じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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大学構内各所で私の好きなキクメタケ?が出現している。私の日記ではいちおう「キクメタケ」としたが、ムラサキチドメ(ムラサキホコリタケ)、スミレホコリタケ、ノウタケなど、形の似た種類もあり、確かなことは言えない。写真右側は同じキノコの6月27日朝から29日朝までの変化。写真右側に比べると菊文様の網目がハッキリしている。 3年前に掲載したこちらの写真も「キクメタケ」としているが、網目がハッキリせず、胞子の出方が異なっている。どうやら大学構内には、このタイプの形をしたキノコが少なくとも2種類以上あるようだ。 |
【思ったこと】 _70628(木)[心理]6月6日放送・ためしてガッテンの「心理実験」(1)買い物袋心理実験 某授業で6月6日放送のNHKためしてガッテン「常識逆転! 地球温暖化ビックリ対策術の一部の内容を批判的に検証した。 タイトルの通り、この番組の本旨は家庭で実行できる地球温暖化対策にありまことに結構だと思うのだが、紹介された「心理実験」やその説明には腑に落ちないところがあった。受講生にその部分を視てもらい、批判的にディスカッションしてみようという試みである。 番組冒頭ではまず、「買い物袋心理実験」が行われた。番組記録サイトに記されているように、都内のスーパーの店内でレジ袋の代わりに使える「エコバッグ」のチラシをつるし、レジ前には買い物袋の特売コーナーを設置してかなり派手なキャンペーンを展開した。しかし1時間の観察中、250円のエコバッグを購入したお客はゼロであった。 そこで、袋を持ったエキストラ(=サクラ)10人を店内に配置すると、1時間で3人が購入。エキストラを20人にすると、4人が購入した。購入者に購入の理由を訊いてみたところ、番組で紹介されている限りにおいては、自分でチラシを見つけ、主体的な判断で購入したという人ばかりであり、「周りの人が持っていたら」という答えは無かったようであった。番組サイトでは、これらの結果を 個人の行動ですから断定はできませんが、ある程度は周囲の影響を受ける傾向があるようです。と解釈していた。 「あるある大事典」などのデータ捏造、その他「ヤラセ」実験に批判が向けられているご時世である。上記の実験ではおそらく、適度なエキストラの数のもとで、もっと多くのお客がエコバッグを購入することを期待していたのだろうが、実際の影響は3〜4人と、予想外に小さかったとも言える。しかし、ヘタにやり直しをして数を増やそうとすれば「ヤラセ」の批判を受ける。ということもあって、敢えて「ある程度は影響を受けた」程度の結論にとどめたものと思われる。 番組では、お客がエコバッグを購入している風景や店頭でのインタビューなどの映像が流されていたが、うーむ、スタッフが撮影やインタビューのために店内をウロチョロしていることのほうが影響が大きいようにも見える。それとも、隠し撮りをしていたのだろうか。 それはそれとして、「買い物袋心理実験」と、本旨の地球温暖化対策とは必ずしも結びつかないようにも思われる。仮にエキストラの影響を受けて7〜8割のお客がエコバッグを購入したとしても、それは、単に、物を売る効果があったということにすぎない。地球温暖化対策のためには、購入したお客が、次回以降の来店時にも、エコバッグを持参し、レジ袋を受け取らずに買い物するように習慣づけなければならない。その効果の検証実験が全く無かったのはまことに残念である。 余談だが、私個人はかねてより、レジ袋問題には消極的である。2002年9月29日の日記にも書いたことを再掲すると、 ...石油から作られる買い物袋(レジ袋)の使用量は1年間に1人あたり260枚にのぼるとか。丈夫な買い物バッグを持参し繰り返し使うことで資源の節約をはかろうという目的のようだ。ということになろうかと思う。少なくとも現状では、レジ袋が廃止されれば、その代わりに小型ゴミ袋や衣類保存用の袋を買うというだけであって、石油資源の節約や温暖化対策にはあまり貢献しないように思う。 次回に続く。 |