じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
4月16日(木)の夜、奉還町商店街近くの料亭で行われた歓送迎会に参加するため、津山線に乗車した。岡山駅方面の列車の運転士と、帰路の津山方面の列車の車掌はいずれも女性であった。なお、津山線の「菜の花ロード」については楽天版参照。
岡山駅西口から会場に向かう途中、食品スーパー「ふじうら」に立ち寄ってみた。「ふじうら」はかつては、私の住んでいた津島地区に店舗があり、最寄りの食品スーパーとしてしばしば利用していたが、こちらに書かれているような事情により、各地の店舗を次々と閉鎖。現在は4店舗のみの営業となっているようだ。 |
【思ったこと】 カカボラジ〜アジア最後の秘境を行く〜 4月11日に放送された、 NHKスペシャル「幻の山 カカボラジ〜アジア最後の秘境を行く〜」 を録画再生で視た。昨日取り上げた北東シベリア・エリギギトギン湖と同様、秘境中の秘境であり、私好みの番組であった。 ウィキペディアでは、カカボラジ山は、 ミャンマー北部のカチン州最北部に位置する標高5,881mの山。ミャンマーの最高峰で、東南アジアの最高峰でもある。1996年に日本の尾崎隆とミャンマーのニャマ・ギャルツェンが初登頂した。と記されている。登頂の記録はこの1回のみである。ちなみに、初登頂した尾崎氏はその年創設された植村直己冒険賞の第1回受賞者となったが、2011年エベレストの南東稜を登攀中に山頂下8500 m付近で死亡。これは事故ではなく高山病が原因であったようだ。 この山の特徴は、
こちらの概要にも記されているように、登山隊は過去に誰も登ったことのない向かって右手のルートを選択した。ゴジラの背と呼ばれる尖峰の裏側に回るルートであり、途中は雪の平原が広がっていたものの、主峰に至る尾根の途中が断崖になっていて前進は不可能。けっきょく標高差210mの地点で登頂は断念された。 登頂できなかったことはまことに残念であったが、ナムチャバルワを初めとする東チベット方面の山々など、眺望自体は頂上と全く変わらず、視聴者側としては満足できる内容であった。ちなみに、私自身は、2004年12月にナムチャバルワを間近に見たことがあった。帰路の機上からの眺望の中に、今回のカカボラジも写っていたかもしれない。 ということであったが、若干の疑問・ツッコミもあった。 まず、単に登頂をめざすのであれば、亜熱帯のジャングルは通らず、ヘリで直接ベースキャンプに到達することもできたはずだ。こうすれば、より長期間ベースキャンプに滞在できるため、登山のチャンスを増やすことができる。直前に遭難したミャンマー隊の救助活動でヘリがチャーターできなかった可能性、あるいは地元住民への経済対策(ポーター雇用)の要請があったのかもしれない。もっとも、単にベースキャンプから取材するだけでは、仮に登頂に成功しても、番組としてはあまり魅力の無い内容になってしまった可能性がある。 もう1つの疑問は、ゴジラの背と主峰との間に通行困難な断崖があることは事前に察知できなかったのかという点。いくら天候不安定といっても、航空写真くらいは撮れているはずで、行ってみなければ分からないということは考えにくい。しかし、これも、結果的には、登頂した場合とほぼ同じレベルの眺望や、頂上付近の風景を視聴者に伝えてくれることになったので、番組としては十分成功であったと言える。 |