じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
出発直前の8月10日付け日記に大学構内の遊歩道で見かけた一輪のアザミの花の写真を掲載したが、ダマバンド山中腹には、たくさんのアザミの花が咲いていた。撮影地は、山腹2910m地点にある登山口。金色の建物はモスク。一日目はここから4020mのアタックキャンプまで登った。 |
【思ったこと】 _50818(木)[旅行]イラン最高峰登頂とカスピ海(1) 8月11日から18日まで、イラン最高峰ダマバンド山登頂ツアーに参加した。 8月17日付け日記に掲載したように、ダマバンド山というのは、富士山によく似た火山。イランを訪れた観光客は、紙幣に描かれた絵や、「Damavand」という商標のミネラルウォーターを通じてその存在を知ることになる。 ダマバンド山の標高は公称5671mとなっているが、登山者が持参した高度計によれば、おおむね、5390m〜5400mというのが正確な高さであるようだ。まだ、一部には「デマバンド」と呼ぶ人も居るが、現地のガイドに確認したところでは「ダマバンド(もしくは「ダマヴァンド」)が正しい発音。 今回のツアーには私を含めて5名の参加者があった。いずれもキリマンジャロ登頂の経験があり、3名はいずれアコンカグアに登る計画があるという。もう1名は、アコンカグアより難しいと言われるチンボラソへの登頂体験がある方だった。キリマンジャロ登頂の体験があるとは言え、私自身は最近では本格的な登山をしたことがなく、メンバーの中では一番の初心者であるという不安があった。しかし、実際には、5名の中でも一番元気で、一度も高度障害(高山病)にかかることなく、また、特段の筋肉痛もなしに登り終えることができた。その理由としては、
日本の山でもありがちなことだが、このダマバンド山は、早朝にはくっきりと晴れ、その後、8時ころから、山腹から霧が上るようになる。そして、昼すぎには山頂部は霧に覆われて見えなくなってしまう。また、夕刻から夜半にかけては、雹や霰が降り、一夜にして真っ白に雪化粧することもある。そして明け方にはふたたび快晴となる。登頂日の夜明け前にも、ペルセウス座流星群と見られる流れ星を、かつてのしし座流星雨並みの頻度で多数眺めることができた。 登頂に際して1つだけ残念であったのは、登頂の1時間程前から山頂部が霧に覆われてしまったことである。もっとも、山頂の最高点の岩に登っている間にほんの10秒程度、奇跡的に霧が晴れ、火口全体を見渡すことができたのはきわめてラッキーであった。翌日、カスピ海に行く途中に、山麓からの威容を眺められたのもラッキーであった。 |