じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
岡大観音の頭上に輝く上弦の月(10月21日夕刻撮影)。 |
【思ったこと】 151022(木)秋季安全衛生講習会「スモークフリーの大学を目ざして〜岡山大学の喫煙対策を一緒に考えよう〜」(3) 昨日の続き。産業医の講演に続いて、衛生管理者の保健師から岡大の現状について説明があった。 まず、岡大の学生の喫煙率は、最近では男子で5%前後、女子で0.7%前後となっている。男子の喫煙率は10年前の25%弱、5年前の7%前後に比べると減少しているが、喫煙所削減やその後の敷地内全面禁煙がどの程度効果を上げているのかについてはさらなる検証が必要であるように思えた。 男子の喫煙率は、1、2年次生から3、4年次生になる時点で大幅の上昇している。1、2年次生は未成年が多く、カミングアウトしていないという可能性もあるが、喫煙を始めたきっかけなどの調査資料を総合すると、大学入学後に、学部、部活・サークル、アルバイト先などの知り合いの影響は相当に大きいことが分かる。これらの交流場所が禁煙化されれば、新たな喫煙者増加を防ぐことができる。その意味では、大学敷地内の全面禁煙や、徹底した禁煙サポート体制が必要であると言える。 このほか、岡大生対象調査で、喫煙学生の中にも「近々タバコをやめたいと思う」や「すぐにではないが止めたい」と思っている者が約7割となっており、禁煙サポートの充実が望まれる。常習喫煙は15〜22歳に開始されることが多く、22歳まで非喫煙であれば常習者にならなくて済むというデータもあった。 岡大では、学生はもちろんだが、教職員の禁煙サポートをどうするかも大きな課題となっている。直近の喫煙率【職員定期健診時の問診票による調査】は、男性で11.0%、女性2.1%となっており、20年前の男性33.7%、女性3.4%に比べれば激減しているものの、今なお男性職員の10人に1人が喫煙を続けているという【但し、平成26年度調査では男性職員の喫煙率が初めて10%を下回った】。 以上に対しては、「受動喫煙防止策」、「喫煙防止教育啓発」、「禁煙支援」という3つの柱に基づいた対策がとられており、具体的には、
次回に続く。 |