じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
11月1日の早朝は雲一つない快晴となった。西の空には最接近中の火星が、また東の空、ケヤキの間には月齢28.5の細い月が見えた。
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【ちょっと思ったこと】
心理学の成果を活かした?アイデア製品 11月1日放送のNHKまちかど情報室では『“ひと目でわかる”アイデア製品』という話題が取り上げられた。ここで言う「ひと目で」というのはシャレであって、人間の視覚の特性に配慮した製品という意味が込められている。たぶん、心理学の研究の成果も活かされているのではないかと思う。 2番目に取り上げられた新規格サイズのノートというのは、セミB5サイズより横幅を少し狭くした「縦252mm、横146mm」という規格。横幅を狭くすることにより鞄に入りやすくなったばかりでなく、人間工学的にみてちょうどよい「書き幅」、頭を少し動かして読むのにちょうどよい「読み幅」、さらに日本人の平均的な手の大きさからみたちょうどよい「持ち幅」に合わせてあるという。 1999年5月18日の日記に書いたように、A4版とかB5版といった紙のサイズの縦横比は「ルート2:1」となっている。縦横比が「ルート2:1」の長方形というのは、2分割してもやはり縦横比が「ルート2:1」になる。つまり半分半分にしていっても常に相似形ができあがるということの利便性に基づくものらしい。また、AサイズとかBサイズというのは、メートル法に基づく基準面積(A0サイズならば1平米、B0サイズならば1.5平米)から分割されたものである。つまり、縦横比も大きさも、人間工学的に配慮されて決められたものではないのだ。そういう意味では、新規格は大いに有用ということになる。しいて気になるのは、先生が赤ペンを入れたり追記をする余白が無くなってしまうのではないかということと、ノートを拡大・縮小コピーした時には余白が発生出てしまうのではないかということか。 3番目の話題は「怒った顔に似せたデザインで事故防止効果を高めたというオードバイ」であった。Hondaのサイトをざっと検索してみたが、まだ開発中のせいか、オリジナルの情報を入手することはできなかったが、要するに、バイクのライトを肉食獣の目玉のような形にしておくとよく目立ち、事故防止につながるというアイデアのようだ。こんなバイクばかりが走るようになったら、街中を歩くのが怖くなるのではないかと思ったが、可愛い動物の形も開発中というような補足があった。 ライトの形を目立たせるばかりでなく、単に、ライトを常時点灯するということも事故防止には有効であると言われている。しかし、ここで注意すべきことは、事故を防止するためにはすべての対象車が同等に目立っていなければならないという点である。例えば、肉食獣の目玉が光っているようなバイクに気をとられるあまり、すぐ後ろから来た普通のバイクに注意が向かなくなるようであればかえって事故が多発するようになる。要するに、自分の車だけが安全という発想ではなく、道路を通行するすべての車に注意を向けさせるような対策が必要である。最近、岡山市内でも一部のタクシーや宅配便トラックが昼間常時点灯を実施している。確かにライトがついている車は目立つけれども、そのことにより、ライトのついていない車に気づかなくなることはないだろうか。それと、ライトをつけることは、滅多に車が通らない山間部では有効であろうが、街中の渋滞中の道路では眩しいばかりでかえって迷惑になる。 |