じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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2008年版・岡山大学構内の紅葉(30)わずかに葉を残す「落ちないアメリカフウ」 12月19日の日記に「落ちないアメリカフウ(モミジバフウ)」の写真を掲載したが、12月27日(土)になってもまだわずかながら葉っぱを残していることが確認できた。このまま葉をつけて年を越せるかどうかは微妙。 |
【思ったこと】 _81227(土)[心理]日本園芸療法学会第1回大会(12)シネマ・サイキアトリー 中村桂子氏の講演に引き続いてもう一題、小澤寛樹氏(長崎大・医学部精神神経科)による、 シネマ・サイキアトリーへの招待〜映画の世界からみる緑と癒し〜 という基調講演があった。 講演の最初のほうでは「べてるの家」の活動において徹底した当事者性の追求がなされており、これは、これからの医療のヒントになるというようなお話であった。 このあと、いくつかの外国映画についての紹介があった。講演によれば、映画の中には精神医学・心理学的な問題をテーマにしたものもあり、教材としては一級品というのもあるという。内容はたいへん興味深いものであったが、うーむ、園芸療法とはあまり関係なさそうな印象を受けた。 ちなみに私自身は、高校時代には2週間に一度は渋谷の東急名画座館に通うほどの映画好きであったが、大学に入った頃からあまり興味が無くなり、最近では1年に1〜2回、もらった映画券を無駄にしないために観に行くという程度になってしまった。それも、どちらかと言えば、映画で無ければ描けないようなファンタジーものに限られている。今回紹介された、
映画の中で描かれる統合失調や認知症は、観客どうしが映画の1シーンという共通「体験」に基づいてさまざまな考えを述べ合うという点では良い教材になるかもしれないが、所詮フィクションであり、現実をそっくり反映するというわけにはいくまい。時としては誤解や偏見を与えることにもつながるのではないかという気もする。 そう言えば、昔よく観ていた「刑事コロンボ」の主役のピーター・フォークさんがアルツハイマー症であることが今年になって公表された。しかし、いくら名優のピーター・フォークさんであっても、映画の中で認知症を演じるということはできないだろう。映画で演じるということは、動作や表情やセリフを通じてホンモノが持つ特性を観客に伝えるということなのであって、ホンモノが登場すればいちばんリアルであるということにはならない。 なお、私が観た映画の中で、精神科関連の話題を取り上げたものとしては、「サウンド・オブ・サイレンス」というのが記憶に残っているが(←国際線の飛行機の中で観たと思う)、邦題タイトルとはあまり関係の映画であり、原題の「Don't Say A Word」のままのほうが良かったと思う。映画そのものは面白かったが特にオススメというほどでもない。 次回に続く。 |