じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



04月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

 昨日に続いて大学構内の新緑の写真。
  • 写真上:時計台前のアメリカフウの新緑
  • 写真中:半田山山頂付近の新緑。手前のピラミッド型の樹はメタセコイア。



2015年04月22日(水)



【思ったこと】

TPIとは何か?

 4月23日のモーサテで、Tポイントカードの利用内容に基づいた物価指数の話題が取り上げられた。消費者物価指数(Consumer Price Index、CPI)をもじって「TPI」と呼ばれているという。東大の渡辺努教授とカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)がリアルタイム性の高い物価指数として開発に取り組んでおられるもので、渡辺先生が直々に説明をされた。

 CPIが「値札」(売る価格)に基づいているのに対して、TPIは「レシート」(買う価格)から算出されるので、利用者の属性によって購買行動にどのような違いが見られるのかをリアルタイムで捉えることができる。ちなみに、Tポイント/Tカードの使用規模は、年間約3兆円、利用者数約5300万人、ネットを含む提携店舗数は約35万点にのぼっているという。

 番組では、TPIと東大物価指数の変化がほぼ同一であることや、40〜59歳の女性と20〜39歳の男性で、特売への感度が異なるほど(前者のほうが感度が高い)ことなどが紹介された。さらに、ドラグストアでのTPIの変化率から、男性のシニア層(60〜79歳)と女性のミドル層(40〜59歳)でも0.5ポイントほどの差があり、女性ミドル層のほうが特売をうまく利用していることなどが示唆されていた。

 このように買う側の指標に基づいて詳細に分析することで、物価の安定、上昇、デフレといった変化が、性別や年齢層によって影響を及ぼしているのかが見て取れるという。例えば、シニア層にとっては物価安定であってもヤング層ではデフレになっているという可能性がある。

 番組の終わりのところでは、東大物価指数と日経平均株価がけっこう連動しているという興味深いグラフも示された。もっともこれ自体は相関であって、両者に影響を及ぼす共通原因が別にあるはず。単なる気分的な景況感で変わるものではないと思う。

 ここからは私個人の話になるが、私自身は、Tポイント/Tカードを全く利用していない【2014年12月9日の日記参照。】 というか、そもそもスーパーで買い物をするのは、ヨーグルト、豆乳、ブルーベリー、パン程度であって、あとはすべて妻に任せている。であるからして、仮に私がTポイント/Tカードを申し込んだとしても、TPIに与える影響は片寄ったものになる可能性がある。特売への感度という話題が出ていたが、それほどヒマでもないので、特売日に構っていられないという事情もある。