じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
5月15日の日記で青色の風鈴草(カンパヌラ・メディウム)を掲載したが、その後、白とピンクも咲きそろい、花壇をにぎわしている。 |
【ちょっと思ったこと】
平成の珍現象 世の中、妙な現象が毎日のように起こっているが、その中でも私が一番クビをかしげるのは 斉藤隆夫氏の演説 夕食後にNHK「その時歴史が動いた我が言は、万人の声:〜太平洋戦争前夜、日本を揺るがした国会演説〜」を視た。斉藤隆夫氏のことは、この日記でも数回ほど取り上げたことがあった[直近では2003年3月28日]が、今回の番組で演説の経緯や、斉藤氏ご自身について詳しく知ることができた。 番組サイトや2002年3月7日の日記にもちょっと記したように、斉藤隆夫氏が行った重要な国会演説としては
3月28日の日記にも記したが、斉藤氏の演説は、決して反戦平和を求める内容ではなかった。これは
斉藤氏がいま国会におられたら、おそらく有事立法を積極的に推進されたであろう。但し、それはあくまで自国の主体的なシビリアンコントロールのもとでの防衛である。アメリカ依存型では決してない。「聖戦の、」の前段の部分では、アメリカが未来永劫、日本の守護神となりえないことがちゃんと主張されているのである。すなわち かの欧米のキリスト教国、これをご覧なさい。彼らは内にあっては十字架の前に頭を下げておりますけれども、ひとたび国際問題に直面致しますと、キリストの信条も慈善博愛も一切蹴散らかしてしまって、弱肉強食の修羅道に向って猛進をする。これが即ち人類の歴史であり、奪うことの出来ない現実であるのであります。この部分が番組で紹介されるかどうか注意深く視ていたが、予想通り、そこまでは触れられなかった。 斉藤氏から学ぶべき点はさらに2つある。1つは、自ら時間をかけて原稿を書き上げ、鎌倉の海岸で何度も練習をされたということ。その内容は格調高い漢文調となっている。いまの時代、口語調になったせいもあるのだろうが、今ひとつ重みが感じられない。 もう1つは、外圧に屈せず、身の危険も顧みずに信念を貫く姿勢である。斉藤氏の除名は軍の圧力によるとされているが、当時の国会議員たちは銃剣を突きつけられて除名に賛成したわけではない(わずかながら反対票もあった)。「圧力に屈する」というよりも保身を優先するあまり、主体的な判断ができなくなった議員ばかりであったと言うべきなのだろう。 そういう意味では、今の時代、これからの時代も、別段銃剣で脅されなくても、翼賛的な政治が行われてしまう危険性は常にあるように思う。 ・ 阪神ファンにとっていくらメデタイことだと言っても、5月21日の時点で、貯金15、2位と7ゲーム差というのはちょっと出来過ぎじゃないだろうか。しかも2位巨人の貯金がわずか1つ、ヤクルト、中日、広島が同率5割というのは、どういうこっちゃ! |