じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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定年退職までの理想の研究室を作る(3)窓の外はいつも青空
4月15日の続き。新しい研究室は3階にあり、ブラインドを上げると隣の建物から室内が丸見えになってしまうことが分かった。とはいえ、ブラインドを下ろしたままでは暗すぎる。そこで、ホームセンターで、霧吹きでガラス面に付着させるフィルム(1枚1350円)を購入し、写真のように貼り付けてみた。空の上を飛んでいるようで、気分も明るくなりそう。 |
【思ったこと】 _c0421(土)「両眼複視」の6週間 3月12日の午前中、遠くのものが二重に見えるという「両眼複視」現象に見舞われた。4月1日の日記に記したように、その後、脳神経外科でMRIや自己免疫疾患の血液検査などを受けたが特段の異常は無く、ステロイド剤、抗生剤、ビタミンB12の服用を続け、3月末の時点でほぼ完治と言える状態までこぎ着けた。根本原因は不明だが、左目の眼球を外側にひっぱる筋肉の力と調整機能が衰えているためであることは確認できている。 4月に入って、ステロイド剤の量を徐々に減らしていたが、4月22日(日)の朝食後の1錠をもって服用終了となった。これを機会に、3月12日以降の経過を以下にまとめておく。同じ症状に見舞われた方のご参考になれば幸いである。 |
日付 | 症状 | 病院 | くすり服用 |
1日目(3/12) | 某重要業務中に、室内の遠くのほうにある椅子が左右に二重に見えていることに気づく。 遠くの塔が二重に見えるほか、道路の白線やガードレールなどが、Vの字型に広がって見える。自転車を運転していると、目の前に人や壁がぶつかってくるように見える。 |
業務終了後、保健管理センターの内科医に診てもらい、眼の以外の筋肉の動きには異常が無いことなどから、近くの病院の眼科への紹介状を書いてもらう。 眼科でいろいろ検査したが、特段の原因は特定できず、3月16日に同じ病院の脳外科でMRIの検査を受けることになった。 |
ビタミンB12(メチコバール錠0.5mg)を@1錠×1日3回 |
2日目(3/13) | 朝方から、5m以上先のものが二重に見えており、自転車は、片目ずつ開けて運転しないと景色が重なって危険。 なお、昨晩、火星を見ながら自己チェックしたところ、 ・火星は2つに見えていて、1つに重ねることができない。 ・首を左に曲げると(右視野で火星を見ると)ズレは小さい。いっぽう、首を右に曲げると、2つに見えている火星の間隔が広がる。 ・道路を渡る時、左側の風景が特に見えにくい。 ・道路の白線や歩道縁は、手前は1本で、遠くになるほど広がるV字型に見えている。 ・本日は、テレビの画像も二重に見えるようになった。 ・目の両端を外側にひっぱると、二重に見えていたものが1つに重なる。 |
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3日目(3/14) |
昨日と比べて特段の変化なし。 但し、道を歩く時には慣れが出てきて、目を見張ると、二重に見える道や塀のうちの一方がホンモノで、もう一方は無視できるニセモノとして区別できるようになってきた。 とはいえ、自転車運転中は、時々片目をつぶらないと危険。 車の運転はまだまだ無理。 |
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4日目(3/15) |
本日も特段の改善はないが、いろいろ試してみて、原因が左目にあることが確定した。 ・片目を手で覆って首を左右に振ると、普通、外の景色は動かず、じぶんの体が動いているように見える。ところが、左目では、景色全体が左右に振れてしまう。 ・右目ではそのような現象は起きない。 ・左目であっても、首を上下に振った場合は、外の景色は動かず、じぶんの体が動いているように見える。 なお、左目であっても、首を左右に動かす速度をゆっくりにすると、じぶんの体が動いているように見えるようになってきた。 これは多少回復の兆候かもしれない。 座っていたあとで起き上がって歩き回ると、複視現象が甚だしい点は変わりなし。 |
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5日目(3/16) | 脳神経科を受診し、MRIと血液検査を行った。 幸いなことに、MRIでは異常は見つからなかった。血液検査の結果は次回受診時に判明。 診断としては、何らかの細菌等により、左目を外側に引っ張る筋肉がマヒしている(完全マヒではないが)とのこと。細菌侵入の原因としては、下痢などを伴う風邪、ヘルペスなどが考えるが思い当たることなし。 |
