じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



04月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

クリックで全体表示。



 4月2日の夕食時に、

午後LIVEニュースーン5時台 イマドキ!自治体の婚活支援 AIですごい成果も

という放送を偶然に視聴した。

 厚労省が公表している婚姻数の推移によれば、2024年速報値は49万9999組【←正確な数値ならあと1組で50万組になる】ということで2000年の約80万組に比べて年々減少傾向にある。そんななか結婚支援センターを設置している都道府県は39にのぼっているという。自治体であると独身証明書が発行されるので既婚者による詐欺の恐れが無く、また登録料は2年間で数千円から1万円台程度で民間を利用した場合は入会料だけで5万円以上することに比べればかなり割安。
 興味深いのは最近はAIによるマッチングシステムを導入する自治体が増えていることであり、35/39にのぼっている。
 取材先の大分県の出会いサポートセンターが導入したマッチングシステムでは、参加者は、相手に希望する条件として「年齢」「年収」「身長」「学歴」を入力するほか、『価値観診断テスト』を受ける。このテストでは自分が大事にする価値観46問と相手に求める価値観66問、合計112問が含まれており、回答するためには長時間が必要。また興味深いのは「相手に求める価値観」は「どちらの行動をとる人が我慢できないか」という基準で2択で回答しなければならないという点。具体例は左の画像中段にある。AIは回答内容をもとに過去15万件をもとに、自分の価値観と相手に求める価値観をクロスマッチングして交際が成立する可能性の高いカップルを選ぶ。選ばれたカップルが互いに承諾すればセンターでお見合いが開始され、交際に発展する可能性が高まる。
 ちなみに『価値診断テスト』で「好きなほう」ではなく「嫌なほう」を選んでもらうのは、制作会社によれば、

いいほうを選んでもらう形も初めに考えられたが、そうすると同じテストを何回か繰り返していくと答えが変わっていく。嫌なほうを選ぶように回答してもらうと意外とブレなかった。

という理由【要約・改変あり】にあるという。

 AIを導入した自治体では、AIマッチングで選ばれたカップルが交際に至る割合は大分県で26%、秋田県で23%も増えたという。

 画像下段は、じっさいの質問を簡略したものであり、「どちらの行動をとる人が我慢できないか?」という基準で2択で選ぶことになっているという。うーむ、私だったら、そもそもどちらが我慢できないかという以前に、A、Bいずれも私自身にぴったり当てはまる特徴になっている。

 放送の後半では「婚活コーディネーター」による更なるサポートが紹介されていた。これまで2500組以上のカップルを成立させてきたという。

 しかし何だかなあ。結婚ぐらいは自力で相手を見つけて他者の助けを借りずに交際すればいいのにという気もする。このままでいくと、結婚生活を安定して続けるためにもサポートが必要になりそう【「カップル・セラピー」というのは耳にしているが】。ま、異性と出会う機会を増やすという点では婚活支援も役に立つとは思うが。

ま、私が「婚活コーディネーター」を務めたとしたら以下のようにアドバイスするだろう【←カップルは1組も成立しない?】
  • 人混みに向かってボール【絶対にケガをしない柔らかいボール】を投げて、たまたまぶつかった相手と交際しても、周到に調べて相手を選んだとしても、結果はそんなに変わりません。
  • そもそも地球上に、完全無欠の人などおりません。自分にも欠点があり、それにもかかわらず自分を選んでくれたとしたら、相手にも相応の欠点があるということです。
  • まずは自分がダメダメな欠点だらけの人間であることを自覚し、そんな自分を選んでくれたということを日々感謝しましょう。

2025年04月3日(木)




【連載】チコちゃんに叱られる! 「大河ドラマ」

 昨日に続いて、3月28日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。本日は
  1. デパートの1階に化粧品売り場があるのはなぜ?
  2. その日の気分で食べたいものが変わるのはなぜ?
  3. NHK放送100年記念特別企画 歴代クイズ番組の問題に答えてみてクイズ!
  4. 大河ドラマはなぜ大きな河?
  5. 【こんなんのコーナー】くるくる回ると体が柔らかくなっちゃう現象
  6. バカが「馬」と「鹿」なのはなぜ?
という6つの話題のうち4.について考察する。

