じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
岡山大学構内の紅葉情報の第25回目(2007年12月14日)は、昨日に続き、時計台前の「落ちないアメリカフウ」。時計台前の並木の中で、ただ一本、たっぷりと葉を残し、かなり目立つようになってきた。 |
【ちょっと思ったこと】
ホームズ彗星43、44回目/ふたご座流星群 12月14日の夕食後、昨晩に引き続き、ホームズ彗星とアンドロメダ銀河を双眼鏡で見比べることができた。通算43回目。前日よりは透明度がよく、尾の方向が広がっているようにも見えた。 12月15日早朝は、ふたご座流星群(予想されたピークは午前3時頃)を見るために、いつもより1時間早い04時10分〜04時40分頃、散歩に出かけた。外に出てふたご座の方向を向いた瞬間、立て続けに3個の星が流れ、ひょっとしてしし座流星雨の再現かと思わせるほどであったが、その後の出現はまばらで、結局7個を目撃するにとどまった。 その最中、真南の20度くらいの位置で、火星なみの明るい星がゆっくりと南下し地平線に達する前に急速に暗くなって姿を消した(全経過、数秒程度)。イリジウム衛星かと思ったが、戻ってからこちらの予報をチェックする限りでは該当するものは見当たらない。国際宇宙ステーションも、この時間帯には通らないはず。いったい何の光だったのだろうか。流れ星にしてはあまりにもゆっくりであったが、地平線に近いため、光跡を真後ろから眺めたという可能性はある。 なお、この時間帯には、ペルセウス座はまだ半田山よりかなり高い位置にあり、ホームズ彗星のモヤモヤを何とか確認することができた(通算44回目)。ホームズ彗星より北極星寄りのところにももう1つ小さなモヤモヤがあったが、星図からみると、どうやらカリフォルニア星雲がぼやけて見えていたようだ。 |
【思ったこと】 _71214(金)[教育]学士教育課程のコンセプト(8)「クリッカー」の威力(3)クリッカー効果の理論的根拠 12月12日の日記で、クリッカーの教育効果について ...それをどのように活用するかは、教員の腕次第である。従って、クリッカーが大学教育に有用かどうかという一般的な議論はできない。と述べた。しかし同じ教員が行う授業において、それを用いて格段の教育効果が確認できるとするなら、そこには何らかの理論的背景があるに違いない。 そのことに関して、演者は
まず1.の「社会的認知構成主義学習理論」だが、クリッカーの教育効果を説明するにあたって、何もそこまで大げさに、1つの理論に依拠しなくてもよいのではないかという気がした。そりゃ「社会的認知構成主義学習理論」にはそれを支持する原理があるかもしれないが、後述するように、行動分析学の原理を持ってきても同じような説明はできるし、行動分析学のほうがもっと生産的な方向に改善をはかることができる。 次に、短期的記憶【←ここでは、心理学で古くから言われているいう「短期記憶(STM)」ではなくワーキングメモリ(Working Memory)という意味で使われていたようだ】と長期的記憶の話だが、演者のお考えをそっくりあてはめると、知識の一方的な伝達は短期的記憶にしか残らないが、クリッカーを活用してクイズ形式で授業を行うと長期的記憶に貯まりやすくなるということになるが、どうもそれだけでは無いように思われた。 確かに、今回の講演の中で実例として紹介された力学のクイズ問題(バーベルにまきつけた紐で引いたらどちらに動くかというような問題)は、いまでも私の記憶に残っている。しかし、それは必ずしもクリッカーでボタンを押したことでよく覚えられたというわけでもない。あくまで私の主観的考察の域を出ないが、おそらく、
つまり、毎回、同じ授業で、同じような内容について講義を受けている学生にとっては、クリッカーはもはや目新しいツールではなくなる。クイズ自体も、常に意外性があるとは限らない。そういうケースでどれだけ、クイズに関わる解説を「長期記憶」に貯え続けることができるかどうかは、更なる検証が必要であろうと思う。 とはいえ、クリッカーが能動的学習行動を大いに促進していることは確かであろうと思う。次回はこの点について考えてみることにしたい。 次回に続く。 |