じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] イラン・シーラーズ近郊ナグシェ・ラジャブで見た砂漠の植物。日本で売られている観葉植物の中では「ミルクブッシュ」に近いように思った。余談だが、ペルシャの遺跡や建築物はこういう砂漠の植物があればこそ引き立つものだと思う。イマーム広場とか有名建築物の庭には、松葉ボタン、マリーゴールド、インパチュエンスなどが植えられておりそれはそれで美しいと思ったがこれではチボリ公園の花と一緒になってしまう。ま、現地の人たちとしては品種にこだわらず美しい花を植えて飾りたいということなんだろうが、日本人観光客としては、雑草でもいいからイランらしい砂漠の植物を植えてほしいなどと思ってみたりする。

9月6日(月)

【思ったこと】
990906(月)[一般]家庭用電源についての疑問(3)50Hzと60Hzどっちが得?

 昨日の日記の続き。8月のイラン旅行とは全く関係の無い話になるが、家庭用電源の話題をとりあげたついでに、周波数の違いについてふれてみたいと思う。

 周知のように、日本では、東日本が50Hz、西日本が60Hzと、同じ電圧でも周波数が異なっている。この違いのことは小学校の授業で教わった。その時の先生からは、何でもアメリカのGEとドイツのシーメンスが東日本と西日本にそれぞれ独自の発電設備を設置しその後国家レベルでの統一を実現しなかったために、こうした違いが生まれたのだと聞いた。

 この違いを強く意識したのは、東京の高校を卒業して京都の大学で下宿を始める時だった。実家にあった勉強用具はなるべくそのまま下宿に送ろうとしたのだが、例えば蛍光スタンドのように、そのままでは使えないものが出てきた。いまでも、天井から吊すタイプの照明器具を見ると、岡山だったら60Hz、東京だったら50Hzというようにちゃんと適合する周波数が表示されている。他に、私の家にある布団乾燥機(かなり古い)には50/60Hz両用だが、乾燥時間をセットするタイマーのダイヤルが二重になっており、50Hz地域のほうが目盛りが若干狭く刻まれている。

 こうしたことでいつも疑問に思うのだが、いったい50Hzと60Hzでどっちがお得なのだろうか。例えばいま挙げた乾燥機の場合は結果的には乾燥時間が同じなのでどちらも変わりなしという判定になるかと思う。蛍光灯の場合は、もし周波数の違いに応じて1秒間に50回とか60回分の明暗のちらつきが生じるということであれば、なるべく頻度の多いほうが目の健康に良さそうな気もしてくる。

 このほか、バッテリーの充電時間とか電子レンジの加熱具合などにも違いが出てきそうに思うのだが、どなたか情報をいただければ幸いです。
【日本心理学会年次大会で思ったこと(2)】

 昨日の日記の続き。名古屋市の中京大学で行われている日本心理学会第63回大会ワークショップ7「成功する心理学者」で思ったことを述べたい。各話題提供者のスピーチが終わったところでフロアからの発言が求められた。こういう時に真っ先に手を挙げるのが私。私の質問は2つあり、1つめは「今回のテーマは『成功する心理学者』となっているが、話題提供者は御自身を“成功した心理学者だと思っておられるのか”ということ、もう1つは、「就職をするためにレフェリー受けするような論文を書くとか、グラントをたくさん取るというのは心理学という閉じた世界の中で出世するためには有効であろうが、そのことによって、心理学という学問自体が一般社会にどう貢献していくのかという本筋とかけ離れた研究活動が強化される(←実際の発言では“強化”という言葉は使わなかった)ことになりはしないか」というものだった。

 このうち1つめの質問について話題提供者全員がお答えになったが、はっきり「自分は成功者だ」とか「いや失敗者だ」と言われた方は一人もおられなかった。いずれの方も教授や助教授職に就いておられるし著作も多数ある。この点では成功者でないとは言い難い。しかし、自分がもともとやりたかったことがどこまで達成できているのかという点ではまだ発展途上、ひょっとするとこのまま停年を迎えてしまうかもしれないという焦りのようなものをちらつかせた方もおられたようだった。

 幸い、「では長谷川さんは御自分をどう思っておられるのか」と逆に質問されることはなかったが、私自身聞かれても明言はできないだろう。ただ、最近自分でとりあげているテーマはすべて自分が本当に取り組みたいテーマであるし、そのアプローチについて最初から限界があることを承知しつつも、行き詰まりのようなものは感じていない。限界があるにせよ、できるところまでやってみたいという心境だろうか。フロアから別の方が「自分も就職してそれなりの研究に取り組んでいるが、心理学をめざした時にやりたかった夢はまだ達成していない」と発言された方もおられた。また会場スタッフをやっていた学部一回生の方から、「せっかく心理学に入ってきたのだから、もっと夢を与えて欲しい」というような意見も寄せられた。このあたりのことと2つめの質問に関することは明日以降の日記でとりあげることにしたい。
【新しく知ったこと】
【今日の畑仕事】
心理学会出席のためお休み。
【スクラップブック】