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6日目(3/17) | 以前より左目で見えやすくなったような気がする。 しかしその分、左右の目の闘争が起こり、遠くの景色が、斜めに切り替わるようになった。 自転車通行中は危ないので必要に応じて片目をつぶっている。 3mほど先のテレビが2台に見えていて統合が困難。 1m先のパソコンディスプレイは、静かに見ていれば統合ができている。立ち上がって動くと、再び二重に見えるようになる。 |
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7日目(3/18) | 特段の改善は見られないが、パソコン画面は、しばらく見つめていると、重ならずはっきりと見えるようになっているので、業務には全く支障が無いのが幸いである。 | ||
8日目(3/19) | 朝食後の時点で、ステロイド剤の服用量が、@3錠×4回から◎2錠×4回に減量となる。 | ||
9日目(3/20) |
特段の改善は見られないが、鏡を見ながら、顔を左右に振って眼球をきょろきょろさせたり、左目だけ開けて、左右の景色を眺める「リハビリ」を行っている。 夜、近隣の温浴施設。左目のこめかみのあたりにシャワーを当てたり、ジェットバスで左耳の後ろ側をマッサージすると気持ちがよい。 また、左目のこめかみのあたりに冷水をあてると一時的に二重に見える現象が消失する(冷温で眼筋が収縮するためか)。 |
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10日目(3/21)〜11日目(3/22) | 特段の改善は見られないが、左目を半分瞑ったり、顔全体を右斜めに向けることで、左視野の虚像を無視できるようになってきた。 但し、車が動いている時の正面の景色のように、大きな変化にはついていけない。 じっとしていれば、数十秒で、像が重なるようにはなってきた。 |
3月22日よりステロイド剤の服用が、毎日2錠×4回から 毎日2錠×3回に減量となった。 |
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12日目(3/23)〜13日目(3/24) |
朝起きたては二重に見えるが、しばらく起きていると、遠くのモノでも1つに見えるようになった。 2日連続で、大阪まで出張。 動いているものはとらえにくく、新幹線の車窓からの景色は二重であった。 新大阪などの駅構内を歩く時は、すれ違う人がぶつかってくるように見えるため、通行に苦労した。 |
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14日目(3/25)〜15日目(3/26) | 静止しているものは1つに見えるようになった。 歩行中、あるいは動く物は相変わらず二重に見える。 |
3/16の血液検査の結果には異常が無かったことが分かる。 |
26日昼より、ステロイド剤の服用が、 @2錠×3回から@1錠×4回に減量となった。 |
16日目(3/27) | 動かない景色はほぼ確実に1つに見える。 自転車走行中も、遠くの物はむしろ1つに見えていた。手前の景色は二重に見えるが、左眼の影響で現れるニセモノは、ガラス越しに景色を眺めるなどに見える別の景色の反射程度にしか気にならなくなった。 |
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17日目(3/28) |
自転車に乗っている時、偽の像(目の前にあるが本当はぶつからない)と、ホンモノが区別できるようになった。 道路脇の柵や白線などがつくる偽の像は、手前では1つになっており、斜め左奥のほうに遮っていたのだが、これが薄くなってきた。 なお、左目だけで見ると、この像は右側に瞬間移動する。左目を瞑れば当然消失する。 もっとも、両目を開けていると、左目が腫れぼったく感じることがある。 |
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18日目(3/29) |
早朝の散歩時、歩き始めた時から周囲が1つに見えるようになった。 時たま二重に見えることがあるが、足元は1つに見えている。いったん足元に焦点を合わせてからゆっくり上の方に視線を移すと、全体が1つに見えるようになった。 左側にパッと振り返った時だけ、まだ二重に見えるがじきに1つに重なる。 |
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18日目(3/29)) |
3/29夜、夫婦で外食。空いている道路で往路のみ運転。 停車中や、ゆっくり走っている時は全く問題ないが、60kmくらいで走ると左目起源の虚像が現れることがある。また助手席に移った後、正面が二重になって道路がどこだか分からないように見えることもあり、まだまだ運転復帰には時間がかかりそうな気配。 |
