると大ヒット、2024年8月には100万ダウンロードを達成した。とはいえ、ゲームに興味がない人には「???」でしょう。
とあった。ゲームには興味があるが、この歳で熱中してしまうと残り少ない余生を無駄に過ごすことになりかねないので封印している。当然そのような流行語があっても知るわけはない。
- 『名言が残せなかった』は、NHKの記事によれば、
●陸上女子やり投げで、女子のフィールド種目として日本選手初のメダルとなる金メダルを獲得した、北口榛花選手の発言
であるという。北口選手のご活躍は存じ上げているが、そのような「名言」を残されたことは全く知らなかった。スポーツ界の「名言」は他にもノミネートされていたようだが、私自身がこれぞ名言!だと思ったのは、大相撲春場所で優勝した尊富士の、
●記録よりも記憶に残るような相撲をとりたい【2024年3月25日の日記参照】
であった。しかし、「記録よりも記憶」を最初に発したのは、尊富士が小5の時から5年間指導した「つがる旭富士ジュニアクラブ」の越後谷(えちごや)清彦監督(61)の「記録よりも記憶に残って応援される力士になれ」に由来しているらしい。また「記録よりも記憶」は、プロ野球の新庄剛志さんや落合博満さんも似たような発言をしているという。またCopilotに尋ねたところでは、
●「記録よりも記憶に残る」という言葉は、日本の元プロ野球選手である松井秀喜選手が発言したものです。彼は「記録よりも記憶に残ることが大切」という考えを持っており、その言葉が広く知られています。
という別の説が回答された。出典は不明。いずれにせよ、この名言は、「キロク」と「キオク」の発音が似ているからこそ記憶に残りやすいことからみて、最初に発言したのが日本人であることは間違いなさそう。
もとの話題に戻るが、私にとって、新語・流行語の「知らない度」が高いことは、それだけ俗世間から隔絶された隠居人生活を実現していることの証しにもなり、誇りでもある。それでもノミネート30語のうち11語は「知っている」ことからみて、まだまだ世間とのかかわりを断つところまではいっていないようだ【←そもそも、この日記で新語・流行語大賞の話題を取り上げること自体が、かかわりを断っていない表れかもしれないが】。
もっとも最近は、朝食時、あるいはこのWeb日記を執筆している時間帯には『モーサテ』などの経済番組を視なくなってきた。昼食時や夕食時などもテレビのニュース番組ではなく録画した教養・雑学系番組を視聴することが多くなってきており、今後、加齢とともに新語・流行語からはますます遠ざかっていくものと予想される。
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