じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 梅雨前線の停滞で6月19日から降り続いた雨は6月21日の21時までには止んだ。この期間の積算雨量は、
  • 6月19日:80.0ミリ
  • 6月20日:88.5ミリ
  • 6月21日:23.5ミリ
で、合計192ミリに達した。こちらの統計にあるように、岡山では6月1日から14日までの合計雨量が0.5ミリという少雨傾向が続いていたが、6月15日に28.0ミリ、そして、今回192ミリの雨が降ったことにより、6月の雨量は220.5ミリに達し、平年値の171.5ミリを大幅に上回った。もっとも、少雨傾向は5月から続いており、5月と6月の合計雨量は6月21日現在で242.5ミリ。平年値の296.5ミリにはまだ達していない。

 写真は6月21日の岡大西門付近の座主川。(パノラマ撮影のため大きく歪んでいる。) 



2013年06月21日(金)

【思ったこと】
130621(金)人間・植物関係学会2013年度大会(6)口頭発表(2)園芸ボランティア活動と丸ごと植え替え花壇

 昨日の続き。

 2日目午前中、園芸ボランティア団体の参加者意識を分析した発表があった。興味深いのは、各種団体が、「テーマ型か、地縁団体か」という横軸と、「街路沿道か、公園花壇か」という縦軸で4象限に分類しているという点であった。これらの分類軸は、調査の結果としてそうなったというよりも、環境条件や活動資金、メンバー後継者など、客観条件による差違に拠るところが大きいように思われた。例えば、街路沿道は水道施設が少ないため、水の確保が大きな問題となる。活動資金に関しては、自治体からの援助が中心となるが、調査対象地区の場合は、「道路里親制度(街路沿道)」と「花木未来事業(公園花壇)」が中心であるようだ。質疑の時間に私からも質問・指摘させていただいたが、この種の活動では、もっぱら、「ポット苗丸ごと植え替え」方式による園芸ばかりとなっているようであった。つまり、花壇等の草花をいったん撤去してから、自治体等からの援助で購入(もしくは支給)されたポット苗を植え込んで、水やりをする。そのあとはもっぱら草取りと水やりに追われるという活動になる。このやり方は、
  • 丸ごと植え替えなので、多年草の雑草が繁殖する可能性は低い。
  • 植えた時から花が咲いており、かつ花期の長いので、いつ訪れても「花いっぱい」で、綺麗に見える。
といったメリットがある。しかし、その反面、花期の長い品種ばかりが採用されるため、例えば「夏はペチュニア、冬はパンジー」というように、二季だけの景観となり、植物の成長のプロセスを楽しむことができないというデメリットもある(5月27日の日記参照。) であるからして、本当の園芸の楽しみ、つまり、種から育てたり、「新芽→成長→開花→花殻つみ→株分け」といった、何年にもわたる多年草の管理のような持続的な楽しみは得られず、もっぱら、地中に埋めた苗を枯らさないように水やりするという、好子消失阻止の随伴性だけで義務的に参加せざるを得ないような気もしてくる。とはいって、植物の成長のプロセスを含めて園芸活動を楽しもうという人たちはごく少数であるため、公共花壇で多年草を管理することはなかなか困難な現状があるようだ。

次回に続く