じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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§§ 岡大構内駐車有料化(1)

岡山大では3月1日から、大学構内での駐車が有料化される。写真は少し前に張り出された予告看板。私の場合は、平日はもっぱら自転車通勤であったが、土日には大型荷物の運搬のために構内に車で乗り入れることが多かった。今後は、土日に車で入構して研究室で1時間以上の仕事をすると500円を払わなければならないので(もしくは1時間以内に外に出なければならないので)、若干不便になるが、この措置で車が少なくなるのであればけっこうなことだと思う。


2月28日(月)



【小さな話題】

「ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島」

 2月28日は振休日にあたっていたので、午後、夫婦50割引(どちらかが50歳以上なら)を利用して表記の映画を観に行った。特にナルニアの映画のファンというわけではないが、
  • 第1章:ライオンと魔女
  • 第2章:カスピアン王子の角笛
はいずれも映画館まで足を運んでいる。

 今回の第3章は、3Dということに加えて、CGの技術を駆使した様々な幻想的な風景が見られるとの前評判に期待して観に行ったものであった。

 平日ということもあったが、直前の上映が終わったときに出てきたお客さんは5〜6人、私たちが観た回もせいぜい20人以内にとどまっていた。そう言えば、同じく平日に、ナルニアの第2章を観に行った時は、確か、私たち夫婦以外の観客は2人だったと記憶している。これで採算がとれるのだから不思議だ。

 まだ上映が始まったばかりということもあり、映画の中身については、ここでは詳しくは語らない。妻は、ナルニアの三部作の中では今回がいちばん良かったと言っていた。私自身は、うーむどうかなあ、もともと、単なる「戦って勝利する」型のストーリーはあまり好きではない。少し前のアバターとか、この日記で何度か話題にしたレプリコーン 妖精伝説などもそうだが、私自身は、「戦って勝利+恋愛成就」型の展開のほうが好みである。

 「CGの技術を駆使した様々な幻想的な風景」についてはほぼ期待通りであった。もっとも、眺めるだけの風景というのはいくら精巧に描かれていても、現実感には限界があるように思えた。けっきょく、風景がどれだけリアルかということは、自分がどれだけその対象に能動的に関わったのかということに依存する。CGはシンプルでも、自分自身の判断で移動が可能なRPGのほうがよっぽどリアルであるような気もする。




入試問題投稿事件は愉快犯?

 京都大などの入試問題の一部が試験時間中にインターネットのYahoo 知恵袋に投稿された事件が話題になっている。この事件は、外見上は、受験生が試験時間中に携帯電話を使って試験問題を写し取り、知恵袋に投稿したように見えるが、試験会場でそこまでできるとはちょっと信じられない。試験問題が試験開始直前に学外に流出していた可能性(←もし事実であれば、そちらほうが遙かに重大・深刻な問題に発展するだろうが)も考慮したほうがよい。おそらく、複数者が「こんなこともできるぞ」と誇示する目的、もしくは入試管理システムに怠慢・欠陥があることを告発する目的で実行したものではないかと推察される。

 もし受験生が本当に合格を目ざしているのであれば、仮にカンニングという不正手段をとるにしても、公開掲示板のようなところには投稿しないはずである。だいいち、個別学力試験というのは、記述式・論述式が主体であるため、携帯電話のやりとりで答えを教えてもらえるほど容易ではない。

 じっさい、今回「aicezuki」が投稿したという英語問題「楽しいはずの海外旅行にもトラブルはつきものだ。...」の解答が載せられているところを見たが、ベストアンサーなる解答:
Problems should be fun to travel abroad is inseparable. For example, a canceled flight, weather and natural disasters that have extended stay abroad is not so uncommon. In any case important to calm the situation, knowledge and information about the area, while making full use of foreign language proficiency in addition, is the attitude of trying to solve the problem before him.

こんな感じでどうでしょうか?
直訳すぎたかな?
は機械翻訳丸出しでこれではとうてい合格できる代物ではない。ちなみにこれはGoogle翻訳機能を利用しただけであると指摘されている。これでは元の日本語が何のことを言っているのか全く伝われない。試しに、同じGoogleで、上記の「英文」を日本語に再「翻訳」してみると、
問題は海外で切っても切れない旅行するのは楽しいことがあります。たとえば、欠航便、天候や海外に滞在延長した自然災害はとても珍しいことではありません。いずれの場合も加えて、外国語の能力をフルに活用しながら、状況、知識や情報をエリアについて冷静に重要で、彼の前に問題を解決しようとしているの態度である。
となってしまう。

 ネットで検索したところ、「ちょっとネットで掲示すれば数十分で誰かが回答を教えてくれる」程度の「いわゆる入試問題」で合否が決まるというのは何とも安易な話です。」というような論調もあったが、入試問題はそんなに簡単に解けるものではない。ネットで「教えてもらった解答」が本当に正しいかどうかを判断できるくらいの人物であれば、他者に頼らず自分で答えるほうが良い点がとれるはずであろう。

 今回の事件の真相はいずれ捜査で明らかになるとは思うが、やはり気になるのは、入試問題が試験開始前に流出していなかったかどうかという点である。今回の場合は複数の大学の入試問題が投稿されていたということなので、1つの大学の内部の問題であるとは考えにくい。現時点でこういうことを言うのは不適切かもしれないが、入試問題が校正を経て印刷され大学に届けられるまでの間で流出する可能性が無かったのかどうかも捜査するべきであると思う。