じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【連載】最近視聴したYouTube動画(2)新NISAはお得か? 昨日の日記で、最近になって視聴を始めたYouTube動画をリストアップした。今回は、その中の、 ●橋洋一チャンネル で言及されていた新NISAについて考察する。 橋洋一さんの新NISAに関するご発言としては、ご本人発信のチャンネルを含めて、以下のような動画やコンテンツが配信されている【順不同】。
橋洋一さんとは関係無いが、新NISAに関しては他にも以下のような動画を視聴した。
ここからは私の感想・考察を述べさせていただくが、新NISAの議論としては
まず1.だが、非課税制度としてのNISAと、新NISAの選択として株ではなく投資信託を購入した場合の損得は分けて考えたほうがいいかと思う。橋洋一さんの「NISAや投資信託をすすめられることが多いようだが、これらをやるのは、金融機関の職員を手数料で食わせるようなもの」というご指摘は、新NISAの制度ではなくあくまでアクティブな投信を購入した場合の話である。もっとも、金融機関に手数料を取られてもそれを上回る収益が得られるのであればそれはそれで悪くないとは思う。 では投信は本当に儲かるのか。この点について、野村證券のサイトでこの1年間の運用成績を調べてみた。↑の画像が示すように、この会社で扱っている投信の1年間の運用成績は概ね黒字となっており、トップでは68.74%もの利益が得られたほか、中位の125〜129位でも12〜13%の黒字となっていた。253本のうち236本が黒字となっていることから、昨年の年初に成長枠対象投信をまとめて購入した人はかなり儲かっているのではないかと思われる。 もっとも、これはたまたま昨年1〜2月初めの国内株が割安で(日経平均が3万3000-3万5000円、現在は3万8800円)、しかも当時の円高(1ドル140円台、現在は152円台)で為替ヘッジ無しの海外株の投信が相対的に割安で購入できていたためと考えることができる。この先特に懸念されるのはトランプ関税などによる世界規模の株価暴落、あるいは急激な円高であり、上掲の投信の運用成績が一挙に赤字化する恐れも無いとは言えない。ということで、少なくとも私の場合、老後の資金をすべて新NISAにつぎ込むことはかなり危ういのではないかと考えている。 もう1つの「何歳まで資産を増やし続けるのか?」に対しては、「70歳過ぎて資産を増やそうとするのは無意味」というのが正解ではないかと思っている。いまのところ我が家では夫婦2人とも健康ではあるが、あと数年のうちにはどちらかが要介護になる可能性がある。もちろん健康状態の悪化に応じてそれなりにお金は必要だが、海外旅行などに出かけられるのはせいぜい75歳まで。そのあとはとりあえず自宅に籠もって、毎日1時間程度のウォーキングに出かける生活になるものと予想している。なので、勧められても勧められなくても、新NISAの利用はせいぜい旧NISAからの移し替え程度にとどまることになりそう。また万が一のリスクに備えて、投信保有は全資産の1/3程度に抑えておこうかと思っている。 あと、少しだけ、若い世代の人たちへアドバイスをさせていただく。
次回に続く。 |