じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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§§ 2012年版・岡山大学構内でお花見(11)桜の花びらの絨毯

 4月11日の岡山は日中にまとまった雨が降り、24時間積算降水量は28.0ミリに達した。この雨で、満開だったソメイヨシノが早くも落花。写真は、4月12日早朝の一般教育棟構内に出現した花びらの絨毯。

 ※岡山大学構内の花だよりのアルバム(追記更新型)をLife-Xに公開中です。随時追加していきますので、時たま覗いていただければ光栄です。


4月11日(水)

【思ったこと】
_c0411(水)第17回人間行動分析研究会(14)価値を測る:マッチング関数・割引関数・需要関数(5)割引関数とRachlin先生

 昨日の続き。

 本題からしばらく脱線してしまったが、伊藤先生のお話のほうは、マッチング法則に続いて、「報酬の価値割引」の話題が取り上げられた。

 まずは時間割引に関して、「待ち時間(遅延時間)が長くなると、価値はどのように変化(減衰)するのか」を決める割引関数の話題である。これには、双曲線関数と指数関数による記述があり、前者は心理学、後者は経済学でしばしば用いられてきた。グラフで表すと両者ともよく似た形をしているが、遅延時間が長いところでは、双曲線関数のほうはなかなかゼロに近づかないという特徴があり指数関数との違いが顕著になる。Rachlin, Raineri, & Cross(1991)が大学生を対象に「1000ドルと主観的に等価となる即時金額」を求めたところでは、例えば、300月後では200ドル前後というように減衰があるが、ゼロには至らず、時間割引過程には双曲線関数のほうがよく当てはまるという結果が得られたという。

 ここでまた脱線するが、Rachlinは量的行動分析の研究のほか、目的論的行動主義の提唱者としても知られている。ネットで検索したところこちらにオンラインで入手可能な代表的な論文が紹介されていた。伊藤先生の話題提供で引用された論文はこちら

次回に続く。