じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



05月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
§§
光る夜空と「謎の青い光のスジ」

 5月11日の夜は20時頃になっても雲が明るく光っていた。すでに日は沈んでおり、また月は出ていないので、雲の高さが低いという条件のもとで地上の照明等が雲に反射して光っているのではないかと思われる。写真上は岡山市中心部方面、写真中は半田山方面(うっすらと赤く光っている)。なお写真下は、天頂付近に低い雲がある時にしばしば目撃される「謎の青い光のスジ」。この光は10年以上前から、特定の気象条件のもとで目撃されており謎であったが、その後岡大工学部の某研究室が黄砂観測のために発しているレーザー光であることが分かった。こちらに関連記事あり。但し、現在は、これを用いた継続観測は行っておらず、時たま、デモ用に運用していると伺っている。



5月11日(金)

【思ったこと】
_c0511(金)「めんどくさい」とは(3)

 昨日の日記では、「めんどくさい」と感じる原因として、
  • 1.一連の行動に必要なオペランダムが用意されていない。
  • 2.一連の行動を開始する際のスタート段階の行動がうまく強化されていない。
  • 3.一連の行動の途中段階で強化される機会が少なく、かつ最終結果まで遅延がある。
  • 4.一連の行動がその行動が、「好子消失阻止の随伴性」や「嫌子出現阻止の随伴性」だけで強化されており、かつ確立操作がうまくできていない。
という4点を挙げたが、これ以外にも少なくとも2つ、重要な原因があるように思う。それは、
  • 5.最終結果に達する手段が複数あり、かつ、それらが比較可能であった場合、より手間や時間や労力がかかる手段は、そうでない手段に比べて「めんどくさい」と感じられる。
  • 6.限られた時間の中で複数の行動をする必要があり、かつそれらが同時にはできないような場合、優先度の高い行動を妨げるような行動は「めんどくさい」と感じられる。

 このうち、5.は、東京から岡山まで、新幹線、飛行機、夜行バス、在来線乗り継ぎのうちのどれを使うかというような比較をする場合に当てはめることができる。人により多少の差違はあると思うが、時間が長くかかるのを嫌う人は、夜行バスや在来線利用はめんどくさいと感じるだろう。空港までの移動やチェックインの手間を嫌う人は、飛行機は新幹線より面倒だと感じる。もっとも、そういう時に「めんどくさい」という言葉が出てくるのは、他にもっと便利な手段があるからに他ならない。もし江戸時代であれば、徒歩や馬で街道をてくてく旅する以外には移動方法が無いので、相対的に比較をすることはできない。

 それと、5.の「めんどくさい」は途中のプロセスでどういう結果が伴うのかによっても変わってくる。例えば、東京・高尾山に登る手段としては、ケーブルカー、エコーリフトなどの乗り物を利用する手段と、麓から徒歩で歩く方法がある。単に山頂をめざすだけの人であれば、できるだけ早く、かつ苦労せずに登る手段を選ぶであろう。その場合、「歩いて登るのはめんどくさい」ということになる。いっぽう、登山道脇の自然を楽しみたいという人であれば、徒歩で登ることのほうが、途中のプロセスにたくさんの結果(=珍しい植物、花、景色など)が伴うので、めんどくさいということには全くならない。

次回に続く。