じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



12月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
§§
 JPEG画像の録画方式の違い。
  • A:デジカメで撮ったモミジの写真。
  • HYPER KiDで読み込もうとすると、Bのように画像の一部だけしか読み込めなかったり、別のファイルではCのようなエラーが出ることがある。
  • D:この画像のオリジナルのバイナリー表示。「Exif」の文字が見える。
  • E:別の画像編集ソフトで読み込んだのち上書き保存した画像。低圧縮であれば画質は変わらない。こちらのファイルであればHYPER KiDでも問題なく読み込めた。
  • F:上記Eのバイナリー表示。今度は「JFIF」の文字と、撮影日の記録の文字が見えている。
↓の記事参照。

12月1日(土)

【思ったこと】
_c1201(土)還暦を迎え、ますますパソコンで手こずるわたし(4)デジカメJPEG画像でも手こずる

 11月29日の続き。今回は、デジカメで撮影した写真や動画の管理で「手こずっている」という話題。

 さて、デジカメ写真と言えば、私の知る限りでは、すべての画像ファイルは、JPEG(ジェイペグ、Joint Photographic Experts Group)という方式で録画されている。私が初めてデジカメを使い始めたのは1997年12月25日で、この時のサイズは640×480ピクセル、画像のサイズは39KBであった。それ以来、JPEGというのはずっと同じ規格であると思い込んでおり、特に注意を払うこともなかったのだが、さいきん購入した新しいデジカメでは規格が変わっており、私が長年愛用してきたHYPER KiDでは読み込みできないファイルがあることが分かった【上掲の写真参照】。ま、私自身は、使い勝手が殆ど変わらないPaintgraphic 2 Proのユーザーでもあるので、特段の支障は無いが、不思議な現象であった。

 念のため、画像ファイルをバイナリー表示したのが上掲の写真。撮影されたままの画像ファイルには「Exif」という文字が入っており、確かに、画像ファイルを右クリックして「プロパティ→概要」を見ると、撮影に使ったカメラの機種、F値、露出時間、ISO速度などのデータがちゃんと表示できることが分かる。いっぽう、Dの写真は、上書き保存したため、当然のことながら、「プロパティ→概要」をチェックしても撮影情報は残っていない。但し、興味深いことにバイナリー表示にすると、ちゃんと、元の写真の撮影時刻が記録されていることが分かる。

 このほか気づいた点として、
  • Paintgraphic 2 Proで読み込んで低圧縮した場合、保存時に「プロパティ情報は保存されません。」というような警告が出るが、ざっとチェックした限りでは、撮影情報(カメラの機種や撮影時刻など)はちゃんと残るようだ。また、画像を縮小加工しても上書き保存であれば撮影情報は残る。
  • HYPER KiDで加工・保存した画像ファイルをバイナリー表示すると、ソフトメーカーのFanfare、HYPER KiD、バージョンなどが記録されていることが分かる。
  • Paintgraphic 2 Proや花子フォトレタッチ3で加工した場合は、ざっと調べた限りでは、ソフト名などの情報は書き込まれていないように見える(暗号化されている?)。


 なお、ウィキペディアの当該項目に、
適切なサイズでのプリントなどユーザーが普通に使う上では便利だとばかり思われがちだが、GPS情報や撮影日時など個人を特定できる情報も含まれているため取り扱いには気をつけなければならない。

例えばTwitterやブログなどに画像を公開した際、Exif情報が残ったままだと第三者がいつでも見ることができるということになり、GPS情報を利用して位置を特定されたりする危険がある。自宅で撮影した場合はGPS情報が自宅の位置となるので事件の元になる危険性もある。画像内に書かれている住所や名前など、目に見える画像にはモザイクを入れていても、目に見えないExifにはしっかりと位置データが残っているので十分に注意する必要がある。

対策としては各撮影機器でGPS情報を付加しないように設定したり、パソコンに取り込んでExif情報を削除するなどがあげられる。一部のブログでは画像アップロード時に独自の変換を行うことでExif情報を消している所もある。
と記されている通り、画像を生のままアップすると、個人情報が流出する恐れがあるので注意が必要である。

次回に続く。