じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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年末年始の帰省前に録画予約しておいた番組を、夕食時に少しずつ視ている。写真は、昨年12月27日の帰省直前に撮影した予約リスト一覧。事前にTVガイドを購入して視たい番組をチェックしていたのだが、好みのジャンルが少なく、結局、7本だけとなった。 この中で、特に良かったのは、 であった。このことでふと思ったのは、登場した方々のお歳である。ウィキペディアなどで調べたところ、
今年いよいよ還暦を迎える私も、まだまだ頑張らねば、と思いを新たにした。 |
【思ったこと】 _c0111(水)上野千鶴子特別招聘教授着任記念学術講演・シンポジウム(5)当事者主権 昨日の続き。 講演では続いて、ケアの非対称性について語られた。当然のことながら、ケアの与え手と受け手は対等ではなく、絶対的な非対称性が存在する。つまり、ケアの与え手は、たとえ罪悪感をともなおうとも、ケアという相互関係から退出可能であるが、ケアの受け手は、もし退出しようとすると、直ちに生命と健康の危険に晒されることになる。また、ケアという相互関係は必ずしもポジティブなものばかりではなく、どちらの側にも、しぶしぶやる行為や、できればやりたくない行為もありうる、というような内容であった。 さて、このあとが、核心的な命題である「当事者主権」の話題であった。このあたりは御著書の65頁〜67頁に詳しく解説されているが、事前に拝読できていなかったため、講演だけではわかりにくいところもあった。なお、御著書にも記されているように「当事者主権」には対応する英語圏のテクニカル・タームが存在しない。また、「自己決定権」をself-determinismと訳してしまうと、「自己決定・自己責任」のネオリベラリズムの用語と混同される恐れがあり、採用を避けたということであった。このほか、「自立=依存しない生活」ということではなく、助けを得る権利であるということ、「当事者」ギア年には、介護現場でしばしば用いられる「利用者」以上の意味が含まれていることなどが語られたが、いずれも、御著書を拝読した上でないと、コメントできそうにもない。 次回に続く。 |