じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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2011年版・岡山大学構内でお花見(84)サザンカいっぱい

 文法経3学部構内にはたくさんのサザンカが植えられているが、その中でも、写真にある2号館南側はいちばん見事である。もっとも、あまりにもいっぱい咲きすぎて一輪一輪の有難みが無いという欠点もある。

12月20日(火)

【思ったこと】
_b1220(火)日本質的心理学会第8回大会(25)農と食と心理学(2)企画趣旨/小学校と学童保育の「食べる」場面

 昨日言及した話題提供とは順序が逆になるが、このセッションではまず、企画・司会者の石井氏から、昨年度大会から今回のシンポまでのいきさつと、今回の趣旨について簡単な説明があった。

 それによれば、前回のシンポでは、農と心理学のキーワードとして「根づき」、「根を張る」があり、背景には「根こぎ」の現実があった。シンポ後の懇親会(←このシンポでは、関係者が、大会の懇親会参加をすっぽかして独自に集まっているらしい)で来年もぜひ続けましょうという声があったので、今回の企画につながったというようなお話であった。また、3月の震災と原発事故により、農的くらしをしていた人たちが甚大な影響を受けているという背景もある。そして、農の現場と「都市住民」の日常が遠く、切り離されていることを再確認し、今回は、食を媒介させることで農の現場とわたしたちの日常を結びたいというのが今回の企画趣旨である。もっとも私自身はもっぱら、人間と植物との関係や、園芸活動や家庭農園的な栽培活動の療法的活用という点に関心があり、食のほうに話が移ってしまった分、イマイチ興味が持てないところもあった。

 さて、1番目の話題に話が戻るが、木下氏の話題提供ではイラストつきの詳細な資料(論文?)が配布され、その中には、小学校と学童保育における「食べる」場面についての詳細な記述や精細なイラスト(デッサン?)が含まれていた。興味深いエピソードとしては、ある子どもが、お弁当として持参したコンビニおにぎりのフィルムを滑らかな所作で剥がし、1つの無駄もなく、上手に海苔とご飯を一体化させる技を持っていたことである。このほか、イスラム圏からやってきた子どもが、もらったお菓子を「くるっ」とひっくり返して原材料成分を確認する所作を身につけていること、カップラーメンを食べる時にはワカメや卵を入れる習慣なども紹介された。もっとも、それぞれの現場の様子はリアルに伝わってきたが、うーむ、全体としてのご趣旨はよく分からないところがあった。(企画者や関係者は十分に理解しておられたようだが。)

次回に続く。