じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
スミレと時計台。昨日とほぼ同じ場所で撮影。 |
【思ったこと】 140320(木)コミュニティで創る新しい高齢社会のデザイン:平成22年度採択プロジェクト成果報告シンポジウム(10)セカンドライフの就労モデル開発研究(1) 今回からは、4番目の成果報告: セカンドライフの就労モデル開発研究 〜生きがい就労事業の開発と効果検証〜 についてのメモ・感想。 リンク先にも記されている通り、このプロジェクトの目標は、
この「生きがい就労」の背景としては、まず、いまの高齢者は10年、20年前より「若返っている」というデータがある。じっさい、1992年と2002年を比較すると、歩行スピードは11歳若返っているという【長谷川の聞き取りのため未確認】。また、1日1回外出すると、歩行障害のリスクは1/4に、認知症リスクは1/3.5に減るとも言われている【いずれも長谷川の聞き取りのため未確認】。 次に時代の要請として、介護予防の必要性がある。そのさい、つまづく、食べなくなるといった要介護直前のピンポイントの予防ではなく、もっと元気な時に、閉じこもらず出かけるというシステムをどう作るのかが課題となる。 ということで、今回報告されている「生きがい就労」は、生計就労とは異なり、交流・趣味・場の創造につながるものであり、健康維持にも有効であると期待されている。 「生きがい就労」の基本は、「無理なく、できる範囲で働く」、「地域貢献、趣味を活かす、人との関わりを求める」ということにあるという。このことに関連するが、今回の1番目の報告者もこちらの記事の中で、 ...でも日本人は65歳でリタイアして、その後働きたくないという人はあまりいないんですよ。これは日本人の特性ですね。英語で「Labor」は労働ですが、実は出産のことも「Labor」と呼びます。つまり「Labor」は、人間がやらなければいけないけれどもつらいもの、「苦役」を意味しているんです。だから「Labor」から解放されることが「Retirement」です。と語っておられる。もちろん、こうした労働観は、いまの後期高齢者、団塊世代、ポスト団塊世代などによって少しずつ変化し、おそらく、いずれは欧米と同様に、「生きがい就労」より「脱・就労」志向になっていくかもしれない。 但し、行動分析学的に言えば、仕事そのものには苦役も生きがいもない。それが苦役となるのは、
次回に続く。 |