じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] [写真] キバナノバラモンジンのジャンボ綿毛。右側は比較のために切り取ってきたタンポポの綿毛。こちらの資料にあるように、根にイヌリンを含み、食欲増進や去痰などの効果があるという。右側は5月13日撮影の花の写真。


6月3日(火)

【ちょっと思ったこと】

プラズマテレビ

 NHKプロジェクトX「プラズマテレビ 愛の文字から始まった」の一部を視た。但し、夕食後の散歩が遅くなったため、今回は後半部分しか視ていない。

 番組を視る前は、プラズマテレビと言われてもピントこなかった。最近はデスクトップ型パソコンでも液晶ディスプレイが主流となってきたが、プラズマというのはあまり聞かない。液晶型によって挫折した開発かと思っていたが実は大違い。“ブラウン管、液晶に代わる「第3のテレビ」”なのだそうだ。番組サイトにもあるように、液晶テレビとの一番の違いは、どの角度から見ても鮮明な高画質映像が得られること、また、大サイズが可能であるという点にあるようだ。

 後半しか視ていないので全体のコメントはできないが、開発の最終局面で文字通りの「女神の手」、つまり女性工員の精細な手業に救われたというのが面白かった。しかし、製品化にこぎ着けるためには、いつまでも女神に頼ってばかりはいられない。生産に踏み切る際に、ミクロン単位の歪みを解消するための新たなプロジェクトが発足していたはずなのだが、その部分は紹介されなかった。

 プラズマテレビはその後、ニューヨークの証券取引所にも設置されたというが、どの程度の需要があるのだろうか。少なくとも大学で行われる授業では、ビデオプロジェクターとノートパソコンがあれば事足りる。家庭用テレビも液晶で十分という気がするのだが...。

【思ったこと】
_30603(火)[数学]川渡しパズル(1)「平成教育委員会+マングース」という検索でヒットするものと言えば...

 少し前、お互いを更新する掲示板【その後閉鎖】に、「平成教育委員会」と「マングース」というキーワードを入れて検索すると、このじぶん更新日記がヒットしたとの連絡をいただいた。平成教育委員会のクイズ問題を紹介した2001年1月3日の日記であった。問題は、
蛇、カエル、マングースの親子が川を渡ることになった。船には二匹しか乗せられない。子供どうし、大人どうしでは問題ないが、子供は自分の親と一緒に居ないとすぐさま他の大人に食べられてしまう。三組とも無事に川を渡るには何回かかるか。
であったが、著作権の問題があるかと思い、解法までは記しておかなかった。掲示板のほうで改めてお問い合わせをいただいたが、すでにこの番組は終了しており正解を記したサイトも見当たらなかった。

 もう一度、自力で解き直してみたのが下のやり方(親たちをA、B、Cとし、子どもたちをそれに対応したa、b、c、「|」マークの左側が渡る前の位置、右側が渡ったあとの位置であるとする)である。
  • ABCabc|   [初期状態]
  • ABCc|ab
  • ABCac|b
  • ABC|abc
  • ABCa|bc
  • Aa|BCbc
  • AaBb|Cc
  • ab|ABCc
  • abc|ABC
  • a|ABCbc
  • ab|ABCc
  •  |ABCabc【合計11回、5往復半】
 これが最短かどうかは証明できていないが、確実に言えるのは、船には2匹までしか乗せられないので、1回の往復で向こう岸に運べるのは1匹ずつ(2匹運んで、1匹が戻ってくる)であるということだ。但し、最後は向こう岸についた時点で終了となる。従って、もし全く制約が無い場合の川渡しは
  • AAAAAA|   [初期状態]
  • AAAA|AA
  • AAAAA|A
  • AAA|AAA
  • AAAA|AA
  • AA|AAAA
  • AAA|AAA
  • A|AAAAA
  • AA|AAAA
  •  |AAAAAA【合計9回、4往復半】
となる。上記のマングースのケースで、合計9回ではどう組み合わせても不都合が起きることを示せば、次善の策である合計11回が最短であることは結果的に証明される。

 なお2001年1月3日の日記では
三組の夫婦が居る。船には二人しか乗せられない。男どうし、女どうしでは問題ないが、配偶者が同伴していない男女はすぐさま浮気してしまう。三組とも無事に川を渡るには何回かかるか。
という「新クイズ?」も提案していたが、「配偶者が同伴していない」という禁止条件と上記の「子供は自分の親と一緒に居ない」という禁止条件は実質的には同じなので、特に新しい解法を見つける必要はなさそうだ。

 ところで、この「川渡し」クイズには、いろいろなバリエーションがある。有名なのは、思考心理学の教材にも取り上げられる「ホビットとオーク」問題である。ネット上では他にもいろいろな問題が紹介されていた。次回、もう少し一般化ができるかどうか考えてみたいと思う。