じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
※クリックで全体表示。 ![]() |
9月18日から19日にかけて秋雨前線が南下し、18日の最高気温は29.8℃で30℃には達せず、また19日の朝の最低気温は22.0℃まで下がった。下の記事参照。 |
【小さな話題】やっと秋が始まった/9月18日が熱帯夜の日数にカウントされない理由/最低気温や平均気温が30℃以上の夜についての新呼称 9月18日(木)の岡山は、朝の最低気温が25.0でギリギリ熱帯夜だったものの、日中の最高気温は29.8℃で30℃に達しなかった。またこの日は夜になってから気温が下がり、この日の最低気温は23時14分に記録した23.8℃となった。そして明け方にかけてはさらに気温が下がり、19日朝の最低気温は22.20℃となった。こちらのデータによれば最低気温が22℃台に下がったのは、7月15日以来のこととなる。 天気図を見ると秋雨前線が18日から19日にかけて日本の南まで南下し、2週間予報でもこの先は熱帯夜にはならないと予測していることから、これでやっと秋が始まったと言えそうだ。 なお気象庁の『熱帯夜』の定義は「夜間(夕方から翌朝まで)の最低気温が25度以上」なので9月18日はギリギリで熱帯夜になった日としてカウントされるはずだ。いっぽう、熱帯夜を「1日(0時1分から24時まで)の最低気温が摂氏25度以上の日」と定義すると9月18日の最低気温は23時14分に記録した23.8℃になるので熱帯夜があった日にはカウントされない。 念のためChatGPTに 【質問】2025年9月18日の岡山は朝の最低気温が25.0℃で熱帯夜の基準を満たしましたが夜になって気温が下がり、この日の最低気温は23時14分に記録した23.8℃となりました。この場合9月18日は「熱帯夜になった日数」にカウントされますか? と尋ねたところカウントされないという回答をいただいた。その理由は以下の通り【一部省略】。 実は気象庁の公式な「熱帯夜」の定義は、一般に言われる 「夜間の最低気温が25℃以上」 という表現と、実務上の運用(統計処理)とで少し違いがあります。 気象庁の公式定義 気象庁の解説ページなどでは 「熱帯夜」とは、夜間の最低気温が25℃以上のことをいう。 と書かれています。 この「夜間」は厳密には「前日の夕方から当日の朝にかけて」といった生活感覚に近い表現ですが、実際に統計をとる際には「日最低気温(0時から24時までの観測で最も低い値)」を使っています。 例:ご提示の2025年9月18日(岡山) 朝までの最低気温:25.0℃ 夜になって気温低下 → 日最低気温 23.8℃(23:14) この場合、統計上の「その日の最低気温」は 23.8℃ となるため、熱帯夜とはカウントされません。 まとめ 定義文言としては「夜間の最低気温が25℃以上」。 ただし実際の判定・統計処理は「日最低気温(0?24時)」を用いる。 そのため「夜中までは寝苦しかったが、日中や夜遅くに下がったため“熱帯夜扱いにならない”」というケースがあり得ます。 では、「朝の最低気温25.0℃という値は公式記録としてはどこにも残らないのだろうか? この点についてもChatGPTに尋ねたところ以下のような回答をいただいた。 はい、そのとおりです。気象庁の公式な観測記録(アメダスや気象官署の気温データ)では、**「その日の最低気温」は常に最新の値に更新され、最終的に確定した一つだけが残る** 仕組みになっています。 ◆### 気象庁の記録の仕組み
したがって、**「朝の最低気温25.0℃」という記録は公式統計上は残りません**。 ◆### 残るものは?
◆まとめると
ということで9月18日は「熱帯夜の日数」にはカウントされないことが分かった。ChatGPTの回答では、毎時の気温を見れば朝の最低気温が分かるとなっていたが、これは正確ではない。こちらの記録が示すように、この日の毎時の記録では朝の4時と5時の気温はいずれも25.2℃となっており、朝の最低気温は確かその間に記録されたはずだが記録上は残っていない。 最近は熱帯夜や猛暑日の日数が全国的に増えており、「酷暑日」という名称も検討されているという。「暑さへの関心をさらに高め、熱中症予防の普及啓発・注意喚起を一層強化していく」という趣旨から言えば、朝の最低気温を正確に記録した上で「熱帯夜」の日数としてカウントする必要があるのではないかと思う。これは単に、例えば前日18時から当日朝9時まで(あるいは日の入りから日の出まで)の時間帯で計測されている最低気温の値をどこかに記録しておけば済むことであり人力でもできることだ。 「酷暑日」の新呼称と合わせて、この際、夜間もしくは1日の最低気温が30℃以上の日についても新しい呼称を考えたらよいのではないか。ChatGPTにその候補を選んでもらったところ、以下のような回答をいただいた。 いいテーマですね! 「熱帯夜(最低25℃以上)」の上をいく「最低気温30℃以上」は極めて稀で、現実には「超熱帯夜」と呼ばれることもありますが、公式な定義はありません。新しい呼称を考えるなら、気象用語としての分かりやすさとインパクトの両方が大事になりそうです。 ◆### 候補案
◆### 実務的におすすめなのは… * 一般の人に理解しやすく、既存の「猛暑日」「酷暑日」と整合性がある →**「猛暑夜」** が最も適していると思います。 もう1つ、この夏、岡山では何度か記録された「1日の平均気温が30℃以上の日」についても新しい呼称を考えてもらった。 なるほど! 「日最高気温」「日最低気温」に対応する用語はありますが、**日平均気温が30℃以上** というのはかなり強烈で、今のところ公式な呼称は存在しません。そこで、新しい名前を考えてみました。 ◆## 候補案(平均気温30℃以上の日)
◆## おすすめ 気象庁の既存体系(真夏日・猛暑日)に倣うなら **「極暑日」** または **「灼熱日」** が一番しっくりきます。 夏の暑さについての報道ではもっぱら最高気温が40℃を超えたとか、全国の最高気温のランキングに焦点があてられるが、健康上の指標としてはむしろ「1日の平均気温」の高さのほうが重要ではないかと思う。岡山や大阪は平均気温が30℃を超える日が多く、8月の「毎日の平均気温の平均値」が30℃を超えた年もあった【こちらのデータ参照。岡山では1位が2010年8月が30.5℃、2位は今年の8月で29.9℃。大阪はもっと暑くて、1位はこの夏に記録した30.8℃、30℃以上となった年は過去8回】 ちなみに私自身が体験した「冷房無し、最低気温30℃以上の夜、平均気温も30℃以上の日」としては、 がある。もっともいずれも、メッシュだけのテントによる野天泊であったが、砂漠地帯ということもあって暑くて寝苦しいということは無かった。エアコン無しには寝られない日本の熱帯夜とは大違いだった。 |