じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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§§ 横浜市営地下鉄の「全席優先席」表示。英文で「Be Courteous and Give Up Your Seat」と記されていた。ちなみに、会社によっては「優先席」を「Priority Seat」としているところもある。英語の語感はよく分からないが、「Priority」のほうは「偉い人優先」というような感じがするが、こちらによれば、オーストラリア・ブリスベンの電車に
Priority Seating Area
  Please make these seats available for seniors, people with disabilities and people carrying children. Thank you.
というように「Priority」を使った表示があるとか。ついでながら、「Give Up Your Seat」よりは「make these seats available for」のほうが、席を譲る目的が明確になっているように思う。「Give Up Your Seat」では、誰のために席を「放棄」するのかが分からない。


3月05日(土)

【思ったこと】
_b0305(土)日本環境心理学会第4回大会(1)

 表記の大会に参加するため、東京都市大学・横浜キャンパスを訪れた。3月6日の楽天版にも写真を掲載したように、このキャンパスは閑静な住宅地にあり、緑豊かな自然に囲まれていた。横浜市内にあり新横浜駅から地下鉄で14分ということと、名前が「東京都市大学」となっていたため、ビルの建ち並ぶ大都市の中にあるというイメージがあったが、実際は、かなり郊外、田園都市線のあざみ野駅の近くにあった。

 こういう学会があることは、昨年9月の日本心理学会第74回大会のワークショップに参加して初めて知った。会員数はまだまだ少ないが、「環境」をテーマにしている研究者は何万人も居るはずであり、今後の発展が期待される。

 環境の諸問題は数え切れないほど多種多様にあるが、この学会の口頭発表内容を拝見すると、
  • 環境のリスク(安全性、防犯)
  • 環境の快適さ(評価、パブリックアート、植物)
  • 環境配慮行動(ゴミ分別、環境保護、里山保全活動など)
が中心であるように見受けられた。

 また、さすが「心理学」を標榜している学会だけあって、用いられた方法をキーワード化すると
  • 構造方程式
  • 半構造化面接/ラダー・アップ、ラダー・ダウン
  • 因子分析
  • 共分散構造分析
  • 数量化3類(数量化V類)
  • 最近隣空間的随伴尺度
  • 正準相関分析
というように多種多様で、ハイレベルであった。また、質問紙調査や面接調査ばかりでなく、行動観察、画像処理を駆使した実験なども含まれていた。

 次回に続く。