 放送では「大河ドラマが大きな河」なのは「ロマン・ロランのせい」であると説明された。

 日本のテレビドラマや映画について研究している中町綾子さん(日本大学)&ナレーションによる解説は以下の通り【要約・改変あり】。
  1. 大河ドラマが「大河」と呼ばれるようになったのはフランスの文学者、ロマン・ロランのせい。
  2. 大河ドラマは最初は「大河」とは呼ばれていなかった。
  3. 大河ドラマの元となる作品は1963年に放送された『花の生涯』だった。
  4. 当時のテレビドラマは1話完結・生放送が主流で作り込まれたものではなかった。娯楽の中心は「映画」という時代だった。
  5. 当時の俳優は契約している映画会社の作品しか出演できない五社協定というものがあり、映画スターがテレビドラマに出演するというのはありえないことだったが、NHKの粘り強い交渉で各界の名俳優が集まり、『花の生涯』は全39話、放送期間9ヶ月という異例の連続ドラマとして大成功した。
  6. 1964年1月5日、2作目となる『赤穂浪士』の放送が開始された。放送当日の読売新聞のテレビ欄に、

    ● 元禄の不安を背景に 大河ドラマ 「赤穂浪士」スタート

    という見出しの紹介記事が掲載された。つまり、「大河ドラマ」という言葉を初めて使ったのはNHKではなく読売新聞だった。
  7. 記事の見出しに「大河」が使われたのはロマン・ロランの小説『ジャン・クリストフ』が由来と言われている。ロランの「ジャン・クリストフは、いつも大河のごとくに私の眼には映った。」(第七巻、豊島与志雄訳)という言葉から、人間の将来を描いた壮大な物語は『大河小説』と呼ばれ、小説の新たなジャンルとして確立。
  8. 人の生涯を描く『大河小説』と歴史上の人物の生涯を描いた大型連続時代劇との共通点から、読売新聞の記者が『大河ドラマ』と命名した。
  9. 第2作の『赤穂浪士』の討ち入りの回は瞬間最高視聴率53%を記録するなど歴代大河ドラマの中でもトップ、テレビ史上空前の大ヒットとなった。
  10. NHKが「大河」と表記するようになったのは2004年、43作目の『新選組!』が最初。番組冒頭に『大河ドラマ』の文字がはっきり現れていた。その後は番組冒頭に『大河ドラマ』のテロップが入るか、『大河ドラマ龍馬伝』(2010年)というようにドラマのタイトル自体に『大河』が入るか、いずれかの形で『大河』が使われるようになった。【但しウィキペディアではタイトルには『大河ドラマ』を含めていない】。
  11. 2004年の『新選組!』の脚本を三谷幸喜さんに書いてもらったのを契機に、大河ドラマの放送枠を強く打ち出そうということでテレビの画面上に表示するようになった、と説明された。
 ここからは私の感想・考察を述べさせていただくが、まず、NHKで『大河』が使われるようになった経緯についてはウィキペディアにはもう少し詳しい説明があった【要約・改変あり】。
  • 第一作とされている『花の生涯』放送開始時には、「大型時代劇」という名称で呼ばれていたが、同枠のドラマが本数を重ね、さらに次第に歴史ドラマとして注目されるようになると「大型歴史ドラマ」の名称が用いられるようになった。シリーズ15周年を記念して発売された2枚組LPレコード『NHK大型歴史ドラマの15年 花の生涯から花神まで』(ポリドール)のタイトルにもそれが現れている。
  • 一方、第二作の『赤穂浪士』放送直前の1964年(昭和39年)1月5日の読売新聞が『花の生涯』と『赤穂浪士』を「大河小説」になぞらえて「大河ドラマ」と表現し、その後一般でも「大河ドラマ」の名称で呼称されるようになった。
  • 1977年(昭和52年)3月、NHKでシリーズ15周年記念番組『大河ドラマの15年』を放送。そのあとレコードや書籍にも「大河ドラマ」の名が使われるようになり、やがて本放送時にも「大河ドラマ」とシリーズ名が明示されるようになった。
  • なお、 「大河ドラマ」という表記自体が大河ドラマでテロップもしくはそれに準ずる形で初めて登場したのは、第40作『北条時宗』の副音声解説である。テロップではその翌年の第41作『利家とまつ〜加賀百万石物語〜』の冒頭、オープニングタイトルでは、第43作『新選組!』からである。
ということで、NHKが公式に『大河』という呼称を使ったのは2004年より前の1977年の『大河ドラマの15年』が最初であったようだ。

