じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



1月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
[今日の写真] ビワの花。今年は「表年」にあたるらしく、たくさん花をつけている。もっともこのあたりのビワの実は、毎年、熟す直前にカラスの大集団によって食い尽くされてしまう。



1月18日(水)

【ちょっと思ったこと】

センター試験当日の気温、どこの予想が当たるか

 いっときの寒さが弱まり暖冬傾向に戻ったかと思われたが、週末以降は再び寒くなるとか。問題は、どのくらいまで寒くなるかということだが、これをめぐっては、気象予報サイト間で少々食い違いがあるようだ。

 この日記からもリンクしているinfoseekウェザーニュースで岡山市の週間予報を比較してみると、1月21日(土)から25日(水)までの(最高気温,最低気温)の予想は、前者では

(6℃、-1℃)( 4、-2℃)(6℃、-3℃)(7℃、-2℃)(8℃、-1℃)

となっていて、最高気温は連日10度未満、最低気温は連日氷点下という厳しい寒さが予想されている。

 いっぽう、後者では

( 8、1℃)(7℃、0℃)(6℃、0℃)(7℃、0℃)(8℃、0℃)

となっていて、特に最低気温の予想がすべて0度以上となっているところが大きく異なる(いずれも1月19日朝の予想)。

 ちなみに、本家気象庁による岡山県南部の予報

( 6±3、-1±3℃)(4±4℃、-2±3℃)(6±3℃、-3±2℃)(7±2℃、-2±2℃)(8±3℃、-1±3℃)

というように誤差の幅をもって予想されている。

 今週いちばん気になるのは、1月21日から22日のセンター試験当日の気温であろう。22日について上記の数値を再掲すると というようにバラツキがある。わずか2〜3度の予想の違いといっても、最低気温が0度以上か氷点下に下がるかによっては、交通機関への影響も試験会場の寒さが大きく異なる。実際はどうなるだろうか。

【思ったこと】
_60118(水)[心理]医療・看護と福祉のための質的研究セミナー(4)方法論と読むことの大切さ

 1月15日午後に大阪府立大中百舌鳥キャンパスで行われた

医療・看護と福祉のための質的研究セミナー「あなたにもできる質的研究:着想から投稿までのノウハウを教えます」

の参加感想の4回目。

 今回の基調講演の中で、田垣氏は、卒論や修論に取り組む学生・院生、あるいは福祉関係の職員、行政担当者などにとって有益なノウハウをいくつか提示された。順不同で感想を述べさせていただく。

 まずは、「内容と方法論の両方が大切」ということ。とくに行政担当者の場合、当該分野の内容には熟知していても方法論に疎いことによって、調査や分析が不適切になることが多いという。これは、あらゆる分野についても言えることであり、この日記でも時たまツッコミを入れているように、「学習意欲の調査」、「ボランティアについての意識調査」、「環境問題についての調査」などでもずいぶんいい加減のものが多く、「データの活用範囲や転用可能性がいいかげんになり、場合によっては調査をしないほうがよいような研究になってしまう」(レジュメより引用)という批判を浴びせらそうなものが氾濫しているように思う。この原因としては、
  • テレビや新聞報道では、方法論は大雑把でも、テーマや結論の一部(=結論全体ではなく、世間を驚かせるような結論の断片)だけが大見出しで取り上げられることが多い。
  • 予算がつくと、とにかく何か調査しなければいけない。
  • すでに分かっていることでも、調査結果を揃えておけば、「客観性レトリック」により相手を説得しやすい。
といったことが考えられるのではないかと私自身は思っている。

 次に、「読むこと」に関して
  • 名著と言われる単著をみつける。←編著ではどうしても内容の一貫性にかける。
  • 方法論のテキストは特に1章が難しい。
  • 本の全体より、各章や論文を読む。
というようなことを指摘された。これはなかなか的を射た御指摘であると思ったが、「名著と言われる単著」といっても、現実には、原書で読むのは結構エネルギーがいるし、自分一人では誤訳に気づかないことも多い。いっぽう翻訳書刊行を待っていたのでは最新の知見は得られないし、翻訳がヘタであれば何が書いてあるか分からない。けっきょくこのあたりは、大学の専門科目の講読できっちり習得するほかはないのだが、そうなると指導教員の関心分野に内容が偏ってしまう。そう言えば私が学生・院生の頃は、特定の本を読むための自主的な研究会がいろいろあった。院生を中心とした自発的な取り組みが期待される。

 

 次回に続く。