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じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 昨日に続いて確定申告の話題。
 昨日の日記で、
  • 医療費集計フォームをダウンロードして手入力で集計を始めようとしたところ「シートの保護を解除してください」というメッセージが表示された【画像上】。さっそく「校閲→シート保護の解除」で解除を試みたところ、パスワードの入力を迫られた。国税庁のサイトにはどこにもパスワードが記されておらずどうしてよいのか分からなかった。
  • ネットで検索したところ、こちら

    保護されたスプレッドシートを開き、入力したコンテンツ、または保存する必要があるコンテンツをすべて選択してコピーし、新しい Excel スプレッドシートに貼り付けます。この新しいスプレッドシートは、パスワードなしで編集および保存できる必要があります。

    という回答があり、何とか解決できた。
と記したところであったが、提出(送信)段階になって、苦労して入力した集計フォームのデータをどうやって添付するのか分からなくなった。
 ネットで検索したところこちらに説明があり、まず前提として「すでに明細書を作成している」というところのチェックを外さないと、添付どころか『医療費控除の明細書』を作成できないことが分かった。
 ということでようやく集計フォームから『医療費控除の明細書』を自動作成する画面に行き着いたのだが、苦労して作ったフォームをファイル選択したところ左の画像のようなエラーが出てしまった。どうやら、パスワード入力回避のために別のExcelスプレッドシートに貼り付けた『複製フォーム』を使ったためと思われた。
 ということでリンク先をよく読んで見ると、【入力方法2】として『医療費通知(書面)を利用して入力する』という方法を使えば、集計フォームへの入力は不要であることが分かった。さっそく保管してあった確定申告関係の書類をめくってみると、幸いなことに1月から12月までの全期間の明細の通知を受け取っていたことが判明。なんだかなあ、これさえあれば合計金額の入力だけで済んだものを。

 ということで来年以降も『医療費通知(書面)を利用して入力する』方法を選ぶことにしたい。医療費控除を受けずに済むよう健康であるのが一番ではあるが。
 なお、『医療費通知(書面)』を利用する難点としては、郵送されてくるので他の郵便物に紛れてしまう恐れがあること、11月〜12月の医療費通知が確定申告ギリギリでないと届かないこと、などが挙げられる。今年度はちっとも通知が届かないと思っていたが、こちらによれば、
医療費のお知らせを今まで年4回発送していましたが、令和6年度から12月、2月の年2回発送となります。

令和6年1月〜10月診療分 令和6年12月25日(水曜日)発送
令和6年11月・12月診療分 令和7年2月10日(月曜日)発送
ということであった。同じリンク先には、
マイナポータルでの医療費通知情報の閲覧について
マイナポータルで、令和3年9月診療分以降の医療費通知情報を閲覧できます。(受診月の翌々月から閲覧可能)
【中略】
医療費通知情報の作成時点等の違いにより、本市作成の「医療費のお知らせ」に記載された医療費通知情報と違いがある場合があります。
という情報もあった。じっさい今回は、マイナポータルを閲覧しながら集計フォームに入力していたのだが、すでにデータがあるのだから、自動的に『医療控除の明細書』を作成できるはず【マイナポータルで閲覧可能な医療費通知情報から自動的に明細書を作成するということ】。このあたりの方法がよく分からない。

2025年03月6日(木)




【連載】最近視聴したYouTube動画(15)岡田斗司夫さんの動画をもとに宗教について考察する(13)新興宗教の思い出

 3月5日に続いて、宗教について岡田斗司夫さんの動画をネタにした考察。

 本日からはカルト、新興宗教の話題を取り上げる。じっさい岡田斗司夫さんの動画の中では具体的な教祖名などが挙げられていたりして、過激な信者から嫌がらせを受けたりしないのか心配になるほどである。その点、私のような影響力が少ない隠居人が攻撃されるリスクは少ないとは思うが、カルトが組織に実行推した殺人事件などを見るとやはりカルトは怖い。批判するよりもハナから相手にせず無視していくのが得策ではないかと思う。
 とはいえ、私自身、現職時代には学部の教育委員長とか学生生活委員長とかを何度も拝命したことがあり、カルトにハマってしまって留年を繰り返す学生への支援で憂慮したことがあった。なお岡田斗司夫さんの動画によれば、
 世間の人はカルトを誤解していて、カルト宗教=悪い宗教、ウチの宗教はカルトじゃありません!って言うんですけど、そんなことはない。英語でカルトの定義っていうのは、創始者がまだ生きてる宗教は全部カルト。いい悪いではなくて、まず創立した人が生きてる時代はカルトと言われて、直弟子が生きてる時代もまだカルト・・・なのかな? そういうものが全て死んでしまって次の時代になってくるとようやっとその宗教っていうのは普通の宗教の仲間入りをする。ただ単に時間の問題なんですね。
とのことであった【要約・改変あり】。

