じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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 10月27日の日記で「岡山タワー」(正式には、「OHK岡山放送・本社屋上電波塔」)が赤色のほか青色にライトアップされたことがあると記したが、11月12日(土)夜は、なっなんと、紫色にライトアップされていた。ネットで検索したところ、岡山県ホームページに関連記事があり、

OHK岡山放送電波塔ライトアップ
 本年度は岡山放送株式会社のご協力により、OHK岡山放送電波塔を「女性に対する暴力をなくす運動」のシンボルカラーである「パープル」にライトアップしていただきます。
 パープル・ライトアップの実施は、岡山県内では初めての実施で、女性に対する暴力の根絶を呼びかけるとともに、被害者に対して「あなたは一人ではないよ!ぜひ相談してみてください。」と寄り添うメッセージを発信してしています。

ライトアップ期間:平成23年11月12日(土曜日)から25日(金曜日) 午後5時から午後10時
と紹介されていた。そうか、この日が初日だったのか。

 写真右は、翌朝13日早朝に撮影した、月夜に照らされるヴィーナス像。昨日の写真に比べると、月が高い位置に残っており、水面の反射を写し込むことができた。

11月12日(土)

【思ったこと】
_b1112(土)日本園芸療法学会2011年長野大会(16)教育講演(2)屋外園芸活動のメリット、デメリット

 教育講演2題はいずれも精神科医師によるもので、当該病院における園芸活動等の取り組みが紹介されていた。もっとも、2番目の演者の方が指摘しておられたように病院の規模は航空母艦と巡視船の大きさの違いに喩えられるほどに違っていた。

 2番目の小規模病院の取り組みについての患者さん他に感想を求めたところ、園芸療法による好ましい変化としては、
  • 交流の少ない患者さんが、同じ作業を通して会話を交わすようになる。
  • 水やりなどの分担に責任を持つことで生活が規則正しくなる。
  • 籠もりがちだったが、庭に出て花の世話をするようになった。
  • 自分が育てた花が咲いた時に嬉しそうな表情。
  • 花の名前をたくさん覚えて教えてくれるようになった。
  • 園芸作業中は苦しい症状を忘れているように思えた。
  • 種まきから花が咲くまでの世話をしたことで自信が持てるように感じた。
  • 共同作業を通じてリーダーシップがとれるようになった。
などが挙げられていた【スライド画面からの要約引用】。

 いっぽう、好ましくない影響はあまり挙げられなかったが、
  • 水やりを仕方なくやっている人がいた。
  • 自分の意志でなく、やらされていると感じている人がいた。
  • 刃物や道具が危険ではないかと不安がある。
といった指摘があったという【スライド画面からの引用】。

 このような感想を見ると、園芸活動のポジティブな効果は、作業一回毎の好子出現随伴性、

《園芸作業》→《花壇完成、作業完了》

ではなくて、より長期的な関わりが、自信や規則的生活、他者との交流に好影響を及ぼしていることが分かる。まさに、長期的視点でとらえられる複合的強化であると言えよう。

 その一方、水やりなどは、「水やりをすれば、植物は枯れない(現状維持)」、「水やりをしないと、やがて植物は枯れる(好子消失)」という、好子消失阻止の随伴性で義務的に強化されている可能性が高い。これは、屋外や鉢花の園芸作業では避けられない負荷であり、夏場などは、楽しみというより耐暑修行であると言ってもよいほどである。それゆえ、参加者にとってあまりにも重労働となるような作業はできる限り機械化するとか、支援スタッフにお願いするとか、もしくは、室内でも可能な軽作業中心の園芸活動に切り替えるかといった対応が必要となる。


 次回に続く。