 放送では『大河』はロマン・ロランの『ジャン・クリストフ』を初めとする『大河小説』に由来すると説明されていたが、「大河」は日本語であるゆえ、最初に翻訳した人に拠るところが大きいように思う。なお『大河小説』という呼称は、中国語も同じ英語では連作の小説の一部に分類されており、日本語の『大河小説』と同じ意味の英語が何というのかは分からなかった。翻訳者が『大河』ではなく「長い谷川」のほうが適訳であると考えれば『大河小説』は『長谷川小説』、『大河ドラマ』は『長谷川ドラマ』と呼ばれていたかもしれない。

 海外でも大河ドラマがあるのかどうかCopilotに尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。
海外にもNHKの『大河ドラマ』のような歴史を題材にした長編ドラマがあります。例えば、イギリスの 『The Crown』 は、エリザベス2世の生涯を描いた壮大な歴史ドラマで、王室の政治や人間関係を深く掘り下げています。また、アメリカの 『Rome』 は古代ローマの政治と戦争を描いた壮大な作品で、歴史的な出来事をドラマチックに再現しています。
さらに、中国には 『三国演義』 や 『康熙王朝』 など、歴史上の人物や王朝の興亡を描いた長編ドラマが多数あります。韓国の 『大長今(宮廷女官チャングムの誓い)』 も、歴史的背景を持つ壮大な物語として人気を博しました。
NHKの大河ドラマは、日本の歴史を題材にした長編ドラマシリーズで、1963年から放送されています。台湾では『鎌倉殿の13人』が日台同時配信され、大きな反響を呼びました。
 そう言えば、韓流ドラマの中には大河ドラマに分類されるような作品があった。

 『大河ドラマ』を英語で何と言うのか尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。
「大河ドラマ」は、英語圏でもそのまま**"Taiga drama"**と呼ばれることが多いです。
NHK自体も国際的な紹介の際に「Taiga drama」というローマ字表記を用いており、英語話者にはこの呼称が最も馴染み深い表現となっています。
また、英語圏のドラマ表現としては、ドラマの規模や物語の重厚さを強調するために、上記のような表現がシーンによって使い分けられる傾向があります。


 中国語についても尋ねたところ、
中国語では、日本の「大河ドラマ」の概念をそのまま直訳すると、「大河◆」(簡体字の場合)または 「大河劇」(繁体字の場合)と表現するのが一般的です。
中国語圏で「大河◆/大河劇」という表現が使われるとき、歴史の流れや国の歩みを象徴するイメージが強調され、視聴者にとってもその規模感やドラマの深さが伝わる言葉になっています。
このような歴史ドラマの命名からは、ただ単に物語を伝える以上の、国や文化の歴史を感じ取る情感が込められているのが興味深いですね。さらに、中国や他国の歴史ドラマと日本の大河ドラマとの細かな表現や物語の纏め方の違いにも、深い考察ができそうです。どの側面に特に興味をお持ちですか?

という回答をいただいた。【◆は「居」に「りっとう」】

 なお、私自身は、大河ドラマは殆ど観ていない。というかすべての回を録画・視聴したのは『天璋院篤姫』のみ。ハマると時間を拘束されるからというのが一番の理由。

 次回に続く。