じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
図書館の耐震改修工事の進捗状況。本館の建物内にあった蛍光灯や窓枠サッシが取り除かれていた。写真下は、文学部(左)と半田山(中央奥)と図書館(右)。10月11日朝8時頃撮影。 |
【思ったこと】 131011(金)Windows8事始め(4)Windowsフォトビューワーの問題点 9月27日の続き。 その後、Windows8に関わるトラブルは全く起こっていない。タッチパネル機能を全く使わない場合でも、Windows7より使い勝手がよさそうな気もしてきた。 そのいっぽう、10月1日からの心理学概説の準備をしていて、困った現象が起こった。毎年、授業の2回目では、プロジェクターで錯視図形を映写し、それを回転させて大きさの錯視が起こっていることを自分の目で確かめてもらうというようなデモをやっている。例えば、左の画像は、「上方の過大視」が起こるという有名な図形であり、左側の上の「S(左右逆)」や「8」の字を見ると、上の2文字は文字を構成する上部分と下部分がほぼ同じ大きさに見えている。また左側の下の2つの「S(左右逆)」や「8」の字のほうは、上半分が大きく見えている。ところが、画像全体を上下180度回転させると、右側に示したように、今度は、上半分と下半分がもともと同じ大きさに見えていた文字で上方過大視た起こり、上方過大視がおこっていた2文字では上半分と下半分が同じ大きさに見えるようになる。この錯視図形は、私が知っている図形の中でも最もシンプルで明瞭であるため、ずっと以前からデモに使っていた。 ところが、今回Windows8では、gifファイル(※)を簡単に表示し、かつそれを90度や180度回転させるというプログラムが見当たらなかった。「プログラムから開く」機能でWindows8用の「フォト」あるいは「Windowsフォトビューワー」を起動させた場合、JPEG画像ならば容易に回転できるのだが、gifファイルは表示はできるものの、うんともすんとも言わない。 [※]私自身は従来「ギフ」と呼んでいたが、設計者のSteve Wilhiteは、Oxford Dictionaries USA Word of the Year 2012 に "GIF" が選出された際のインタビューおいて、「jif(ジフ)」が正しい発音である、と語ったそうである。 ちなみに、これに似た問題は、WindowsXPからWindows7に移行しようとした時にも起こっており【2010年10月21日の日記参照】、このときは代わりに、Office2010付属の「Microsoft Office Picture Manager」を使うことで対処できた。ところが、Office 2013ではこれが廃止され、なんでも「基本的な機能はWindows Live フォト ギャラリーで置き換えとされている」とのことだが、私の操作に誤りが無いとすれば、新しい機能ではgifファイルの回転はできないようだ。 けっきょく次善の策として、画像編集ソフトでgifをjpegに変換して使用したが、jpegというのは圧縮すると境界部分に「ノイズ(にじみ)」が生じるという欠点があり、精細な図版の保存には向かないように思う。 |