じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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東西通りに射し込む朝日と、巨大「足長じいさん」 秋分の日が近づいてきたため、東西方向に延びる道路に、真東からの朝日が射し込むようになってきた。写真左上は、岡山大・東西通り、写真左下は岡山大・農学部東西通りのイチョウ並木。写真右は、農学部構内に出現した巨大な「足長じいさん」。実際は私の影。もうすぐ59歳になるので、「足長おじさん」ではなく「足長じいさん」と呼んでおくことにしたい。 |
【思ったこと】 _b0913(火)「教科書にのせたい!」男女差別は、教科書には絶対に載せたくない いつもより遅い時間に帰宅したところ、妻が、TBS系の 教科書にのせたい!という番組を視ていた。 この番組は過去にも何度か視たとは思うが、殆ど記憶には残っていなかった。私が帰宅した時に取り上げていたのは、
上記の内容のうち、1.の「男女別ダイエット法」は、昨年1月に放送された、 NHKためしてガッテン「女性の最強ダイエット 完結編」 の焼き直し版に過ぎなかった。このことについては、2010年1月22日の日記に私なりの考えを述べたので、ここでは繰り返さない。但し、それに関連して、
3.の「男と女では、子育て方法を変えた方がいい!?」に関連しては、 子守唄未経験の赤ちゃん男女5人ずつ合計10人に子守唄を聴かせたところ、女の子5人では、「2人が寝た」、「1人が泣き止んだ」、「2人は変化無し」という結果であったが、男の子5人では子守唄の効果は認められなかった。という「実験結果」が紹介されていた。番組ではこれをもって、竹内久美子先生の「男女の音への反応の違い 子育てに反映させると良い」という御説の裏付けを目論んでいるようであったが、おいおい、そもそも、女の子5人中2人が寝たというだけで男女差が顕著であるという統計的根拠にはならない。女の子の1人が泣き止んだというが、初めから泣いていなかった赤ちゃんでは「泣き止む」という変化が見られないのも当然である。だいいち、番組出演まで「子守唄未経験」などということがありうるのか? このあたりの「実験」は、かつて別番組で放送された、保育園児は血液型によってスイカの食べ方が違うなどというトンデモ実験と同種であって、何のエビデンスにもならない。 番組ではいちおう、「※個人差があります」とお断りしたり、出演者・ゲストからも「男と女で完全に分かれるわけではない」といった指摘もなされていたが、それを認めるのであるなら、最初から男女差を強調した番組など放送しなければいいのだ。 なお、この日記で何度も述べたように、私自身は、決して、この世界に男女差が全く無いと主張しているわけではない。特に、システム化思考と共感型思考については、かなり納得しているところもある。但し、それをもって男女別に教育方法を変えることには反対である。また、ベイズの定理から言えるように「男女で差があった」という条件つき確率と、「男だからこういう傾向があり、女だからこういう傾向がある」という条件つき確率を混同してはならないと考えている。 |