じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【小さな話題】TIME 果てしなき時間の旅(2)時刻と時間の違い/時計は時間を計る装置/体内時計のズレ 昨日に続いて4月4日にNHK-BSで放送された表記の番組についてのメモと感想。 まず、昨日の日記で ●どんなに正確な時計があったとしても、「時計合わせ」をしておかなければ、面会や開始時刻として利用をすることができない。そういう意味では「時刻」とは、「時計合わせ」と「時計を合わせた瞬間からの経過時間」として定義できる。 と述べた点についてCopilotに確認を求めたところ、以下のような回答をいただいた。 良いポイントですね。ただ、「時刻」とは「時計合わせをした瞬間からの経過時間」というよりは、「特定の瞬間」のことを指します。例えば、「午後3時」や「午前7時半」のように、その時点を表す概念です。 さらに英語で「時刻」と「時間」がどう区別されているか尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。 英語でも「時刻」と「時間」の区別ははっきりしています。ちなみに上記の定義に関して私が言いたかったのは、 ●時計とは、時刻ではなく時間を計る装置である。 要するに、どんな正確な時計であっても時刻合わせをしていなければ時刻を知るツールにはならない。ストップウォッチは時刻ではなく時間を計る装置だが、(24時間計測できるような)ストップウォッチでも午前0時0分にスタートボタンを押せば時計として使えると言うこともできる。さらに現地の時刻が不明であっても、ストップウォッチ2個のスタートボタンを同時に押しておけば2人の待ち合わせ時刻を決める上では何の差し支えも無いということになる。なお日時計は太陽の方位を反映しているので時間ではなく時刻を知るツールと言えるかもしれない。但し太陽の南中時刻は必ずしも正午ではないため、ある地域のある季節の時刻を正確に知るためには30分程度の修正を行う必要があるだろう。 さて、放送では続いて、フランスの地質学者ミシェル・シフルのチームが1962年に洞窟内で行った体内時計に関する実験が紹介された。その洞窟は地下130mにあり完全に隔離されており、参加者はおよそ1ヶ月過ごした。シフルは洞窟内で25日間を過ごしたと考えていたが、実際は58日で倍以上の時間が過ぎていたという。 体内時計のズレは、外部環境の遮断以外によっても生じるという。
もっとも、一部の時間知覚の実験には不備があるように思う。次回に考察する予定。 |