じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 1/5の朝になって、今年初めて地平線から(実際は低い山の山際から)の日の出を眺めることができた。



1月5日(金)

【思ったこと】
_10105(金)[心理])人間界の左と右(12)スプーンの内側に映る像その後

 1/3の日記で「平成教育委員会2001!」のクイズ問題に関連して
要するに、実際には、自分の写真を逆さにしたのと同じ見え方をするだけ。写真を逆さにした時には「左右が逆になった」とは言わないはずだ。
と記したところ、、お互いを更新する掲示板で何人かの方からいくつかの情報を寄せていただいた。

 その御指摘により、私は重大な勘違いをしていたことが分かった。それは、スプーンの内側に映る像は、自分の写真を逆さにした見え方ではなく、自分のネガ写真を逆さにした見え方をするということ。あるいは、年賀状のハンコや版画などの図版と刷り上がりの模様との関係にあると言ってもよいかと思う。

 「上下が逆」とか「左右が逆」というのは何を固定軸にするのかによって違ってくるので、いろいろ解釈が出て当然。たとえば「顔の右側にご飯粒がついているよ」と言った時、相手から見て右側なのか、観察者から見て右側なのか聞き返すことがある。鏡の場合でも、右側に手を動かした時に映像も右側に動くならば「左右逆ではない」と言えるが、鏡像がネガ写真のように映っている時はふつうは「左右が逆」という。前にも書いたことがあるが、同じ鏡像でも、車を運転中にバックミラーに映る映像は「左右逆」とは言えない。これは運転操作をする主体側の軸で左右を判断するためだろう。

 このことでふと思ったのだが、立体空間でも四次元以上の空間でも、ある実体(立体あるいはn次元の存在)に対して「鏡像」は一通りしか存在しないのだろうか。立体空間では、「巻き方が逆のネジバナ」、「サカマキガイとモノアラガイ」、「遊園地の遊具」、「中2階のある階段」、キューブパズル、あるいは、分子構造におけるL型とR型のように、ある立体にはかならずそれに対応した鏡像型の立体が存在しうる(結果的に同一になる場合もあるが)。あれって、2本以上の対称軸で回転させるとどうなったんでしたっけ。高校時代に熱中したことがあったのだが、すっかり忘れてしまった。どなたか、雑学サイト(あるいは雑学本)などをご紹介いただければ幸いです。
【ちょっと思ったこと】

「私はあきらめない!」

 夕食時にNHKの「私はあきらめない!」という番組の後半を見た。後半で登場したのは、オリンピックのビーチバレー4位に輝いた高橋有紀子選手と、プロボクサーの坂本博之選手。スポーツ界に疎い私にとって、新人選手が彗星のように現れてビーチバレーで活躍したとの印象を持っていたが、実際には、過去のバレーボールで相当に活躍した選手がオリンピックでの不完全燃焼から心機一転、この新しいスポーツを選んだということを初めて知った。

 プロボクサーの坂本博之選手のことも今回初めてお名前を知った。両親の離婚で幼少時から弟と二人だけで親戚などの家にあずけられ、食事も満足に与えられず、肉まんを万引きしたこともあったというが、坂本選手が育ったのは1970年以降のはず。戦後直後ならいざしらず、1970年代以降に、一日一食、時には残飯をあさったり、どぶ川のザリガニまで食べたというのは信じられないことだった。

 番組では司会者の片岡さんが坂本選手のことを「これからが今までの人生を決める」と期待しておられたが、いくら努力しても必ずしも報われるとは限らないのが勝負の世界。みごと世界チャンピオンを獲得できれば素晴らしいことではあるが、それが達成できなかった時に、それまでの努力をどうポジティブに評価するのかが課題となるように思えた。

 ま、ひとそれぞれの生き方があり、第三者がそれをどうこう評価すること自体が間違っているわけだが、目標達成型の生き方が常にお手本となるとは限らない。私自身はやはり1/2の日記に記したような「気楽な環境で精一杯頑張るというライフスタイル」をめざしていきたいと思う。