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19日目(3/30) | 二重に見える症状は、左を振り向いた時、自転車で動き始めた時などに限られてきた。 長時間パソコンを使ったあとでは目がくたびれて遠くのものがぼんやり見えるがこれは、以前も同じ。 |
昼で、抗生剤(サワシリンカプセル250)の服用が終了となった。 現在の服用は、 ●プレドニン錠5mg(ステロイド剤) 毎日1錠×4回 メチコバール錠0.5mg(ビタミンB12) 毎日1錠×3回 ●ランソプラゾールOD錠15mg(胃薬) 毎日、朝食後に1錠 |
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20日目(3/31) |
この日の夜はよく晴れていて、月齢8.9の上弦の月のほか、火星や金星、木星が明るく輝いていた。 遠くの景色は1つに見えると思っていたが、星のような光点の場合は、月の大きさ1個分ほどずれて二重に見えていることが分かった。 目を凝らすと一瞬1つに重なるが、緊張を解くと左右に分かれて2つになってしまう。 ということで、まだ完璧には治っていないようである。 昼間の景色が1つに見えるのは、光点ではなく面積のある対象であるため、わずかな二重部分が目立たず、1つに見えていると思い込んでしまうためであろう。 |
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21日目(4/1) |
夕食後の散歩時、遠くの月や火星などが、月の大きさ半個分ほどずれて見えていた。目を凝らすと一瞬重なるが、すぐにまた2つに分かれて見えてしまう。ちなみに、金星は1つに見えやすいが、火星は完全に1つには重ならなかった。暗い星のほうが難しいようだ。 このほか左側に急に振り向いた時に景色全体が二重となり、1つに見えるようになるまえ数秒を要する状態は継続している。 |
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22日目(4/2) |
特段の変化はない。 唯一の症状は、 (1)月や火星が二重に見える。月は、眼を凝らすと1つに見えることもあるが、火星はどうやっても1つにならない。 (2)反時計回りに急に振り向くと、数秒程度、像が二重になる。 の2点。 昼間は、遠くの景色は1つのように見えているし字も読めるが、おそらく、多少は二重になっていて、1つに見えていると思い込んでいるだけかもしれない。夜の天体が二重に見えるのは、暗闇の中に光点として光っているため、眼の調整が難しいことと、1つか2つかという質的判断を迫られるためではないかと思う。 このほか、眼球の下にくぼみができて、筋肉が膨らんでみえる(ステロイド剤のせいか)。 |
ステロイド剤の1日の服用量が、 @1錠×4回から @1錠×3回に減量となった。 |
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26日目(4/6) |
通院。 ・月や星が二重に見える。眼を凝らすと一瞬1つに見えることもあるが、しばらくすると2つに分かれて二重に見えてしまう。 ・左後ろを振り向いた時に二重に見える。 を報告したが、いずれも、まだ回復できていないためという診断。 月や星が二重に見えるのは、暗いところでは瞳孔が開いていてその分調整が難しいためだろうとのこと。 このほか、眼の下がくぼんで筋肉が膨らんでいるように見える現象は、ステロイド剤服用によるものとのことらしい。 |
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29日目(4/9) | ステロイド剤服用量が1日2錠(朝食後と夕食後)に減量。 | ||
30日目(4/10)〜 35日目(4/15) |
左に急に振り返った時に一瞬、二重に見えることと火星が2つに見えていてなかなか1つにならない程度の症状が残っている。 夜空の月や星は、明るい金星も、比較的暗い2等星も1つに見えるようになったが、なぜか火星だけはなかなか1つにならない。 明るさのせいなのか、赤い色のせいなのかは不明。 |
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36日目(4/16) | 左の後ろに振り返った時に、数秒程度二重に見える以外は、自覚症状は認められない。 | ステロイド剤の服用が、1日1錠(朝食後)に減量。 | |
42日目(4/22) | 朝食後の1錠をもって、ステロイド剤の服用終了。ビタミンB12はあと4錠残っている。 |