じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【思ったこと】 _c0319(月)心理学教育の目標設定の再検討(2) 昨日の続き。 荒川氏は、企画趣旨説明の中で、日本の大学の心理学専攻カリキュラムの中で実験演習が根幹となった経緯について、
荒川氏はまた、アメリカの大学において、どのような教育が行われてきたのかについて、古典の暗記と道徳哲学を主体としたリベラルアーツ、実益性、研究、教養、大学院大学を目ざしたジョンズ・ホプキンス大学、1880年代のハーバードにおける自由選択導入などの過程(ネットで検索したところ、こちらに関連資料あり)についても言及された。 なお、大学教育の変遷については、かつて全学のFD委員長を仰せつかっていた頃に、種々の研究会やフォーラムに出席させていただいたことがある(こちらに参加報告のリストあり)。その中でも特に関係が深いのは2000年7月9日の記事にも記した、有馬先生(元東大総長、元文部大臣)による「教養部、2回の失敗」の話題であろう。とにもかくにも、日本の大学教育改革を考えるにあたっては、「アメリカではの守」は駄目であり、日本における大学進学率、中高教育の水準、そして国家百年の大計に十分に配慮しながら、その中での心理学教育のあり方を検討していくことが必要である。 次回に続く。 |