UTF-8 since Oct 8, 2025

クリックで全体表示。

【2025年10月】オーストラリア南西部・フラワーハンティング(9)世界最長?のフェンス

 パースからウェーブロックに向かう途中で立ち寄った『ラビット・プルーフ・フェンス』(RABBIT PROOF FENCE)に関する説明看板。世界最長のフェンスの歴史、建設費用、およびウサギを捕獲するためのヤードトラップについて説明されている。
  • 世界最長: 全長2,023マイル(3,236.8km)。1907年に完成した1,833キロメートル(1,139マイル)の第1フェンスは、世界で最も長い途切れていないフェンスだった。
  • 建設目的: 東から侵入するウサギを食い止めるために政府によって建設された。
  • 完成: 3本のフェンスすべてが1907年9月30日に完成。
  • 費用とトラップ: 総工費は337,941ポンドで、5マイルごとにヤードトラップが設置された。
なお、ウィキペディアで『世界最長のフェンス』を検索すると、このフェンスとは別の『ディンゴフェンス』がヒットする。こちらのほうは長さが5614kmあり、、2016年現在、柵としては世界最長とされている。

 と言うことで、ウサギのフェンスの看板になぜ世界一長いとかかれているのかはイマイチ分からなかった。

2025年12月15日(月)



【連載】チコちゃんに叱られる! ラジオのAMとFMの違い

 昨日に続いて、12月12日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。本日は、
  1. B級グルメの『B級』ってなに?
  2. なぜハワイと言えばアロハシャツ?
  3. ラジオにAMとFMがあるのはなぜ?
  4. 【ひだまりの縁側で…】モラルライセンシング
という4つの話題のうち3.について考察する。

 ラジオについての疑問は、ゆずさん(5歳)からの「ラジオにはAMとFMがなぜあるのですか?」という質問に答えるものであり、放送では「遠くまで届くAM、音がよいFM」が正解であると説明された。電波の仕組みに詳しい藤井威生さん(電気通信大学)&ナレーションによる解説は以下の通り【要約・改変あり】。
  1. 日本でラジオ放送が始まったのは1925年であり、今年で100周年となる。
  2. 1925年当時はAM放送だけであり、FM放送は1957年に放送が開始された。
  3. ラジオが誕生したのは1900年のアメリカ。
  4. 当時の通信手段はモールス信号だったが、発明家・レジナルド・フェッセンデンによって初めて電波に音声をのせることに成功し瞬く間にアメリカ全土に広がった。
  5. ラジオの基本的な仕組みは以下の通り。
    • 電波に音声を乗せるにはまず声をマイクで電気信号に変換。電気信号は弱くてすぐに消えてしまうため、強くて消えにくい電波に電気信号を重ねて音を伝える。
    • 電波とは細かい波の集合体のこと。これに電気信号を重ねると波の形が電気信号と同じ形に変化。これにより遠く離れた場所でも電波を受け取ることができる。
    • 受け取った電波を電気信号に戻し、さらにスピーカーで空気振動に変えることで音が届く。
  6. AMの大きな特徴は電波を遠くまで届けられることにある。放送ではバネや水面を使ってを使ってAMとFMの違いが説明された。
    • AMは大きな波なので障害物があっても回り込み遠くまで届く。
    • FMのような細かい波は障害物に当たると弱まり遠くまで届かない。
    • 実際のAMの波の間隔(頂点から頂点まで)はおよそ300mの長さがある。
    • FMの間隔はおよそ3mほど。電波が届くのはおよそ10kmから100km程度で、東京からだと宇都宮や富士山程度までしか届かない。
    • いっぽうAM電波が届くのはおよそ200km。東京からだと、浜松や越後湯沢まで届く。
  7. 上記の特徴だけみるとAMで十分のように思えるがFMは音質が良いという特長がある。じっさいにチコちゃんの声を電波に乗せて再現する実験で比較すると、AMのほうは波が長いことで細かい波の再現ができないため、こもったような声になる。FMのほうは細かい波を使っているので細かい音の再現ができ、結果として音質がよくなる。
  8. AMは電波の縦幅を変化させることで電気信号を送るのに対して、FMは音の強弱に合わせて電波の密度を変化させ、音の強いところは詰まった細かい波、音の弱いところはスカスカの長い波に変化させているので、これにより複雑な音を再現でき、波の数が多いことで高音質でクリアな音を届けられる。
  9. AMは広範囲に届くためニュース番組やトーク番組に向いており、FMは高品質なため音楽番組に向いている。