 念のためウィキペディアを参照したところ、以下のような説明があった【要約・改変あり】。
  1. カルト(英: cult)は、ラテン語のcolo(動詞:耕す)から派生した cultus (名詞:耕作、世話、崇拝など)を語源とする言葉である。
  2. フランス語(仏: culte)では、宗教の宗旨別を意味し、学術用語としてはカリスマ的指導者を中心とする小規模で熱狂的な会員の集まりを指す。
  3. 現在では、宗教団体を中心に反社会的な組織や団体を指して使用される。
  4. ヨーロッパでは、一般的な宗教から派生した団体を「セクト」(仏: secte)と呼び、カルトと同義として扱われている。
岡田斗司夫さんが言っておられた「創始者がまだ生きてる宗教は全部カルト。いい悪いではなくて、まず創立した人が生きてる時代はカルトと言われて,,,」というのは上記の2.、つまりまだ生きているカリスマ的指導者が率いる教団をカルトと呼ぶという由来を重視した指摘かと思われる。但し、現在では3.の意味で使われており、創始者が生きていても死んだ後でも、反社会的行為(詐欺募金やマインドコントロールなど)を組織的に行ったり、青少年の勉学を阻害するような宗教団体はカルトと呼んで差し支えないのではないかと思われる。

 さてここからはまず、私自身が何らかの形で関わったカルトについて回想する。信者からの嫌がらせを避けるため、宗教団体の実名は避け、すべてイニシアルで表すが、新興宗教について多少なりとも関心がある人ならすぐにどの団体か分かるはずだ。
  1. A:日本でも最大規模の宗教団体。現在では日本の政治にもかかわっておりうっかりカルトなどと呼ぶと集中砲撃をあびそうな気もするが、かつてはかなり強引な勧誘を行っていたという情報もある。また、両親が信者であった場合、その子どもたちは幼い頃からその宗教一辺倒の教育を受けることになり、自由に信仰の道を選んだり脱会したりできなくなることも懸念される。
  2. B:かつて大規模な殺人事件を起こした反社会的組織。教義が何であれ、存在に値しない。
  3. C:私が学生の頃、肢体不自由児の施設からやってきた言って500円(今の物価なら数千円)のマスコットを買わされたことがあった。このマスコットの形状や同一の手口が多数報告されていることから、肢体不自由児の施設からというのはウソっぱちで、カルトの詐欺募金であることが分かった。また学部・大学院時代には生協食堂でアンケート活動と偽って布教をしているのをよく見かけた。私自身が岡大の教員になった頃は、食堂出入口付近での偽アンケートをしたり、新聞サークルを偽装し「取材」の名目で理事クラスに近づいたりしていた。また大学のホールを貸し切って団体の著名幹部による講演会を開いたりしていた。その後全学の学生生活委員会から岡大構内での学外団体による勧誘活動を禁止する決定が下されると、それまでの非宗教への偽装から一転して「信仰の自由を妨害している」などと反発したりしていたが、今では社会的な批判もありかなり衰退しているように思われる。
  4. D:現職時代、学生控え室の机の上にこの教団の創始者の著書が山積みされており、教室内にとうとう信者が出現したのかと思ったが、話を聞いてみると、どうやら卒業式会場の出口で無料で配布されていたものであることが分かった。
  5. E:現職時代に教育委員長を務めていた時、毎年、わずかの単位が足りないために卒業延期となる学生が複数ありいろいろ尋ねてみたところ、この団体の信者であった。この団体はYouTubeでも複数のチャンネルから解説動画を配信しており、また近縁の宗派からそれに対する批判動画も出ている。どのような論争なのか門外漢の私には分からないが、当該団体にハマった学生の勉学を妨げていたことは事実。
  6. F:輸血拒否でよく知られた団体。たいがい女性2人組で個別訪問してくる。私の家の玄関には「布教お断り」の札がかかっており、そういう訪問があると「この札が見えないのか! 布教なんかやっているヒマがあったら、自分の人生を考え直せ!」と怒鳴りつけたりしている。
  7. G:相当昔のことになるが、半田山植物園の裏山や岡大構内・座主川沿いの園地で瞑想をしている集団があった。但し正体は不明。
 このほか、吉備中央町の山奥に立地上採算がとれないのではないかと思われるしゃれたレストランがあって一度だけ利用したことがあったがどうやらもともとは新興宗教由来であるらしいこと、また、私は全く関係無いが、かつてタマちゃんにエサをやったり奇怪な白装束で話題となった新興宗教も記憶に残っているが、今はどうなっているのか未確認。

 いずれにせよ、カルトとか新興宗教とかは、教祖が創始した段階では小規模な組織にすぎない。多くの信者を獲得するためには、何やら派手な出で立ちをしたり、「奇蹟」を起こしたと吹聴したり、偽装団体を通じて人を集めてマインドコントロールする、など、何らかの拡大策や維持策をとらないと存続しえない宿命にある。なので、新興宗教が本質的に派手で過激だというわけではなく、何らかの目立った布教で生き残った組織だけがそうした特徴を備えていると考えるべきかもしれない。

 次回に続く。