じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
![]() |
岡大・東西通りの紅葉風景。銀杏並木の場合もそうだが、南北方向よりも東西方向に並んだ樹木のほうが紅葉が遅いような気がするのだが、何か原因があるのだろうか。 |
【ちょっと思ったこと】
史上最低(じぶん比)の請求書届く ![]() 某マイライン系のA社から通話料として26円の請求書が届いた。数年前に某証券会社から累積投資型投信の現在高1円也という報告書が送られてきたことはあったが、請求書の金額としては、じぶん比で史上最低額となった。明細は国内通話数3回分で25円(25.5円の切り捨て)、消費税1円、合計26円というものだ。 この電話は「県外どこでも3分間20円、ネットは3分間10円」という別のマイライン系のB社を利用するために新たに設置したものである。B社は市内通話を扱っていないので、もう1回線に合わせて市内通話のみA社をマイラインに指定したわけだが、実際には3回しか電話をかけなかったためこの金額になった。郵送料や、払込手数料などを差し引くと明らかに損失承知で請求を送っていることになる。お気の毒な結果になってしまった。 ちなみにこの回線は、東京の自宅で使っていた電話を移設したものなので、加入権の費用はかからない。しかし、工事費の2000円に加えて、今後は、毎月の回線使用料を支払わなければならない。いま流行のネット専用回線のほうが安上がりだったかなあと思うこの頃である。 カナダのシロオオカミ ![]() ![]() 今年の8月にイエローナイフまでオーロラ見物に行った際、水上飛行機で200kmほど北にあるツンドラ地帯まで連れて行ってもらったことがあった。今回の番組もほぼ同じコースを辿ったらしく、その時と全く同じ風景が映し出され懐かしかった。 ![]() |
【思ったこと】 _11205(水)[心理]地域通貨とエコマネー(7):シール、スタンプ、トロフィーの価値を考える(3)「累積価値」の効用 12月3日の日記で、トークンには、「交換価値」、「累積価値」、「達成価値」という3つのタイプがあることを示唆した。加藤氏の著作では、このほかに「使用価値」という言葉が頻繁に出てくる。 エコマネーは、使わなければ意味がないという点では交換価値があるが、これはあくまでボランティア経済と信頼を土台にしている。加藤氏の著作の中でも「交換価値から使用価値の流通へ」と主張されていることから分かるように、むしろ「双方向交流価値」とでも名づけるべきものかもしれない。 「使用価値」と「交換価値」の区別は、
セルフマネジメント(自分の行動について実施するパフォーマンスマネジメント)においてトークンを使う場合(例えば「1万歩あるくことに1ポイント」、「タバコを吸わなかったら1ポイント」と定め、5ポイントが貯まったらビデオゲームで遊ぶことにするというような自己契約)、トークンの価値は、日頃からやりたいと思っている別の行動との「交換」によって決まってくる。他者との交流を前提としたエコマネーとはかなり性質を異にするように思う。 セルフマネジメントでは、トークンはただ貯めるだけでも強化的になることがある。他のものと交換できなくても、それ自体に「累積価値」や「達成価値」が伴うためではないかと思われる。例えば、1万歩あるくごとにガラス瓶の中に1円玉を1枚ずつ入れたとする。瓶いっぱいに貯まった時には、それで何かを買うのは勿体ない、そのまま努力の成果として飾っておきたいと思う人も居るだろう。 地域通貨の紹介番組で、いくつかの地域では、紙幣型ではなく通帳型で「取引」をしている地域がいくつかあることに気づいた。交流だけを前提にするならば紙幣型のほうが優れていると思われるのだが、なぜだろうか。おそらく、記録がもたらす「累積価値」を高める効果があるように思えるのだがいかがだろうか。いろいろなアルバイトの収入が記帳されている通帳は、残高がゼロであってもそれ自体大切な宝物となる。これと同じように思われる。 加藤氏が提唱するように、「課題解決:介護保険制度充実、環境回復など目標設定のプロセス」というかたちでエコマネーが発展していくためには、「貯めてもムダ。使わなければ意味がない」を基本としつつも、何らかの形で累積価値を付与する必要が出てくるように思われる。次回に続く。 |