 放送ではさらに最近の動きとしてAMラジオ放送を休止してFMやネットラジオへ転換するという動きが始まっているという話題が紹介された。理由は広告収入の減少とAM放送設備の修理費負担の重さにあるという。しかしAMは広範囲に届くため災害情報を遠くまで届けるという特長や山間部に暮らす人たちの情報源になるといった役割があるとも指摘された。

 ここからは私の感想・考察を述べる。
 私自身は車で高速道路を運転中に大相撲放送を聞く以外はラジオを聴く機会が全く無い。そもそも家の中にはラジオという名前の電気製品が存在しない。
 もっとも中学生の頃はラジオの深夜放送にはまっていた。また気象通報を聴きながら天気図を作成するという趣味もあった。但しこれらはすべてAMであり、FMが聴けるラジオは殆ど聴く機会がなかった。
 子どもの頃は短波放送というのがあったが今はどうなっているのか分からない。そもそも受信できる装置が無いと聞くこともできないが。

 解説の中でイマイチ分からなかったのは、音の強さ(大きさ)と音質をどう分けて電波にのせていくかということだった。AMでは波の縦幅で音を表現するというが、であるなら大きさと区別がつかないはず。このことについてChatGPTに尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。




ラジオ放送では、**音声信号(可聴周波)をそのまま空中に放射することはできない**ため、高い周波数の電波(搬送波)に「変調」して伝えます。その際、
  • **音質(母音・子音の違い、声色など)**
  • **音の強さ(音量)**

は、いずれも**音声波形そのものの形と大きさ**として表現され、それが電波の特定の物理量の変化に写像されます。

以下、整理して説明します。
  1. 音声そのものでは何が情報になっているか
    • (1) 音質(「アイウエオ」の違いなど)
      * 音質は
      **周波数成分の組み合わせ(スペクトル)と時間変化**で決まります。
      * 母音の違いは、**フォルマント(共鳴周波数)**の位置の違いとして表れます。
    • (2) 音の強さ(大きさ)
      * 音波の**振幅(波の高さ)**に対応します。
      * 大きな声 → 振幅が大きい
      * 小さな声 → 振幅が小さい

      この「音声波形」を、電波側でどう表現するかが変調方式の違いです。

  2. AM放送の場合(振幅変調)

    ### ● 電波で変化させる量
    * **電波の振幅(強さ)**

    ### ● 対応関係

    * 音の強さ
     → 電波の振幅の大きさ
    * 音質(周波数成分)
     → 電波振幅の細かな時間変化の形

    ### ● イメージ
    * 音声波形の「形」で、電波の包絡線が上下に揺れる。
    * 電波の周波数自体は一定。

    ### ● 特徴

    * 回路が簡単
    * ノイズ(雷など)に弱い ※ノイズは主に振幅変動として混入するため

  3. FM放送の場合(周波数変調)
    ### ● 電波で変化させる量
    * **電波の周波数**
    ### ● 対応関係
    * 音の強さ
     → 周波数の振れ幅(偏移量)の大きさ
    * 音質(周波数成分)
     → 周波数変化の速さ・パターン

    ### ● イメージ
    * 大きな音ほど、中心周波数から大きく上下にズレる。
    * 電波の振幅はほぼ一定。

    ### ● 特徴

    * 音質が良い
    * 振幅ノイズに強い
    * 帯域幅を広く必要とする

  4. まとめ(対応表)

    | 音の性質 | 音声信号では | AM放送では | FM放送では |
    | --------- | -------- | ------ | --------- |
    | 音質(アイウエオ) | 周波数成分の構成 | 振幅変化の形 | 周波数変化の形 |
    | 音の強さ | 振幅の大きさ | 振幅の大きさ | 周波数偏移の大きさ |
    | 変調される量 | ― | 振幅 | 周波数 |

  5. 本質的な一言
    **ラジオ放送では、
    「音の強さは“どれだけ変えるか”、
    音質は“どういう変え方をするか”
    として、電波の振幅または周波数の時間変化に置き換えられている」と理解すると分かりやすいでしょう。**





 次回に続く。