じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



04月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

 岡大構内の夜桜と月齢6.7の月。月の右上には木星も見えている。


2014年4月6日(日)

【思ったこと】
140406(日)岡大の敷地内全面禁煙、いよいよ4月から(9)違反喫煙行為への対応(3)違反喫煙を許容する風潮

 4月7日の早朝散歩時の5時半頃、大学会館の西出入口玄関で男子学生1名が喫煙しているのを見つけ、さっそくこの場所は禁煙であることを伝えた。学生は素直に喫煙を止め、足元に落ちていた3本(うち2本は自分の吸ったものではないと言っていた)の吸い殻を回収した。

 この場所で喫煙を注意したのは、4月1日【3月31日付けの日記】と4月3日【4月2日付けの日記】に続いて、2014年度に入ってから三度目となる。今回も、喫煙者の周りにはスポーツ系サークルの男子学生10人前後がうずくまって仮眠していた。側に何らかの試合用具が置かれていたことからみて、今回のケースでは、新入生歓迎活動の準備ではなく、これからどこかに試合に出かけるために早朝に集合していたという可能性が高いことが分かった。

 今回のケースは、単に違反喫煙が1件あったということではない。この問題の本質は、同じ場所に居合わせた他の学生たちが、違反喫煙行為があったにも関わらずそれを制止しなかったという点にある。要するに、スーパーでの万引きや電車内での痴漢を目撃しても、見て見ぬふりをするのと同様である。制止しなかった理由としては、
  • まずは、副流煙の被害についての理解が足りないという可能性が挙げられる。副流煙が有害であると知っている者であれば、すぐ横での違反喫煙を放置できるはずがない。これを改善するためには、オリエンテーションやガイダンスで周知徹底をはかるばかりでなく、健康教育の一環として、タバコの有害性を学ぶ授業を全員必修化することなどが必要ではないかと思う。また、教職員に対する研修も定期的に行う必要がある。
  • 第二の可能性は、サークルやゼミの先輩、指導教員、あるいは上司職員などの喫煙を制止できないような無言の圧力(アカハラやパワハラ)がかかっているのではないかということ。特にサークル活動中(集合や学外でのコンパを含む)の喫煙容認は、サークル活動を通じて新入生が喫煙習慣を身につける可能性につながるため、きっちりした禁煙指導が求められる。また、喫煙を制止しようとしたために何らかの嫌がらせを受けた時には、被害者が直ちに通報し、加害者を査問できるような体制を整備する必要がある。

 もう1つ、今回、早朝、学生会館西側玄関に集まっている学生たちは、必ずしも全員が同じサークルに属しているわけではないということが判明した。違反喫煙学生の話によれば、自分は他大学の学生であり(←本人は大学名を名乗っていたが、ここでは伏せる)、ここに集まっている他の学生たちとは何の面識も無い。自分はただ、もうしばらくここに居て、夜が明けたら遊び(パチスロ?)に出かけようと思っていたところである、というような内容であった。

 そういえば、土曜日の早朝にオープンカフェのベンチで見かけた4人組も、喫煙の証拠は無かったがどうやら酔っ払っていたようであり、これから試合に出かけるようには到底思えなかった。また、土曜日の晩は、ゲート前の空きスペースに軽自動車2台が違反駐車していた。

 となると、どうやら、大学会館西玄関とその周辺は、スポーツ系サークルの早朝集合以外の目的、例えば、遊び友だちを探すための「溜まり場」、深夜に何らかの事情で家に戻れなくなった者の仮眠所といった目的で利用されている可能性がある。それを直ちに非行と呼ぶわけではないが、学生の健康上好ましい利用方法と言えないことは確かだ。さっそく、学生支援センターのほうに要望を出したいと思う。

 次回に続く。