じぶん更新日記

1997年5月6日開設
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梅雨明けの夕空に閃光を放つ京山の旧・展望台。

 梅雨明けが発表された7月17日の岡山県岡山はよく晴れ、暑い一日となった。最高気温のほうは33.6℃でそれほど高くはないが、最低気温のほうが17日と18日ともに25.8℃の熱帯夜となった。これに合わせて、私のほうも、夕食後の散歩のあとでは水風呂、早朝の散歩後にはシャワーを浴びて汗を流している。

 写真は夕空で閃光を放つ京山の旧・展望台。2009年4月10日の日記に関連記事あり。

7月17日(火)

【思ったこと】
_c0717(火)「おひとりさまの最期」講演会(9)単身高齢者向け住宅と有料の話し相手サービス

 7月16日の日記の続き。連載から少々脱線するが、今回は、7月18日の朝のモーサテで取り上げられていた単身高齢者向けサービスに関する2つの話題について、備忘録代わりにメモと感想を記しておくことにしたい。

 1番目は、パナソニックが始めた単身高齢者向け賃貸住宅についての話題。番組によれば、今回建てられた集合住宅は、家賃・共益費・食事代コミで16万7000円からとなっている。製造業だけでは赤字になることを見越して、「製品+サービス」の「まるごと事業」として立ち上げ、当面、近畿エリアで15棟の建設を計画しているという。

 放送終了後でネットで検索したところ、こちら(5/11付け)に関連記事があった(後半は会員限定)。番組ではもっぱら、個室内のトイレ付きシャワー室や車いす対応型の洗面化粧台、照明など備品の多くがパナソニック製であることの紹介に留まっていたが、ネット記事によれば、この建物の1階部分には、周辺に住む高齢者向けの通所や宿泊の介護サービスを提供する居宅介護の拠点が併設されており、施設内には介護専門の職員が常駐し、入居者はいつでも入浴介助や健康相談などの有料サービスを受けられるとのことであった。

 同じ建物の中に賃貸住宅と居宅介護拠点を併設するという方式については、別のところで話を聞いたことがある。有料老人ホームに比べるとかなり安い負担で入居できること、また、あくまで「在宅」型であるため、「特養」(介護老人福祉施設)などに比べると、施設の基準がゆるやかで設置しやすいというメリットがあるように思っていた。(但し、法の網をくぐり抜ける手段にもなりうるちう問題点もあり。) もっとも、この方式であると、次回取り上げる予定の「住まいとケアの分離」という上野氏の主張とは合わず、パッケージ型のサービスが行われる可能性がある。

 2番目は、NTT西日本がこの秋から全国で展開する予定の「あなたのでんわ」というサービスである。放送終了後にネットで検索したところこちらに関連記事(トライアル版)があった。番組によれば、10分あたり数百円程度の料金で、高齢者の話し相手をするというサービスであり、現在、オペレータ経験者などがプロのカウンセラーの指導を受けて特訓中。話し相手をする際には、「否定」、「反論」、「正論を言う」、「相手の話を軽んじる」などが禁止事項になっているとのことであった。映像紹介のあと、番組のコメンテーターが「シュールだ」「高齢者向けのテレクラみたい」と冗談を言ったせいだろうか、番組終了時に「番組の中で一部不適切な表現があった」というようなお詫びが入った。

 この種の電話サービスは、そういうニーズがあるならば大いに推奨されてよいとは思う。もっとも、私などは絶対に利用しない。もともと本気で話を聞いてくれる気持ちの無い人に、うわべだけ同意してもらったところでますます腹が立つばかりである。私の場合は、むしろ電話した時に、徹底的に反論してくれて、最後は怒鳴り合ってガチャンと電話を切って終わりにするようなサービスのほうが、鬱憤晴らしには好都合である。そう言えば、研究室に節税対策と称したマンション勧誘の電話がかかってきた時などは、「仕事中に勧誘電話をかけてくるのは業務妨害だ。二度と電話するな!」などと一方的に怒鳴りつけて電話を切ることにしているが、こういう電話のほうがかえって憂さ晴らしにはなる。

 次回に続く。